中国語のピンインのコツは?日本人に難しい発音を練習しよう!

中国語のピンインのコツは?日本人に難しい発音を練習しよう!
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中国語は日本人にとって発音が難しく感じられる言語です。日本語の発音とは異なる特徴があるため、うまくコツを掴めず発音の練習に苦労している方も多いでしょう。

この記事では、通じる中国語のコツと、キレイなピンインのコツを日本人にわかりやすく紹介します。

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目次

中国語の発音が難しいのはなぜ?

中国語の発音が難しいのはなぜ?
中国語の発音が難しいのはなぜ?

日本人が中国語の発音を難しく感じてしまう理由は、以下の2点が挙げられます。

  • 日本語にない発音がたくさんあるから
  • ピンインと声調の両方を意識するから

中国語の発音については、「中国語の発音でもう悩まない!初心者が知っておくべき上達のコツ」の記事でも解説しています。

日本語にない発音があるから

中国語には日本語にない発音がたくさんあるため、発音が難しいと感じてしまいます。日本語にない発音では口の形や息の出し方などを練習する必要があります。また、舌の位置、動かす口の筋肉も違います。

日本語は「あいうえお」の50音図に記されるように世界的に見ても発音が少ない言語です。中国語は6つの基本短母音と9つの二重母音、4つの三重母音、そして21個の子音から構成されており、日本語にない発音がとても多くあります。そのため、日本人には発音が難しいと感じられやすいのです。

ピンインと声調の両方を意識するから

中国語の発音が難しいもう1つの理由は、意識するポイントが2点あることです。どちらも正しく発音する必要があり、他の言語よりも発音が複雑に感じてしまいます。中国語の発音表記には、下記の2つの要素があります。

  • ピンイン(読み方)
  • 声調(音の高低)

ピンインとは、アルファベットで記した漢字の読み方です。基本的には1つの漢字に1つのピンインが定められています(例外もあります)。

「ニーハオ」は「你好」と書きますが、ピンインは ni hao です。ピンインが発音の核になるため、ピンインを綺麗に発音できれば中国語の発音が上手に聞こえます。

一方、声調とは音の高低のことです。ni hao に声調の記号を付けるとnǐ hǎo になります。同じピンインでも声調が違えば全く違う意味になります。

例えば、「連絡してね」と言うとき、中国語で「連絡」は联系「lián xì」です。しかし誤って同じピンインで声調が違う「liàn xí」と言ってしまうと练习になり、「練習してね」という意味になってしまいます。

このように、声調によって意味が大きく左右されることから、声調は中国語の発音の中でもかなり重要な要素だと言えます。

以上のように、中国語にはピンインと声調という2種類の発音要素があります。そのため中国語の発音は複雑で難しいと感じてしまうのです。

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中国語の発音は声調を優先すべき理由

中国語の発音は声調を優先すべき理由
中国語の発音は声調を優先すべき理由

中国語の発音を通じやすくするためには、まず第一に声調の正しさを優先するのがコツです。

中国語の発音の特徴って?日本人にとって難しい理由やピンインと声調のコツを解説!」の記事では、中国語の発音の特徴についてさらに深掘りしています。

中国語はピンインよりも声調で判断される

中国語は「声調言語」であるため、声調を正しく発音することで、より伝わりやすくなります。

ネイティブが話す中国語は方言の影響もあり、中国人でもピンインの発音が完璧な人は実はそんなに多くありません。そのため、細かなピンインの発音よりも声調を聞いて言葉の意味を判断している人が多いのです。

ネイティブっぽい声調のコツは?

ネイティブっぽく発音するコツは、ちょっと大袈裟かもと思うくらい音の高低差をつけてみることです。声調の違いをはっきりと言うことで格段に通じやすくなります。

自信がないと、小さな声でボソボソと発音してしまいがちです。そのため中国人に聞き返され、「発音を間違えた!」と感じて言い直すことをためらってしまう方も多いかもしれません。

しかしそんな時でも、大きな声でもう一度はっきり言うだけで通じることは本当によくあります。

4つの声調は、具体的には以下の図のように発声します。

中国語の声調
1声普段の自分の声よりも高めの音で、平らに伸ばします。
2声おどろいたときの「えぇ?⤴」のように、やや低いところから高い音に一気に上げます。日本人は2声の上がり方が弱い場合が見受けられるので、思いっきり上げるくらいの気持ちでちょうどいいです。
3声がっかりしたときの「あ~あ」のように、低く抑えます。
4声カラスの「カー⤵」のように、高い音を一気に下げます。
各声調の発音のコツ

以上のように、通じやすい発音にするためには、ちょっと大袈裟なくらいに音の高低差を付けてみることがポイントです。

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ピンインの発音のコツ

ピンインの発音のコツ
ピンインの発音のコツ

中国語の発音のもう1つのコツは、1つ1つのピンインを正確に読むことです。中国語の発音は子音と母音の組み合わせでできていて、400近い発音があります。

中国語のピンインの発音については、「中国語のピンインの発音とは?種類と覚え方を解説」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。

母音の発音のコツ

母音のコツは口の形と舌の位置を意識することです。母音は複数あるため、ここでは日本人にとって発音しにくい代表的な母音についてご紹介します。

日本人が言いにくいe、ü、uのコツ

日本人が特に苦手とする発音がe、ü、uです。まずはこれらの発音のコツを紹介します。

「e」のコツ

eの発音はアとエとウとオの中間の音のような音になります。微笑むように口を軽く開け、喉の奥から発音します。舌の根元は少し下げます。

「ü」のコツ

üの発音では舌は下の歯の裏側に当て、唇を丸く突き出し、上下の唇の真ん中に力を入れます。その口の形で日本語の「イ」を言うと近い音になります。

「u」のコツ

uの発音では日本語の「ウ」よりも唇を丸く突き出します。口腔内で音が響きます。手を頬に当て、振動が伝わって来れば成功です。

鼻音nとngの発音の違い

中国語のピンインには、「n」と「ng」があります。どちらも日本人には「ん」に聞こえてしまうので、違いを確認しておきましょう。

一般的に、「安」(あん)、「心」(しん)のように、日本語で音読みしたときに「ん」で終わるものはピンインでの表記が「n」となり、その他の読み方をするものが「ng」です。

「an」と「ang」のコツ

日本語にも実は「ん」の発音の違いがあります。よく言われるのが、「案内(あんない)」が an、「案外(あんがい)」が ang です。「あんない」の「な」を言う直前が an、「あんがい」の「が」を言う直前が ang です。

「an」は「ン」のときに舌を上の歯の裏側と歯茎の境目あたりにつけ、口から出る息の道をふさぎます。

「ang」は「ン」のときに舌の根本の部分を持ち上げ喉を閉じ、息を鼻から出します。

「i+an」と「i+ang」のコツ

前に子音が付かない時は yan、yang と表記します。ian は イエン に近く、iang は イアン に近いです。

「ü+an」のコツ

前に子音が付かない時は yuan と表記します。先に ü の口の形をし、その後 an を発音しますが、この an はアンよりエンに近い音になります。

※ quan、juan、xuan は表記は「u」ですが「ü」の音です。

「en」と「eng」のコツ

「e」を発音したのち、舌先を上の歯の裏側あたりに付けると「en」、舌の根元を持ち上げて喉を閉じると「eng」です。「eng」は少しこもった音になります。

「in」と「ing」のコツ

「i」の発音に続いて舌の根本の部分を持ち上げ喉を閉じるように発音すると「in」、喉を開いて発音すると「ing」となります。

「因縁(いんねん)」の「ん」が「in」、「因果(いんが)」の「ん」が「ing」に近い発音です。

「ün」のコツ

前に子音が付かないときは yun と表記します。ü をしっかり長く発音するのがコツです。

※ qun、jun、xun は表記は「u」ですが「ü」の音です。

子音の発音のコツ

子音のコツは有気音と無気音をしっかり区別することです。子音には以下の21個があり、次のように分類されます。

無気音有気音その他
唇音bpm・f
舌尖音dtn・l
下根音gkh
舌面音jqx
そり舌音zhchsh・r
舌歯音zcs
ピンイン表

有気音と無気音のコツ

中国語の特徴には、有気音と無気音があります。中国語は日本語の清音と濁音の違いとは異なり、息の強さで発音の違いを判断します。

練習方法として有効的なのは、口の前にティッシュペーパーを垂らすことです。発音したときに揺れるのが有気音、動かないのが無気音です。

例えば、口の前にティッシュを垂らして日本語のパピプペポを言ってみると、ティッシュが動かないのが分かります。ティッシュを向こう側に吹き飛ばすくらい強く「プァ!」と発音すると有気音になります。他の t、k、q、ch、c も同様です。

中国語は息の強さで子音を区別するため、しっかり使い分けることが上達への鍵です。

日本人に難しい zh、ch、sh、rのコツ

zh、sh、ch、r は「そり舌音」と呼ばれ、日本人にとって特に難しい発音です。

4つとも舌を反らせ、舌先を上の歯から1㎝ほど奥へ持っていきます。舌をスプーンのように真ん中がくぼんだ形にして発音します。

4つの音の違いは以下の通りです。

zh上の歯の奥の方にスプーンのような形にした舌先を軽く付けて、それから息を抑えて音を出します。
ch上の歯の奥の方にスプーンのような形にした舌先を軽く付けて、それからパッと激しく息を出します。
sh上の歯の奥の方にスプーンのような形にした舌先を移動し、舌先が口腔内につかないようにして「シ」を言います。
r上の歯の奥の方にスプーンのような形にした舌先を移動して「リ」を言います。日本語の「リ」とは大きく違うので注意が必要です。

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中国語の発音のコツを掴む練習方法

中国語の発音のコツを掴む練習方法

最後に、中国語の発音のコツを掴むための練習方法を紹介します。

中国語の発音が難しい理由については、「中国語の発音が難しい理由、特徴と克服する方法は?」の記事でさらに解説しています。

動画付きの音声を何度も聞いて練習する

中国語に限らず、外国語マスターの第一歩は「真似して言う」ことです。中国語は日本語と異なる音の出し方があるため、理論を理解しても言えるようになるまでには繰り返し練習することが大切です。

自分の発音を録音して聞いてみる

自分の発音を録音してお手本と聞き比べると、どこが違っているのか分かりやすいです。スマートフォンの録音機能など使い、発音練習は言うだけでなく、自分でも聞いてみましょう。

ネイティブに聞いてもらう

できればネイティブに聞いてもらえると一番良いです。日本人の耳には同じように聞こえてしまう音も多いため、ネイティブに聞いてもらい、きちんと通じるか確認できると、気を付けるべきポイントも認識しやすくなります。

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カタカナで中国語の発音を覚えてはいけません

中国語の発音を、カタカナで覚えてはいけません。

カタカナでは、正しい中国語の発音を習得できないからです。なぜカタカナでは正しい中国語の発音を習得できないのでしょうか?

その理由は大きく分けて3つあります。具体的な理由を見ていきましょう。

中国語は日本語よりも多くの発音がある

中国語は日本語と比べて、母音と子音が非常に多く、発音の数自体が非常に多いです。

中国語には母音が36個と子音が21個あり、合計で408個もの発音があります。日本語には母音が5個と子音が13-16個(文献により違いがあります)あり、合計で107個の発音があります。

「ヴァ」などの外来語表示に使う発音を含めても、日本語には合計で132個の発音しかありません。この様に、中国語の発音は408個、日本語の発音は132個と大きく差があり、中国語の発音を日本語のカタカナだけではカバーしきれないのです。

例えば「日」のピンインは「ri」であり、無理やりカタカナで表すと「リ」ですが、「リ」と発音をしても通じません。

日本人の中国語学習者が初期に覚えることの多いフレーズの「我是日本人」ですが、学習初心者の頃は全く通じずに悲しい思いをした人も多いのではないでしょうか?

中国語をカタカナで表すと同じカタカナでも違うピンインが存在する

中国語を無理やりカタカナで表す場合、同じカタカナでも違うピンインが存在してしまいます。例えば、下記のような場合があります。

・「hu」と「fu」のピンインをカタカナで書くと、どちらも「フ」となる。
・「shi」と「xi」のピンインをカタカナで書くと、どちらも「シ」となる。
・「an」と「ang」のピンインをカタカナで書くと、どちらも「アン」となる。

このように、日本人には同じ様に聞こえる発音でも、中国語でははっきりと区別されている発音が多くあります。
区別されている発音でもカタカナでは同じ発音になるので、そのカタカナ発音を聞いた中国人は、どっちの発音をしてるのか分かりません。

そのため、カタカナ発音では全く通じないということが多いのです。

中国語の発音が通じない理由については、「中国語の発音が通じないのはなぜ?理由と通じる発音の習得方法を紹介」の記事で触れています。

中国語には四声(声調)がある

中国語の発音が日本語と比べてとても多いのも1つの要因ですが、中国語には更に四声(声調)があります。同じ音でも4種類の声調があり、軽声も入れたら5種類の声調があるのです。

この四声(声調)をカタカナで表すことは不可能です。

「ma」「mā」「má」「mǎ」「mà」をカタカナで表すと全て「マ」になりますが、これだけではどの発音であるかまったく分かりませんよね。

四声(声調)は声の高さの上げ下げであり、カタカナでは表すことはできないのです。

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繰り返し練習して難しい発音をマスターしよう!

繰り返し練習して難しい発音をマスターしよう!

中国語には日本語にない発音が多い上、4つの声調があるため、日本人には発音が難しく感じられる言語です。この記事では通じる発音のコツとして声調の大切さと特徴、日本人が発音しにくい代表的な発音について紹介しました。

4つの声調を意識して発音するとともに、日本語にない発音は繰り返し練習してきれいな発音をマスターしましょう。

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