中国語でパンダはなんていう?「熊猫」になった由来や発音・ピンインについて解説!

中国語でパンダはなんていう?「熊猫」になった由来や発音・ピンインについて解説!
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中国といえば、パンダですよね。

そんなパンダの中国語は「熊猫」と書きます。しかし、どうしてパンダが熊と猫なのでしょうか。

この記事では、中国語のパンダという単語から、その歴史や語源について紹介します。

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目次

パンダの中国語が「熊猫」という単語になった由来

パンダの中国語が「熊猫」という単語になった由来
パンダの中国語が「熊猫」という単語になった由来

パンダは中国語で「熊猫」と書きます。パンダの見た目から熊や猫を連想させる人も多いのではないでしょうか。しかし以前の中国では熊猫を猫熊と表記していました。今でも台湾では猫熊と書きます。

また昔のパンダは今のレッサーパンダを指していました。この章ではパンダを熊猫と書く由来について紹介します。中国人にとってパンダは国宝です。ぜひ中国語とあわせて文化も覚えてみてください。

中国語の日常会話に関する詳しい情報は、「中国語の日常会話よく使うフレーズや、おすすめの勉強方法とアプリの選び方も紹介」の記事でも解説しています。

レッサーパンダから来た名前

昔の中国ではパンダというとレッサーパンダのことを指していました。実はジャイアントパンダは今では有名ですが、1869年まで発見されていなかったのです。

ジャイアントパンダが発見された後、元々のパンダをレッサーパンダと呼びました。英語のlesser(小さな)が語源です。後ほど紹介しますが、中国でもレッサーパンダは小熊猫と書きます。

そのため小さいパンダをレッサーパンダ、大きいパンダをジャイアントパンダと認識されているのです。

中国語で「りんご」を表す単語は?「苹果」を使った例文や日常生活のフレーズに隠された意図を感じよう!」の記事では、中国語の「りんご」について解説しています。

「猫」の字を使う理由

中国でパンダの漢字に「猫」が含まれる理由は、単純に見た目が猫に似ているからです。猫のような仕草に、猫のような顔の丸さといった雰囲気で単語に猫が使われています。

パンダは動物の分類上、クマ科の動物です。そして中国でパンダという単語が含まれるのにも関わらず、猫よりも犬に似ていると言われています。歯の構造が犬に近いからです。

しかし中国では直接的な表現を好むので、猫のような見た目・仕草に熊のような大きな身体で熊猫と書きます。

中国語の「可愛い」について知りたい人は、「中国語の「可爱」は「可愛い」の意味だけじゃない?場面別の基本フレーズを紹介」の記事も読んでみてくださいね。

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パンダを表す中国語の単語は?

パンダを表す中国語の単語は?
パンダを表す中国語の単語は?

パンダを中国語で書くと「熊猫」ですが、中国では熊猫を種類によって使い分けます。そして台湾でのパンダの表記は中国とやや異なるのです。この章では以下の点を解説します。

  • パンダは「熊猫」と表記するが昔は異なる表記だった
  • パンダは2種類いる
  • 台湾のパンダは中国の昔の表記と同じ

中国の文化も同時に学べるのでぜひご覧ください。

カタカナ中国語の発音については、「カタカナ中国語は許される?伝わる発音とおすすめの活用法を紹介」の記事を読むことで、詳しい情報を理解することができますよ。

パンダは「熊猫」と書く

パンダは「熊猫」と書くことは今まで説明した通りです。しかし昔の中国の最初の表記は「猫熊」でした。なぜ順番が逆なのか、これには中国の縦書きと横書きの歴史が関係しています。

実は昔の中国では縦書きで右から左に読むのが主流でした。しかし現代中国で簡体字が使われるようになり、横書きで左から右に読むのが当たり前となったのです。

その変化の中で猫熊を右から左に読む人が続出し、「熊猫」で定着したと言われています。後ほど説明しますが、実は台湾では今でもパンダは「猫熊」です。

「大熊猫」と「小熊猫」の違い

中国語でパンダと表記する漢字は「大熊猫」と「小熊猫」の2種類あります。「大熊猫」がジャイアントパンダ、「小熊猫」がレッサーパンダです。

昔パンダはレッサーパンダのことを言いました。しかし今ではジャイアントパンダのことを指すのが主流です。

中国語の「どういたしまして」は「不客气」だけ?使い分けでコミュニケーション力アップ!」の記事では、中国語の「どういたしまして」の使い分け表現に関する内容を興味深い視点で解説しています。

台湾では「猫熊」も使われている

中国では縦書きから横書きに表示が変化するにつれ、パンダも猫熊から熊猫に変化しました。1940年頃に四川省の博物館がパンダの標本を展示した際には猫熊を用いています。そのため大陸から台湾に持ち込まれたパンダの表記も「猫熊」でした。

先ほども解説した通り、中国大陸では熊猫に表記が変わっています。しかし中国と離れた台湾では今でもパンダの表記に猫熊が使われているのです。熊猫が通じないわけではありません。そのため時代や文化の背景を頭の片隅に入れておきましょう。

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「熊猫」の中国語の発音

「熊猫」の中国語の発音
「熊猫」の中国語の発音

ここまで中国語でパンダの表記について解説しました。この章では以下の点に着目して解説していきます。

  • おさらい!発音の基本ルールとアクセント
  • 「熊猫」の発音によく似た「胸毛」という単語と比較

発音において声調やアクセントに気を付けないと、間違って聞き取られる可能性があります。そのため中国人に褒められる発音を目指して練習してみましょう。

中国語の発音が可愛いと感じる理由については、「中国語の発音が可愛いと感じるのはなぜ?発音の重要性について」の記事も読んでみてくださいね。

発音の基本ルールとアクセント

まずパンダは中国語で「熊猫(xióng māo)」、ションマオです。おさらいですが、中国語の発音はピンインと声調から成ります。声調は英語でいうアクセントです。あわせて「大熊猫(Dà xióngmāo)」、「小熊猫(Xiǎo xióngmāo)」も暗記しましょう。

「熊(xióng)」は第二声で、下から上に一気に上がっていく音のことでしたね。また「猫(māo)」は第一声の高音をそのまま伸ばす音です。

中国語では全てをローマ字読みするわけではありません。また間違ったアクセントで発音すると他の単語を示す可能性があります。発音についてうろおぼえの人や詳しく知りたい人は下記の記事を読んでみましょう。

>>>中国語のピンインとは?覚え方とおすすめの発音変換アプリ

「熊猫」と「胸毛」の発音の違い

「熊猫(xióng māo)」に発音がとても似ている「胸毛(xiōngmáo)」という単語と比較しましょう。ピンインは全く同じでションマオと読みます。唯一の違いは声調です。

熊猫が第二声と第一声の順番で発音するのに対し、胸毛は第一声と第二声の順番で発音します。声調をあやふやにするとパンダが好きと言いたいのに、胸毛が好きだと伝わる可能性があるのです。

発音で不安に思った人には「猫熊(māo xióng)」、マオションと言うのをおすすめします。ピンインが異なるので勘違いされる可能性も低いでしょう。発音の習得方法について詳しく知りたい人は下記の記事を参考にしてください。

>>>日本人が中国語の発音を身につけるコツ3選!カタカナを使わず基礎から勉強しよう

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パンダという単語の語源は?

中国語におけるパンダの語源は?
パンダという単語の語源は?

最後にパンダの語源について解説します。実は語源を調査すると数種類あることが分かりました。本コンテンツでは以下の3種類の語源について紹介します。

  • ネパール語の「竹を食べる者」
  • 中国語の「太った者」
  • レッサーパンダの別名

有力な説はネパール語の「竹を食べる者」です。しかしどれも確実ではありません。中国人との会話のネタにしてみるとより楽しめるでしょう。

中国語の挨拶フレーズについては、「朝起きてから寝るまで使える中国語のおすすめ挨拶フレーズ」の記事でさらに解説しています。

ネパール語の「竹を食べる者」から

日本語のパンダは英語のPandaとほぼ同じ発音ですが、ネパール語から名づけられたと言われています。ネパール語で「竹を食べる者(Nigalya Ponya)」が由来です。

実はパンダの主食は99%が竹で、竹林地帯に生息しています。そして竹が低カロリーであることや天敵が少ないので動きが遅いのです。

ちなみに竹は中国で「竹子(zhúzi)」と言います。もしパンダの語源について話すことがあればぜひ使ってみてください。

中国語の「太った者」から

中国語で「太った者」は「胖的(Pàng de)」で、脂肪という意味もあります。パンダを初めて見た人の質問に現地の人が「あの太った動物?」と聞き返したことが由来と言われているのです。

真実かどうか明らかではありません。しかしパンダの見た目から考えてもありえそうな話ですね。

レッサーパンダの別名から

現代の人が呼ぶレッサーパンダは、昔パンダと呼ばれていました。パンダと聞くと皆さんは白黒のパンダを思い出すでしょう。白黒パンダはレッサーパンダよりも後に見つかったジャイアントパンダのことです。

そしてアメリカではレッサーパンダをレッドパンダとも言います。語源とは少々異なりますが、昔「パンダ」と呼んでいた動物は今のレッサーパンダなんだという豆知識も知ってみるとおもしろいですね。

中国語の「ネコ」については、「中国語でネコを表す単語は?猫が表す意味や、ねこ好き必見のフレーズを紹介!」の記事をご覧ください。

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まとめ

まとめ
まとめ

今回は中国語のパンダについて解説しました。中国語で「熊猫」と表記しますが、昔からある「猫熊」でも十分に通じます。発音も熊猫と胸毛で混乱しがちなので、声調を意識して練習してみてください。

またパンダの由来や語源についても解説しました。中国人にとって国宝であるパンダについて詳しく知っていれば、現地の人との会話も盛り上がるはずです。

パンダだけでなくそれに付随する「竹」などの単語もあわせて覚えてみましょう。

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