中国語で「ごめんなさい・すみません」を表すフレーズは?謝罪で使える表現と、謝る文化の違いを知ろう!

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日常生活でよく使うフレーズに「ごめんなさい」があります。

しかし、中国語での「ごめんなさい」には、色々なニュアンスがあり、日本人の感覚で使ってしまうと違和感を感じられることもあります。

この記事では、中国語での「ごめんなさい」や「すみません」と、それらのフレーズの使い方について文化的な違いを紹介します。

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目次

日本と中国では「ごめんなさい」の感覚が違う

日本と中国では「ごめんなさい」の感覚が違う
日本と中国では「ごめんなさい」の感覚が違う

日本と中国では謝罪に対する考え方が異なります。例えば日本人は「すみません」とほぼ毎日言っていますよね。悪いことをしたら「ごめんなさい」と謝罪するのは当たり前の文化です。

一方で中国では「ごめんなさい」「すみません」をあまり使いません。今回は日本と中国の謝罪に対する感覚の違いを解説します。

中国語の日常会話に関する詳しい情報は、「中国語の日常会話よく使うフレーズや、おすすめの勉強方法とアプリの選び方も紹介」の記事でも解説しています。

中国語と日本語の「ごめんなさい」の違い

日本語の「ごめんなさい」にあたる中国語は「对不起(duìbuqǐ)」です。しかし私たちよりも中国人は謝罪に対して重みを感じます。そのため人にぶつかって「すみません」と言う日本人とは違い、中国人は「对不起」といちいち言いません。

軽い謝罪の表現に「不好意思」があります。こちらは对不起より使われます。日本人にとって便利な言葉ですので、後ほど紹介します。

中国人の謝罪に関する文化的背景

日本は相手を気遣うことが当たり前の文化です。しかし中国では自分を主張することを大切にしています。謝ったら負けだ、面子がつぶれて全責任を負うことになる、と思っているのです。

一番重い謝罪の「对不起」は自分の全責任である時に使います。そのため皆さんが中国にいらっしゃったときにはほとんど使うことはありません。

中国人は「ごめんなさい」を言わない?

私たちは目上の人や友達、家族に対して謝罪をすることが多々あります。しかし中国人は親しい間柄になればなるほど「对不起」を使いません。家族に敬語をしゃべることに違和感を感じるからです。

中国は自分を大切にする文化だからこそ、謝罪をすることはめったにありません。謝ったとしても言い訳をするケースがよくあります。謝罪が当たり前ではないので、文化の違いに慣れていきましょう。

謝りすぎるのはプライドがないと思われる?

自分を大切にする中国では謝罪をすることで「プライドがこの人にはない」と思われがちです。敬語を使い相手を立てたり、自分がへりくだるような言い方はしません。

「すみませんが、…」のようにまわりくどい言い方も滅多にせず、ストレートな表現を好みます。自分の気持ちを素直に言うことが、中国文化に慣れる近道です。

 謝罪を「他人行儀」と取られることもある

先ほど「对不起(Duì bu qǐ」を親しい間柄には使わないと紹介しました。中国では「ごめんなさい」以外にも「おやすみ」を家族間で言う頻度が少なめです。親しい人にはよりくだけた言い方で会話します。

日本でも友達に「ごめんなさい」とはっきり言うことは滅多にないですよね。「悪い」と一言伝えるくらいですが、中国では簡単な謝罪すらしない場合があるのです。日本人なら謝罪が欲しくなりますが、中国文化では謝罪が当たり前でないのです。

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中国語の「ごめんなさい」と「すみません」のフレーズ

中国語の「ごめんなさい」と「すみません」のフレーズ
中国語の「ごめんなさい」と「すみません」のフレーズ

ここからは中国語で「ごめんなさい」、「すみません」を表現するフレーズを紹介します。シーン別で使うフレーズが違うので、フレーズと使うタイミングをセットで覚えましょう。

「ありがとう」の中国語の詳細については、「「ありがとう」の中国語である「谢谢」の正しい発音と、様々な「谢谢」以外の感謝の表現方法。」の記事でさらに解説しています。

中国語で「ごめんなさい」を表すフレーズ

中国で一番重い謝罪が「对不起(Duì bu qǐ)」、ドゥイブチーです。日本の謝罪会見で言う「申し訳ございませんでした」と同じくらい重さがあります。

中国に留学や旅行に行っても滅多に使うことはありません。日本にいる時のクセで使わないように注意しましょう。

よく使われる「すみません」の中国語フレーズ

普段使う「すみません」に近いフレーズは「不好意思(bùhǎoyìsi)」、ブーハオイースです。人にぶつかったとき、邪魔をしたときなどの軽い謝罪に使います。

その他の「ごめんなさい」の中国語フレーズ

台湾では「抱歉(Bào qiàn)」、バオチェンがよく使われます。「不好意思(bùhǎoyìsi)」よりも重めですが「对不起(Duì bu qǐ)」よりは軽い表現です。

頼みごとをするときには「劳驾(láo jià)」 、ラオジャを使って「すいません」と言います。

また聞きたいことがあるときの「すみません」は「 请问(Qǐng wèn)」、 チンウェンと言います。

軽めの「ごめん」「すみません」の中国語フレーズ

軽めの「ごめん」「すいません」を以下にまとめました。

  • 友達動詞のごめん:不好意思(bù hǎo yì sī)ブーハオイース
  • ビジネスでのすみません:抱歉 (Bào qiàn)バオチィェン

もう少し本気の「ごめんなさい」中国語フレーズ

本気の「ごめんなさい」は「对不起(Duì bu qǐ)」、ドゥイブチーです。滅多に使いませんが、若者の間ではやや使うことがあります。

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中国語の「ごめんなさい」「すみません」に対しての答え方

中国語の「ごめんなさい」「すみません」に対しての答え方
中国語の「ごめんなさい」「すみません」に対しての答え方

ここまで「ごめんなさい」や「すみません」の言い方を紹介しました。謝罪に対する答え方をセットで覚えるとより実践的です。

この章では謝罪に対して言うフレーズを紹介します。シーンによって異なるので、シーンに応じて使い分けましょう。

中国語の「どういたしまして」については、「中国語の「どういたしまして」は「不客气」だけ?使い分けでコミュニケーション力アップ!」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。

中国語の「ごめんなさい」に対する返事

中国語の「ごめんなさい」、「すみません」に対する返事は以下の通りです。

  • 没关系(méi guān xi):大丈夫です
  • 没事(Méi shì):かまいません
  • 没什么(Méi shén me):なんともありません
  • 别介意(Bié jiè yì):気にしないでください
  • 不要紧(Bú yào jǐn):心配いりません
  • 没问题(Méi wèn tí):問題ありません
  • 算了吧(suàn le ba):もういいです

最後の「算了吧」に関しては、半分諦めた時に使います。

中国語で「大丈夫」について知りたい人は、「中国語で「大丈夫」を表すフレーズは?「没事」以外にも日常生活で使える便利な表現を学ぼう」の記事も読んでみてくださいね。

   ビジネスシーンでおすすめの返事

ビジネスシーンでおすすめの返事は「没关系(méi guān xi)」、メイグアンシーです。謝罪だけでなく、大丈夫であることを伝える時にいつでも使います。

ビジネスで中国語を使う場合の注意点については、「ビジネスで中国語を使う場合の注意点は?メールの書き方、良く使うフレーズも紹介」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。

    女性が良く使う返事

女性がよく使うのは「哼(hēng)」です。やや不満に感じている時に使います。

遅刻した相手にため息をついているイメージがぴったりです。

中国語で「愛してる」を伝えるには?「大好き」を伝えるフレーズや表現方法を紹介」の記事では、中国語で「愛してる」を伝える表現方法について解説しています。

    許したくないときに使う返事

許したくないときは「我不会原谅你(wŏ bú huì yuán liàng nǐ)」を言いましょう。

中国では直接的な表現を好むので、「原谅(許す)」という単語を用います。

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謝罪の意味の「ごめんなさい」の中国語

中国人のマナーの違いの「ごめんなさい」
中国人のマナーの違いの「ごめんなさい」

この章では謝罪の意味に絞って、「ごめんなさい」の中国語をまとめました。

中国語の数字について興味がある人は、ぜひ「中国語の数字の数え方、独特なルールとコツ | 中国で縁起の良い数字と悪い数字も紹介」の記事もご覧ください。

重みのある謝罪の「ごめんなさい」

重みのある謝罪は、先ほども紹介した通り「对不起(Duì bu qǐ)」です。

迷惑や手間をかけてしまったときの「ごめんなさい」

日本人は迷惑をかけるとき面倒をおかけしますと言います。中国語に言い換えると、「麻烦你了(Má fan nǐ le)」です。

迷惑をかけた後だけでなく、これから面倒をかける時にも使えます。

「許してください」の「ごめんなさい」

許してほしいときは「请原谅(Qǐng yuánliàng)」を使います。

やや改まったニュアンスです。

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中国人のマナーの違いの「ごめんなさい」

中国人のマナーの違いの「ごめんなさい」
中国人のマナーの違いの「ごめんなさい」

この章では中国人に勘違いされやすい謝罪のフレーズを紹介します。文化の違いを理解し、適切に表現しましょう。

 少し迷惑をかけてしまったなと感じるような時に謝罪の言葉

ちょっとしたことでも「すいません」と日本人は謝罪しますが、中国人は「对不起(Duì bu qǐ」を使いません。「不好意思(bùhǎoyìsi)」日本人が日常的に使う「すみません」に近い言葉です。

 メールでの返事が遅れてしまった時の言葉

メールで返事が遅れてしまった場合も、「不好意思(bùhǎoyìsi)」を使います。下記の例文を参考にしてください。

【例文】这么晚才回复不好意思(Zhème wǎn cái huífù bù hǎoyìsi)

    返事が遅くなってすみません

 中国人に誤解される表現「ご迷惑おかけしました」

「ご迷惑をおかけしました」の中国語は先ほども紹介した「麻烦你了(Má fan nǐ le)」です。

中国ではこの表現を謝罪のために使うので、日本人の感覚で使うと誤解されるかもしれません。どのように誤解されるかは次節で紹介します。

 中国人に「ご迷惑おかけしました」と言うと…

「ご迷惑おかけしました」は中国では謝罪のみで使われます。しかし日本では社交辞令で使うことが多々あるため、中国人に誤解されやすいのです。

「ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします」というフレーズが社交辞令の代表例です。このフレーズを中国語で伝えると、なぜ謝罪するのか疑問に思うでしょう。この場合は「よろしく」のみで問題ありません。

中国語の「お疲れ様」については、「中国語で「お疲れ様」を表すフレーズは?「辛苦了」以外にも使える便利な表現を学ぼう!」の記事をご覧ください。

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中国語のごめんなさい:まとめ

中国語のごめんなさい:まとめ
中国語のごめんなさい:まとめ

今回は中国語の「ごめんなさい」について紹介しました。日本と中国の文化の違いで、表現の仕方が全く違うことが分かります。「对不起(Duì bu qǐ」のような重めの謝罪はあまり使わないので、謝罪したいなら「不好意思(bùhǎoyìsi)」と言いましょう。

日本人にとって当たり前の謝罪に対して、中国人はあまり前向きに捉えません。自分を大切に、プライドを持つ文化だからこその違いです。慣れるまで時間がかかると思いますが、ぜひ本コンテンツを参考にして会話を楽しんでください。

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