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中国語の発音が難しい理由、特徴と克服する方法は?
中国語学習者の皆さんは、中国語の発音が難しいと感じているのではないでしょうか?
中国語には日本語にはない発音が多くあり、日本語とは違って声調もあるため、非常に難しく感じるはずです。
特に中国語学習初心者の方は、間違った方法で発音を練習してしまい、なかなか発音が上達しない方もいるでしょう。
日本人にとって非常に難しい中国語の発音ですが、きちんと理解をして、効果的な方法で練習をすれば、着実に上達することができますよ。
この記事では、中国語の発音が難しい理由、中国語の発音でありがちな間違い、中国語の発音の特徴とコツ、中国語の発音を克服する方法について解説します。
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中国語の発音が難しいと感じる理由
中国語の発音が難しいと感じる理由はいくつかあります。
発音の数が多かったり、日本語にはない発音があったり、声調が難しいなど様々です。
実際に日本人にとって、中国語の発音が難しいと感じる理由を見ていきましょう。
中国語の発音に関する詳しい情報は、「中国語の発音でもう悩まない!初心者が知っておくべき上達のコツ」の記事でも解説しています。
母音と子音の数の多さ
中国語は日本語と比べて、母音と子音が非常に多いので、発音が難しく感じます。
母音と子音の数が多いと、その分発音の数も多く、日本語にはない音もあり非常に難しいのです。
中国語には母音が36個と子音が21個あり、合計で408個もの発音があります。
日本語には母音が5個と子音が13-16個(文献により違いがあります)あり、合計で107個の発音があります。
「ヴァ」などの外来語表示に使う発音を含めても、合計で132個の発音しかありません。
中国語は母音と子音が多いため発音の種類も多く、日本語にはない発音もあることから、日本人にとって難しく感じるのです。
声調が難しい
日本人にとっては、中国語の声調が難しいです。
音を上げ下げすることに慣れていない日本人にとっては、中国語の声調はとても難しいのです。
日本語にも「雨」と「飴」、「箸」と「橋」の様にアクセントの違う言葉はありますが、基本的には文章の中で音を上げ下げすることが非常に少ないですよね。
したがって、日本人にとっては音を上げ下げする声調は難しいと感じるのです。
発音を練習する時間が少ない
中国語を勉強していても、発音を練習する時間が少ないと、発音がなかなか上達しません。
当たり前ですが、発音は練習をすればうまくなります。逆に、練習をしないとうまくなることができません。
中国語学習者の方は、読み書き・リスニング・スピーキングの勉強はしていると思いますが、発音に特化した練習をしている人は意外と少ないのです。
発音の上達のためには、発音の練習が必要です。うまく発音できなくて挫けそうになる時もあると思いますが、一歩ずつでも練習を重ねていきましょう!
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中国語の発音でありがちな間違い
中国語の発音の練習をしても、間違った方法で練習してしまっては上達しません。
間違った方法で発音をすると、逆に相手に伝わりにくい癖のある発音が身についてしまいます。。
下記で紹介をする、中国語の発音でありがちな間違いを参考にして、自分の発音練習のやり方を今一度見直してみましょう。
「中国語の発音の特徴って?日本人にとって難しい理由やピンインと声調のコツを解説!」の記事では、中国語の発音の特徴についてさらに深掘りしています。
ピンインをローマ字読みしている
全てのピンインをローマ字読みすることは間違いです。
確かに、ローマ字読みをして通じるピンインもあるのですが、ローマ字読みでは通じないピンインもあるのです。
例えば、日本人が最初につまづきやすいそり舌音の「zhi」「chi」「shi」「ri」は、ローマ字読みをしても中国人には絶対に通じません。
口の形と舌の位置を確認して練習するのがポイントです。
全てのピンインをローマ字読みをしても通じないので、ローマ字読みができないピンインは正しい発音で練習をしましょう。
中国語の発音が通じない理由は、「中国語の発音が通じないのはなぜ?理由と通じる発音の習得方法を紹介」の記事で触れています。
母音の発音が弱い
母音の発音が弱いと、通じないことが多いです。
正しく発音できていたとしても、母音を弱く発音していると伝わりにくいのです。
中国語では、有気音の際に母音の発音が強くなるという特徴があります。母音の発音が弱いと伝わりにくいので、有気音の時は特に母音を強く発音することを意識しましょう。
独学で正しい発音を習得するのが難しい
独学で正しい発音を習得することは非常に難しいです。
中国語には日本語にはない発音も多くあり、独学では間違った発音で覚えてしまう可能性があります。
間違った発音をしていても自分ではわかりませんし、初心者の頃は口の形や舌の位置もわかりませんよね。
中国人の先生に習えば、間違った発音をしていれば直してもらえますし、口の形や舌の位置なども教えてくれます。
発音を独学で覚えるのは難しいので、初心者の頃は中国人の先生に発音を習うことをおすすめします。
中国語発音の独学に関する詳しい情報は、「中国語は独学でも習得できる?正しい発音を学ぶための3つの勉強方法を紹介!」の記事でも解説しています。
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中国語の発音の特徴とコツ
中国語には、日本語にはない発音や声調があるために難しいと感じます。
日本語にはない声調の種類や、鼻母音・そり舌音・有気音・無気音について解説します。
発音練習の際は、ポイントを意識しましょう。
中国語発音のコツについては、「中国語のピンインのコツは?日本人に難しい発音を練習しよう!」の記事でさらに解説しています。
声調の種類
中国語の声調は第一声から第四声まであり、四声とも呼ばれます。
第一声から第四声は音程の上げ下げがありますが、音程の上げ下げがなく軽く短く発音する軽声もあります。
基本的には第一声から第四声までの四種類の声調に分かれており、軽声も含めると五種類です。
声調を間違えると違う意味になってしまい、伝えたい内容が伝わりません。
下記に紹介する声調を練習して、しっかり覚えましょう。
第一声
第一声は、高い音を上下せずにまっすぐ保ちます。
汽笛の「ポー」というイメージで、高く平らに発音しましょう。
第二声
第二声は、中くらいの高さから一気に音を高くあげます。
驚いたときにでる「えー!」というイメージで、音を一気に高くあげます。
第三声
第三声は、低めの高さから更に低く落として、最後に中くらいの高さまで上げます。
落ち込んだときにでる「あ~あ」というイメージで、ゆっくり音を下げてから最後に少し上げましょう。
第四声
第四声は、高い音から一気に低い音へ落とします。
カラスの鳴き声の「カァー」というイメージで、一気にストンと落とします。
軽声
軽声は、軽く添えるだけで音の上げ下げもありません。
なにかを思い出したときに出る「あっ」というイメージで、一瞬音を発するだけです。
鼻母音「n」と「ng」をともなう
日本人にとって難しいのは、鼻母音の「n」と「ng」をともなう音です。
どちらも日本語では同じ「ん」という発音なのですが、中国語では別の発音に分けられるため、発音をするのも聞き取るのも難しく感じます。
日本語を使った例として、「案内」と「案外」が有名です。
「案内」は「an」の発音で、「案外」は「ang」の発音なのです。
「案内」を発音する時は舌が上前歯の裏側についていると思いますが、これが「an」の発音。
それに対して、「案外」を発音する時は舌がどこにもついていないと思いますが、これが「ang」の発音です。
「n」と「ng」の発音は日本人にとっては難しいので、舌の位置を意識して発音をしましょう。
そり舌音と有気音・無気音
そり舌音である「zhi」「chi」「shi」「ri」は日本語にない発音であり、日本人が苦手としている人が多いです。
うまく発音ができないと、「zhi」は「ji」に、「chi」は「qi」に、「shi」は「xi」に、「ri」は「li」に聞こえてしまう可能性があります。
また、有気音と無気音は日本語にはない概念であり、理解するのが難しいです、
日本語でいう清音と濁音に近い概念なのですが、逆に中国語には清音と濁音の概念がありません。
有気音の子音は「p、t、k、q、ch、c」であり、無気音の子音は「b、d、g、j、zh、z」です。
有気音は子音の後に一瞬遅れて母音が聞こえますが、無気音は子音と母音がほぼ同時に聞こえます。
そり舌音も有気音・無気音も習得するには時間がかかりますが、実際に中国人の発音を聞いてみて、中国人の先生に教えてもらいながら発音の練習をしてみてください。
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中国語の発音を克服する方法
中国語の発音は難しいですが、効果的な方法で練習を続けることで確実に上達しますよ。
中国語の発音を克服する方法を3つ紹介します。
リスニングで耳を鍛える
リスニングで耳を鍛えることは、発音の練習にもなります。
聞きとれない音は理解できない音であり、発音を真似することも難しいのです。
「chi」と「qi」や「an」と「ang」など、同じ発音に聞こえてしまうと、発音をすることができません。
リスニングをして耳を鍛えて、発音を鍛えましょう。
大きな声で発音する
中国語は大きな声で発音すると、聞き取りやすくなります。
中国語には声調があり、大きな声で発音することで音程の上げ下げが相手に伝わりやすくなるからです。
日本語は抑揚なく話しても伝わるため、特に初級者の日本人は中国語も小さめの声で話す人が多いです。
ただし、中国語を小さい声で話しても、なかなか相手に伝わりません。
大きな声で発音をするだけで相手に伝わりやすくなるので、中国語を話すときは恥ずかしがらずに、大きな声で発音しましょう。
発音をチェックしてもらう
中国語の発音の練習をする場合、中国人の先生に発音をチェックしてもらうことをおすすめします。
発音チェックのためには、正しい音を理解している必要があります。初心者さんにとってはまず、何が正しい音なのかを知ることも大変ですよね。したがって、すでに正しい発音をしっかりと理解しているネイティブの先生にチェックをしてもらうことが一番です。
中級者から上級者の方でも、ネイティブの先生にチェックをしてもらうことによって、自分でも気づいていない苦手な発音を知る事ができます。
発音のチェックをすることは非常に有効ですので、ネイティブの先生にチェックをしてもらいましょう。
ネイティブの先生にチェックをしてもらうことが難しい場合、アプリを使って簡易的に発音のチェックをする方法もありますよ。
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中国語の発音が上達する教材3選
中国語の発音を上達するためには、何度も繰り返し練習することが必要です。練習をするにしても、中国語を正しく発音するために、中国語の正しい発音の仕方を理解する必要があります。
中国語の正しい発音の仕方は、中国人の先生に教わるのが一番良いのですが、独学をする場合は参考書を利用すると良いでしょう。
参考書は、口の形や舌の位置が画像・図解で説明されていて、音声付きのものを選びましょう。動画が付いてると更に分かりやすくて良いですよ。
中国語の発音が上達するおすすめの参考書を3冊紹介しますので、参考にしてみてください。
日本人のための中国語発音完全教本
書名に「日本人のための」と付いている通り、著者の盧尤さんが日本人に中国語を教える経験をもとに書かれています。
全ての発音に対して文章・写真・図解があり、口の形や舌の位置がわかりやすくなっています。
例えば「e」の発音の仕方については「日本語のエの口の形を作り、首筋に力を入れる。そのままオーと発音をする。力をゆるめる。すると、日本語のアに近くなる」という様に、文章でもかなり詳しく解説がされていて、写真と図解と合わせると非常に分かりやすいです。
声調に関しても詳しく解説されています。
音声や動画も付いており、実際の発音を聞き、動画で口の動きを見ることもできるので、更に理解が深まります。中国語発音の参考書は比較的古いものが多いのですが、この参考書は初版が2017年と比較的新しいところも特徴です。
迷ったらこの一冊を選べば間違いありません。
紹文周の中国語発音完全マスター
初版が2003年であり、昔から中国語学習者の方々に親しまれてきた発音の参考書です。筆者の紹文周さんは約40年わたり、日本人向けの中国語教育に関わっている方です。
文章・写真・図解でわかりやすく、口の形や舌の位置が解説されています。
説明の文章は非常に簡潔で、例えば「e」の発音の仕方については「口の形は左右に引き、半開きで、オの発音をする。」と、短くわかりやすいです。
音声も付いているので、実際の中国語の発音を聞いて真似をして練習をすることができますよ。
発音だけではなく、ピンインについての説明や、声調についての説明もあるので、初心者の方にもおすすめできる本です。
音が見える!中国語発音がしっかり身につく本
この参考書は、中国語発音の基礎をひと通り勉強した方に向いています。初心者向けではありません。
中国語発音の基礎を勉強しても、正しい中国語の発音を習得するのは非常に難しく、時間がかかります。
間違った発音で覚えてしまった場合は、発音を直す必要もあり、更に時間がかかってしまうこともあるのです。
この参考書には、日本人が苦手な発音(母音と子音)と声調について特化した内容が書かれていて、自分の苦手な発音や声調が合っているか確認しながら勉強ができます。
声調についてはかなり詳しく書かれているので、声調が苦手だと感じている方にもおすすめの一冊です。もちろん音声データも付いています。
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中国語の発音が難しいと感じる理由まとめ
今回は、中国語の発音について、下記内容を解説しました。
- 中国語の発音が難しいと感じる理由
- 中国語の発音でありがちな間違い
- 中国語の発音の特徴とコツ
- 中国語の発音を克服する方法
中国語の発音は、日本人にとって非常に難しく感じます。
母音と子音の数が日本語より多く、発音の数も日本語の132個と比べて、中国語は405個もあります。
中国語の発音が多いということは、日本語にない発音も多くあり、日本人が知らない発音があるのです。
また、比較的抑揚が少ない日本語と比べて、中国語には声調があるため、日本人にとっては難しいですよね。
ただし、中国語の発音について理解をして、効果的な方法で練習をすれば、確実に上達できます。
特に中国語学習初心者の方は、中国語の先生に発音をチェックしてもらうことをおすすめします。
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