中国語検定3級にいきなり挑戦するのは可能？一発合格のコツと受験の判断ポイント

• 中国語学習初心者がいきなり中国語検定3級に挑戦することは可能？
• 中国語検定3級をいきなり目指す理由とメリット？
• 中国語検定3級に最速で合格できる方法は？

この様な疑問やお悩みにお答えします。

中国語学習初心者が最初に目標とするのは、4級が多いと言われています。一番下のレベルの準4級は中国語の入門レベルであり、試験の内容が簡単だと感じる場合があるためです。

そんな中、いきなり中国語検定3級を受けてみたいと考える人もいると思います。

中国語初心者がいきなり中国語検定3級を受けて合格することは可能でしょうか？

この記事では、中国語初心者がいきなり中国語検定3級を受けるための判断基準、いきなり中国語検定3級を受ける理由とメリット、中国語3級の勉強方法を解説します。

中国語検定3級にいきなり挑戦するのは可能？

中国語学習初心者は、最初の目標として中国語検定4級を受験する方が多いです。

中国語初級の卒業一歩手前のレベルであることから、中国語検定4級は中国語学習初心者の最初の目標となることが多いのです。

そんな中、いきなり中国語検定3級に挑戦することは可能でしょうか？

中国語検定3級のレベルは「基本的な文章を読み、書くことができること。簡単な日常会話ができること。」と公式サイトに書かれており、4級と比べてレベルがだいぶ上がっています。

しかし中国語検定に初めてチャレンジする人でも、3級に合格する人はいます。チャレンジするタイミングは人それぞれなので、すでに初級を理解している人であればいきなり中国語検定3級を受験しても問題ありません。

中国語検定3級に挑戦するための判断基準を、下記の通り紹介します。

中国語検定3級のレベルの詳細については、「中国語検定3級のレベルと必要な勉強時間は？合格のコツと過去問題を使った勉強法」の記事でさらに解説しています。

過去問で実力試しをしてみよう

中国語検定を受験する前に、過去問を解いて実力試しをしてみましょう。

受験時間はリスニング試験が約30分、筆記試験が約70分と決まっています。時間を測って、実際の試験と同じ時間で問題を解いてみてください。

中国語検定3級の過去問は、中国語検定公式サイトから見ることができます。

過去問で7割以上取れたらOK

中国語検定は、リスニングが100点満点、筆記が100点満点の配分です。どちらも65点以上を取れば合格となります。

65点でギリギリ合格ですが、余裕を持って過去問で7割（70点）以上が取れたら合格できる実力があると考えてOK。

もし60点以上の点数が取れているのであれば、頑張って勉強すれば合格のチャンスがあります。過去問をしっかり復習して、是非いきなり中国語検定3級に挑戦しましょう。

過去問が解けなかったら4級からチャレンジ

過去問を解いてみて、内容の大半がわからずに解けなかったら、4級からチャレンジをしましょう。

中国語検定とは別の中国語試験になりますが、HSKで実力試しをするのもおすすめです。

中国語検定3級は、HSK4級に相当します。

HSK4級の過去問を解いたり実際に受験をすることで、中国語の実力試しができ、中国語検定3級に受かることができるかの判断基準になります。

中検3級をいきなり目指す理由

中国語検定3級をいきなり目指す理由とメリットを紹介します。

お金と費用が節約できるので、実力があるのであれば中国語検定3級をいきなり目指した方がよいですよ。

ビジネスで中国語を使う場合の注意点について知りたい人は、「ビジネスで中国語を使う場合の注意点は？メールの書き方、良く使うフレーズも紹介」の記事も読んでみてくださいね。

不要な受験料を払わなくていい

中国語検定は下から準4級・4級・3級・2級・準1級・1級と6段階に分かれています。

各級の受講料は下記の通りです。

• 準4級：3,500円
• 4級：4,800円
• 3級：5,800円
• 2級：7,800円
• 準1級：9,800円
• 1級：11,800円

下から順に受けていく場合、準4級と4級を受けてから、やっと3級を受けるということになります。

その場合は準4級で3,500円、4級で4,800円、合計8,300円の受験料がかかってしまうのです。

3級に受かってしまえば、4級や準4級を使う機会はありません。つまり3級の実力があるのに準4級と4級を受けるのは、受験料が余計な出費になってしまいます。

いきなり3級を受けることにより、不要な受験料を払わなくて済むので節約になりますね。

中国語検定4級は履歴書に書けるかについては、「中国語検定4級は履歴書に書ける？就活に有利になる場合と悪影響を与えるケースについて紹介」の記事も読んでみてくださいね。

実力にあった資格が取れる

いきなり中国語検定3級を受験すれば、自分の実力にあった資格が一発で取れるので、お金と時間の節約になります。

中国語検定は3ヶ月に1回しか受験機会がないので、順番に受けていては非常にタイムロスとなります。いきなり3級にチャレンジして合格できれば、いち早く次のステップへチャレンジすることができます。

初級の基礎の確認ができる

中国語検定3級では、中国語の基本となる文法や構文を学ぶことができます。中国語検定3級に合格することで、基本的な中国語は読めるようになります。

中国語検定はそもそも文法や単語に重点を置いている試験なので、しっかりとした知識を身につける上ではとてもおすすめです。

中検3級に最短で合格する方法

中国語検定3級に最短で合格するには、効率的な勉強をする必要があります。

やみくもに勉強をしているだけでは、合格できる可能性は低いです。効率的な勉強をすることにより、合格する確率が上がっていきます。

最短で合格することのできる、具体的な方法を見ていきましょう。

「HSK2級の難易度や合格に必要な勉強時間は？初級レベルの試験を乗り越えるコツ」の記事では、HSK2級についてさらに深掘りしています。

計画を立てる

中国語学習初心者が中国語検定3級を受講する場合、若干難易度が高いです。

そのため、まずは学習計画を立てることをおすすめします。

例えば、3日で1つの過去問を解いて、その復習ノートを作る。その1週間後にまた同じ過去問に挑戦して、前よりも良い点数をとる、というような感じです。

学習計画を立てることにより、勉強をする内容が明確になり、モチベーションを維持することもできます。

まずはおおまかな計画を立てて、その後は1日の勉強スケジュールを決めることで、勉強のペースをつかむことができますよ。

文法を集中的に学習

中国語検定3級の対策では、文法を集中的に学習することをおすすめします。

頻出の文法や文型が決まっているので、文法を覚えることにより、あとは単語を押さえておくだけでも合格できる可能性がかなり高くなります。

中国語検定3級の過去問や参考書で見つけた文法を確認して、ひとつひとつチェックをして覚えましょう。文法が分からないと、リスニングは聞き取れないですし、文を読んでも意味が分かりません。

文法は非常に重要なので、集中的に学習をして覚えてください。

過去問題をやりこむ

中国語検定の対策として一番よい学習方法は、過去問題を何度もやりこむことです。

過去問題を何度も解くことにより、実際の試験問題のレベルが分かりますし、良く出る問題も分かります。

その他、過去問題を解くことには下記のメリットがあります。

• リスニングと筆記の両方をバランスよく学習できる。
• 単語や文法を自然と覚えることができる。
• 試験の形式に慣れることができる。
• 自分の苦手な分野が分かる。
• 現時点での自分の実力が分かる。

この様に多くのメリットがあるのですが、何も考えずにただ問題を解くだけでは、効率良く勉強はできません。

HSK6級に関する詳しい情報は、「HSK6級のレベルと合格点は？効果的な勉強方法と試験対策も紹介します」の記事でも解説しています。

中国語検定3級の当日の注意

中国語検定3級の勉強をしてしっかりと準備をしていても、当日トラブルがあって受験ができなくなってしまっては意味がありません。

以下で、3つの当日の注意点を紹介します。どの注意点も当たり前の内容ではあるのですが、実際に、少しの注意を怠ったために試験を受けられなくなってしまうこともあるのです。

受験できなくなってしまえば、その時点で不合格確定ですよね。検定試験共通の注意点でもあるので、ぜひ参考にしてください。

当日の持ち物

中国語検定を受験する際に必要な持ち物は、以下の3点です。

・受験票
・筆記用具：HB・Bの鉛筆またはシャープペンシルと消しゴム。
・腕時計：試験室に時計が設置されていない場合があるため。

受験票を忘れてしまうと受験することができないので、忘れない様に気を付けてください。筆記用具は、最悪忘れても借りられる可能性はありますが、忘れない様にしましょう。

その他、受験会場に移動する際の電車の中などで少しでも勉強をしたい場合は、テキストも持って行きましょう。
受験の当日に多くの内容を勉強することはできないので、テキストは1冊あれば十分でしょう。

時間を厳守する

中国語検定3級の試験は、午前10時開始です。

午前10時までに入室していない場合や事前説明中の退室は遅刻となり、リスニング試験を受けることができません。

集合時間からリスニング試験終了までの間は、入室は一切できません。遅刻をした場合は、リスニング試験終了直後に係員の指示に従って入室し，筆記試験を受けることになります。

実質的に、午前10時までに入室をせずに遅刻となった時点で、不合格となってしまうのです。

公共の交通機関は遅延する可能性がありますし、会場によってはエレベーターを使って教室に行く必要があります。
必ず、時間に余裕をもって家を出る様にしてください。自宅から会場までのルートも、事前に確認しておきましょう。

また、試験後は試験監督の指示があるまで退室することはできません。これ以前に勝手に退室をした場合は、失格となってしまいます。

時間厳守をしないと、その時点で不合格となるので、気を付けましょう。

複数ある会場に要注意

まれなケースですが、試験会場を間違えてしまう人もいます。試験会場を間違ってしまうと、試験を受けることすらできません。

試験会場は自分で選ぶことができますが、申し込み時点では確定していません。受験票に記載された会場を確認しておきましょう。

せっかく勉強をしたのに、試験を受けることができないなんて、悲しすぎますよね。念のために、事前に必ず試験会場を再度確認しておきましょう。

まとめ

今回は、中国語検定3級にいきなり挑戦する場合について、下記内容を解説しました。

• 中国語検定3級にいきなり挑戦するのは可能？
• 中検3級をいきなり目指す理由
• 中検3級に最短で合格する方法

中国語学習初心者の方は、中国語検定4級を最初の目標にする場合が多いですよね。中国語検定4級は、初心者にとっては非常に良い目標になります。

試験を受けることはモチベーションアップにもつながるので、中国語検定を目標にすることはおすすめです。

ただし、勉強を続けていれば中国語検定4級以上の実力を持っているかもしれません。

中国語検定3級の実力を持ちながら、中国語4級を受験するのは、お金と時間が無駄になってしまいます。

すでにある程度の基礎があるのであれば、いきなり中国語検定3級を受けることが可能です。現段階の実力に合わせて受験級を決定しましょう！