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猫といえば、日本でも中国でも大人気のペットです。
そんな猫は中国語でどのように表現されるのでしょうか?
この記事では、猫を表す中国語の単語から中国で猫が持つ意味合い、猫好き必見の中国語フレーズを紹介します!
中国語でねこはマオと発音し、漢字は日本語の「猫」と同じです。この章では猫の読み方を詳しく解説するほか、中国での猫という漢字の意味を紹介します。
まずは猫の発音からマスターして、「黒猫・子猫・可愛い猫」といった様々な猫の表現に応用していきましょう。
中国語の日常会話に関する詳しい情報は、「中国語の日常会話よく使うフレーズや、おすすめの勉強方法とアプリの選び方も紹介」の記事でも解説しています。
先ほども少し紹介しましたが、中国語のねこの漢字は「猫(māo)」です。ピンインの読み方はマオ、声調は第一声で高音を伸ばすように発声します。
中国語の発音で気を付けるべきことは4種類の声調です。猫は第一声でしたが、下から上に上がる第2声で発音すると「毛」と捉えられてしまいます。中国人に正しく伝わるよう、声調を意識して練習しましょう。
また、黒猫は「黑猫(hēi māo)」、子猫は「小猫(xiǎo māo)」です。
中国語の発音が可愛いと感じる理由については、「中国語の発音が可愛いと感じるのはなぜ?発音の重要性について」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。
中国語の「猫」の発音は、実は「耄」とピンインが全く同じです。
耄は直訳で古いという意味ですが、年齢の70歳も意味します。
中国語で「猫(māo)」と「耄(mào)」は、ピンイン(拼音)が似ているため混同しがちですが、実は発音が異なります。
どちらも音が似ていますが、声調が異なるため、発音が完全に同じではありません。このように声調の違いが意味に影響するのが中国語の特徴です。
中国ではこの同音異語より猫と他の動物を組み合わせて、絵画で描かれるようになったのです。猫と蝶が描かれた「耄耋」は、長寿を願うおめでたい絵画として知られています。
日本ではねこを招き猫のような縁起の良い動物とイメージする人も多いのではないでしょうか。実は中国では「猫」を負のイメージで使うこともあります。
この章では猫を使った熟語や、猫の文化的意味を紹介します。
中国における猫へのイメージを学ぶことで、猫を使った熟語も覚えやすくなるでしょう。
中国語のパンダについて興味がある人は、「中国語でパンダはなんていう?「熊猫」になった由来や発音・ピンインについて解説!」の記事をご覧ください。
日本だけでなく中国でも猫を使った熟語が存在します。本来の動物としての意味ではなく、人間にあてはめた比喩表現として使われているのです。以下の熟語をご覧ください。
「悪だくみ」や「後ろ暗い」という意味の「猫儿腻(māo ér nì)」について、正しくは「猫腻(māo nì)」で、間に「儿(ér)」という字は入りません。
台湾では猫のことが好きで好きでたまらない人のことを貓奴と言います。猫の奴隷にもなれるという、日本人にとってはやや過激だと感じる表現ですね。
中国大陸では、上記の2つの意味合いがどちらもあります。
ある人たちは「猫奴(māo nú)」とは猫が大好きな人を指し、褒め言葉だと考えています。
一方で、「猫奴(māo nú)」は猫への盲目的な愛情を持つ過激な人を指し、否定的な意味を持つと考える人もいます。
中国の方は2つ目の意味合いが強いようです。
中国では昔から猫に対してポジティブに捉えた文化作品が多数存在します。日本でも「招き猫」のように、福を呼び込むような縁起の良い動物として知られていますよね。中国人にも猫に対して鎮守や守護、魔除けのイメージがあるのです。
その一方で、猫の日常的な行動を踏まえてマイナスなイメージを植え付けるような比喩表現も使われています。
例えば先ほど紹介した「隠れる・こもる」という意味は、人間を小馬鹿にするように使うのです。
今まで「猫」を熟語で使う単語を紹介しました。この章では本来の動物としての意味で猫を使った例文を2つ紹介します。
他の動物を主語にしても使える例文です。猫だけでなく、かわいい・好き・動物といった中国語もあわせて覚えましょう。
アニメで中国語勉強できるのかについては、ぜひ「アニメで中国語は勉強できる?無料視聴できるサイトやNetflixなど吹き替え版での学習のコツ」の記事もご覧ください。
かわいいと言うには「可爱」を使います。
この猫はかわいいね:这只猫真可爱(Zhè zhī māo zhēn kě’ài)
可爱の前の「真」は強調表現の副詞です。他にも「很」という副詞はよく使います。很を「とても」と訳す人が多いですが、中国人にとっては理由なく当たり前に使うことがほとんどです。
また「呀」を文末に使うと、文章全体を強調して猫の可愛さをより強く伝えられます。
「ありがとう」の中国語表現について知りたい人は、「「ありがとう」の中国語である「谢谢」の正しい発音と、様々な「谢谢」以外の感謝の表現方法。」の記事も読んでみてくださいね。
好きな動物という表現は「喜欢的动物」です。喜欢は好き・喜ぶという動詞の意味のほかに、うれしいという形容詞の意味もあります。
一番好きな動物は猫です:我最喜欢的动物是猫(Wǒ zuì xǐhuān de dòngwù shì māo)
「一番好きな」をお気に入りのように訳しても問題ありません。「一番好きな〇〇」は、基本的な表現なのでぜひマスターしてください。
中国語の数字については、「中国語の数字の数え方、独特なルールとコツ | 中国で縁起の良い数字と悪い数字も紹介」の記事で触れています。
猫を飼っている人同士の会話であれば、必ず言うフレーズを紹介します。猫の数え方や鳴き声の表現の仕方など、初歩的な単語も登場するので1つずつ確認しましょう。
「中国語で「りんご」を表す単語は?「苹果」を使った例文や日常生活のフレーズに隠された意図を感じよう!」の記事では、中国語の「りんご」について解説しています。
猫を数える単語は主に「只(zhī)」です。他には「个(ge)」も使えます。猫を飼っている人向けのフレーズは以下の通りです。
「猫を飼う」の中国語は「养猫(yǎng māo)」です。もし他の動物を飼っているなら「养~」と言いましょう。
猫の鳴き声は中国語で「喵(miāo)」です。以下のフレーズを参考に猫の特徴を説明してみましょう。
国によって猫の鳴き声の表現が違うのも興味深いですね。ちなみに英語ではミャウと表現します。
猫を人間に対して使う比喩表現を紹介します。以下の例文をご覧ください。
「猫」が動物ではなく、隠す・こもるといった動詞で使われているのが興味深いですね。上級者向けの表現ですが、ぜひチャレンジしてみましょう。
中国で人気の猫は以下の5種類です。
中国への留学や中国人との会話で耳にするであろう猫の種類なので、チェックしておきましょう。
中华田园猫(zhōnghuá tiányuán māo)は中国に昔からいる雑種の猫です。チャイニーズリーファや三毛猫、獅子猫といった様々な品種の総称を指します。
世界で最もネズミを捕獲する猫として有名です。
近年中国では猫ブームが巻き起こっており、特に若者の間で人気です。
中国で生まれ育った特別な血統を持たない猫は「土猫(tǔ māo)」と呼ばれます。
「中華田園猫(zhōng huá tián yuán māo)」という呼び方は近年流行し、高級感があります。
昔は鼠害防止が主な目的でしたが、現在ではペットとして飼われることがほとんどです。
狸花猫(lí huā māo)
橘猫(jú māo):太りやすい傾向あり。
白猫(bái māo)
黒猫(hēi māo)(玄猫 xuán māo とも呼ばれる)
牛柄猫(niú bǎn māo):黒白模様。
三花猫(sān huā māo):三毛模様。
山東獅子猫(shān dōng shī zi māo):純白の長毛でオッドアイ(左右の眼で虹彩の色が異なる)を持つものが特に珍しく貴重。
「田園猫」に対し、外国からの猫は「品種猫(pǐn zhǒng māo)」と呼ばれます。
三毛猫(sān máo māo)は別称日本猫とも呼ばれる、日本固有の3色の猫です。中国では花猫(huāmāo)、模様のある猫、トラ猫とも呼ばれています。
気まぐれでプライドが高いのが特徴です。
一方で飼い主に甘える愛くるしさもあり、多くの人に人気があります。
三毛猫(sān máo māo)」は中国語では「三花猫(sān huā māo)」と呼ばれます。
ほとんどの三花猫(sān huā māo)は雌で、美しい外見をしているため、「大美女(dà měi nǚ)」という別名があります。
三花猫(sān huā māo)の中でも、特に珍しい色合いのものは「玳瑁猫(dài mò māo)」と呼び、狸花模様を持つ三花猫(sān huā māo)は「彩狸花(cǎi lí huā)」とも呼ばれます。
キジ猫、中国語で「狸花猫(lí huāmāo)」は5000年以上前から中国に生息していたとされる猫です。「ドラゴンリー」という名前で、賢くハンターが得意な猫として知られています。
狸花猫が交配した際には、猫の結婚式が行われるほど中国国民に愛されているのです。
家庭猫としても人気があります。
狸花猫(lí huā māo)の交配で結婚式が行われる」という話がありますが、実際には事実ではありません。
一部の飼い主が愛猫のために結婚式を開くことはありますが、これは特定の猫種に限らず、猫への深い愛情表現の一つです。
ただし、猫の繁殖については慎重になる必要があります。子猫はとてもかわいいですが、母猫には出産の負担やリスクが伴います。
猫の健康や幸せを大切に考えるなら、去勢や避妊手術を選択するのも愛情の一つだといえるでしょう。
中国には「狸猫換太子」という有名な物語があります。この物語は、宋(sòng)の時代に実際の歴史を背景に語られたものです。
【物語のあらすじ】
真宗皇帝(zhēn zōng)の時代、劉妃(liú fēi)と宦官(huàn guān)の郭槐(guō huái)が共謀し、李宸妃(lǐ chén fēi)が産んだ皇子を狸猫(lí māo)の皮を剥いだものとすり替えます。
この陰謀により、李宸妃は冷宮(幽閉地)に追いやられてしまいました。
しかし、真宗が亡くなり仁宗皇帝(rén zōng)が即位した後、名判官の包拯(bāo zhěng)が事件を調査し、李妃(lǐ fēi)の冤罪を晴らします。こうして、李妃は宮廷に戻ることができました。
この伝説に登場する狸猫(lí māo)が由来となり、狸花猫(lí huā māo)は長い歴史を持つ中華田園猫(zhōng huá tián yuán māo)として親しまれています。
スコティッシュフォールドは中国語で苏格兰折耳猫(sūgélán zhé ěr māo)と言います。人気品種ランキングでも一位を獲得するほど人気な品種の猫です。
スコットランド発祥だと言われていて、全体的に丸みを帯びているのが特徴です。
人懐っこい性格が好まれ、中国人との会話で盛り上がること間違いないでしょう。
マンチカンは中国語で短脚猫(duǎn jiǎo māo)です。短足の猫と直訳するように、身体が小さく、足が短いのが特徴です。
人懐っこく、穏やかな性格の猫です。
そのためスコティッシュフォールドに次いで、常に上位にランクインするほど人気があります。
今回は中国語の猫について詳しく解説しました。猫の発音は「毛」と似ているので、声調に気をつけて発音しましょう。
特に三毛猫の発音は、少し大げさに感じるくらいにアクセントを意識して練習してみてくださいね。
中国人にとって猫は古くから親しみのある特別な動物です。本コンテンツを通して猫をマスターして、多くの人と猫について話してみましょう。
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