中国語の発音が可愛いと感じるのはなぜ？発音の重要性について

「西のフランス語、東の中国語」という言葉があるように、アジア圏の言語では中国語の発音は美しい、可愛いと言われています。

日本でも方言があるように、中国語の発音も地域や方言によって違いがありますが、発音が可愛いと感じるのは、個人的な感覚にもよります。

ただ可愛いと感じる人も多い理由としては、中国語に音楽のように抑揚があるといった特徴も影響しているのではないでしょうか。

中国語の発音が可愛いと感じるのは種類の豊富さ

中国語の発音が可愛いと感じる理由として考えられる内容を3つ紹介します。

音の上げ下げがある声調

中国語の声調とは四声とも呼ばれていて、イントネーションのような音の上げ下げで意味を区別します。

この音の上げ下げが、リズム感を生んで可愛いと聞こえる理由のひとつとして考えられます。

中国語の発音に関する詳しい情報は、「中国語の発音でもう悩まない！初心者が知っておくべき上達のコツ」の記事でも解説しています。

発音の種類が多い

中国語の発音の種類は、母音と子音、声調の組み合わせによって約1,300もあります。

中国語には母音が36個、子音が21個あって、この組み合わせだけで約400種類の発音があります。

さらに声調が4つあって、全て組み合わせると計算上は約1,600種類、実際に使われているものだけでも約1,300種類になります。

日本語の場合、声調はなく、「あいうえお」の50音図に濁音や半濁音、拗音（きゃきゅきょ）、外来語表記（フィ、ヴァなど）加えても約130種類です。

舌や唇を使って発音する

中国語を発音する際に、舌や唇を使って発音する方法が多いため、発音が柔らかく、口調が落ち着いていると感じることがあります。

日本語では舌や唇を使って発音するものは少ないので、こういった発音方法も可愛いと感じることに影響しているのかもしれません。

可愛い発音の中国語例

よく発音が可愛いと感じると言われている中国語の単語例を、日本語の意味と合わせていくつか紹介していきます。

中国語の発音変換ツールについては、「中国語の発音変換ツールおすすめ5選！発音練習や応用方法も紹介」の記事をご覧ください。

かわいい発音①家族の呼び方

中国語	ピンイン	カタカナ	日本語
爸爸	bà ba	バーバ	お父さん
妈妈	mā ma	マーマ	お母さん
弟弟	dì di	ディディ	弟
妹妹	mèi mei	メイメイ	妹

漢字は日本語と同じものもありますが、発音が全然違いますよね。
日本でも小さい子供は「パパ、ママ」と呼ぶことが多いですが、大人になるに連れて呼ばなくなる人も多いです。

中国語のピンインの発音に関する詳しい情報は、「中国語のピンインの発音とは？種類と覚え方を解説」の記事でも解説しています。

かわいい発音②上野動物園のパンダ

中国語	ピンイン	カタカナ
香香	xiāng xiang	シャンシャン
暁暁	xiǎo xiao	シャオシャオ
蕾蕾	lěi lei	レイレイ

身近な例を挙げると、上野動物園にいるジャイアントパンダの名前です。

日本でも人気のある動物園で、パンダを見に行くために上野動物園に行く人も多いですよね。

上野動物園のパンダと言えば、毎回新しいパンダが生まれると名前を募集して決めていますが、可愛い名前をつけられています。

その他の可愛い発音

中国語	ピンイン	カタカナ	日本語
猫	māo	マオ	猫
秘密	mì mì	ミーミー	秘密
朋友	péng you	ポンヨウ	友達
喜欢	xǐ huan	シィフアン	好き

漢字やカタカナを見ただけでは可愛さがよく伝わりにくいと思いますが、個人的に発音が可愛いと感じる単語をいくつか挙げてみました。

中国語で「友達」を表す単語については、「中国語で「友達」を表す単語は？仲良くなれる便利な表現・フレーズを覚えよう！」の記事でさらに解説しています。

中国語のかわいい発音に関するよくある質問

中国語のかわいい発音に関するよくある質問をまとめました。

Q：中国語で「かわいい」「めっちゃかわいい」は何て言う？

中国語でかわいいは、「可爱」と言います。「めっちゃかわいい」と言いたい時は、程度が強いことを表す「真」をつけて「真可爱」と言うと伝わります。

Q：中国語でおしゃれを表す単語といえば？

中国語で「おしゃれ」はいくつかの言い方があります。一般的に視覚的なおしゃれさを表現したいときは「美」を使いますが、流行に乗っているようなおしゃれさの場合は「时尚」を使います。

まとめ

中国語には4つの声調があって、それぞれが異なる意味を持ちます。声調が違うと、意味も変わってしまうのです。

例えば、読み方が同じ漢字で、”买（マイ）”と”卖（マイ）”と2つありますが、声調が違います。

”买（mǎi）”は三声で発音するのですが、もし間違って四声で発音すると、”卖（mài）”という漢字で真逆の意味になってしまうのです。

他の漢字でも一つの声調を違って発音するだけで、意味が通じなくなってしまいます。

中国語発音のコツについては、「中国語のピンインのコツは？日本人に難しい発音を練習しよう！」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。

正しい発音ができているか確認してもらう

いくら中国語の発音が難しいと言っても、声調は4種類しかありません。

中国語の発音が可愛いと感じるのも、実際に中国語を話したり聞いたりすることでより実感しやすいでしょう。