HSK6級のレベルと合格点は?効果的な勉強方法と試験対策も紹介します

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  • HSK6級のレベルや必要な勉強時間の目安は?
  • HSK6級の合格点は何点?
  • HSK6級の効果的な勉強方法や試験対策が知りたい。

この様な疑問やお悩みにお答えします。

HSK6級はHSKの上級レベルと言われていて、難易度の高い試験です。

リスニング試験とリーディング試験のレベルも高いため、本格的に中国語の勉強をして試験対策をしないと合格することは簡単ではありません。

この記事では、HSK6級のレベル、必要な勉強時間、合格基準、効果的な勉強方法と試験対策について解説します。

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目次

HSK6級とは

HSK6級とは
HSK6級とは

HSKとは、中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である「孔子学院総部」が主催している、中国政府が認定する資格試験です。

HSK6級は元々、HSKの中で1番上のレベルでしたが、2023年から更に上の7〜9級試験も始まりました。

求められる単語量の目安は5,000語かそれ以上であり、上級レベルと言えます。ただしHSK6級に合格すれば中国語はなんでもわかるというわけではなく、実際にはHSK6級は上級の入り口のレベルといった感じです。

HSKに関する詳しい情報は、「HSKとは?各レベルの難易度と学習プランの違い・合格のコツを紹介」の記事でも解説しています。

HSK6級の試験問題と特徴

HSK6級の試験内容は、リスニングとリーディングと作文3つのパートに分かれています。

リスニングは第一部~第三部、リーディングは第一部~第四部と分かれており、作文は分かれていません。

HSK公式サイトには、HSK6級の試験内容は下記のように記されています。

HSKは何級から履歴書に書けるかについて知りたい人は、「HSKは何級から履歴書に書ける?バイトや就職に活かせるレベルとは」の記事も読んでみてくださいね。

リスニング(听力) 約35分間

第一部:短文を聞き、4つの選択肢より解答。

第二部:2人の短い会話を聞き、4つの選択肢より解答。

第三部:長めの問題文とその内容に関する問いを聞き、4つの選択肢より解答。

リーディング(阅读) 50分間

第一部:語句や文法の間違いを、4つの選択肢より解答。

第二部:文中の空所部分に当てはまる単語を、4つの選択肢より解答。

第三部:長文中の空所5箇所に当てはまる文を選択する。

第四部:長文を読み、その問いの答えとして正しいものを4つの選択肢より解答。

作文(书写) 問題黙読10分間・作文35分間

与えられた文章を読み、400字程度で要約する。

文章を読んでいる間のメモは一切禁止、10分間の黙読後に文章が回収され、その後35分間で何も見ずに文章の要約を行う。

リーディングはマークシート方式、作文のみ自分で字を書くことが必要です。

HSK6級のレベルと合格に必要な勉強時間

HSKは下から1級・2級・3級・4級・5級・6級・7級・8級・9級と、9段階に分かれています。

HSK公式サイトには「中国語の音声情報や文字情報を不自由なく理解することができ、自分の意見や見解を流暢な中国語で口頭または書面にて表現することができる」と記載されています。

しかしHSKの試験では口頭試験がないため、実際には読み書きが上級レベルに達していればHSK6級を取得することができます。したがって、HSK6級の取得と中国語の会話力は必ずしも対応しません。

HSKの公式サイトにHSK6級の学習目安として「主に5,000語かそれ以上の常用単語を習得している者を対象としています。」と記載されています。

1週間に2コマ(年間で90時間)を2年間とすると180時間、1週間に4コマ(年間で90時間)を2年間とすると360時間です。

HSK6級の単語量は5,000語とHSK5級の2,500語の2倍であり、勉強時間も2倍として計算をすると、必要な勉強時間は360時間〜720時間となります。

HSK6級に落ちた場合の勉強法については、「HSK6級に落ちたら?次こそ合格するためのポイントと勉強法」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。

HSK6級の合格点

HSK6級は、リスニング試験とリーディング試験と作文試験の点数がそれぞれ100点、合計300満点です。

2013年の試験より合否の表記がなくなりましたが、6割である180点以上のスコアで6級の能力を有していると判断され合格となります。

いずれかの試験が60点未満でも、合計で180点以上であれば合格です

HSK6級は180点以上で合格となりますが、就職活動では点数が高い方がアピールできるので、できるだけ高い点数をとることを目指しましょう。

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HSK6級の勉強方法

HSK6級の勉強方法
HSK6級の勉強方法

HSK6級は上級レベルであり、高い単語力と文法知識が必要です。とはいえHSK6級で180点を目指すのであれば範囲の単語を全て暗記する必要はありません。

HSK6級の勉強には、「中国語検定HSK公式過去問集6級」と「トレーニングブックシリーズ」を使うのがおすすめです。

下記にて、具体的な勉強方法を見ていきましょう。

中国語検定とHSKはどっちがおすすめなのかについては、「中国語検定とHSKはどっちがおすすめ?違いや受けるべき級を解説!」の記事で触れています。

HSK6級の単語

HSK6級で求められる単語数の目安は5,000語です。

HSK5級までの頻出単語の2,500語を含んでいるので、HSK6級の新出単語は2,500語です。HSK5級までは比較的簡単な単語が多いのですが、HSK6級の単語は難しい単語が多くなります。

日常会話でよく使われる単語はもちろん、ビジネスで使われる単語や、四字熟語も多く登場します。

しかしHSK6級で点数を取るために全ての単語を覚えなければいけないというわけではありません。過去問を中心に知らない単語をまとめていれば十分です。

HSK6級の文法問題のポイント

HSK6級では文法の学習が必要です。

HSK6級は文法に関する問題が多く、さらに作文を書く際にも正しい文法の知識が求められるからです。

例えば筆記の第一部では病句という文章の間違いを探す問題があります。これは「同じ意味の副詞を繰り返し使ってはいけない」など文法に関する細かな知識が問われる問題です。プロの通訳でも間違えるほど難しい問題もありますが、1つ1つの文法に対して丁寧に勉強を重ねることで、最低限の点数は取ることができます。

さらに、読解問題では書き言葉に関する文法問題が多いことも特徴です。書き言葉の文法は使われる単語の組み合わせを覚えておかないと正解することが難しいので、参考書を使って重要な構文をしっかりと学びましょう。

以上のようにHSK6級では特に文法を深ぼった問題が多いことから、文法の勉強を重点的に行うことをおすすめします。

HSK6級のリスニング対策

HSK6級のリスニング対策として、効果的な方法は下記の3つがあげられます。

  • 過去問を何度も解く
  • ディクテーションをする
  • シャドーイングをする

過去問を何度も解く

過去問を何度も解くことは、文法の勉強にもなりますが、もちろんリスニングの勉強としても非常に効果的です。

過去問を解くだけではなく、間違えた問題を確認して復習することで、更に理解が深まりますよ。

ディクテーションをする

ディクテーションとは、音声を聞いてその中国語文を書きとる勉強方法です

一度で聞き取れない場合は、何度か聞き返しても問題ありません。

ディクテーションはリスニングはもちろん、単語力や文法知識も向上することができるので、非常におすすめです

シャドーイングをする

シャドーイングとは、音声を聞きながらワンテンポ(1~2語ほど)遅れて復唱をする勉強方法です。

シャドーイングはリスニングの他にも、スピーキングや発音も向上することができます。

いきなりシャドーイングを行うのではなく、まずは一度中国語の音声を聞き、中国語の文章を読んでみてから、シャドーイングを行いましょう。

他人に迷惑を掛けない環境であれば、シャドーイングは移動しているスキマ時間などにも行うことができますね。

過去問を何度も解くことが一番効率のよい勉強方法ですが、ディクテーションやシャドーイングも取り入れて、リスニング力を向上させましょう。

HSK6級の作文対策

文章を読んで400字程度で要約する必要があるため、難易度は高めです。

10分間で文章を読むのですが、メモをすることができません。

5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)を意識して、文章を読んで内容を覚えましょう。

特に「誰が」に関わる人の名前は重要なので、必ず覚えてください。

文章を書く際の注意点は、下記の3つがあります。

  • タイトルをつける
  • 文章の書き始めの2文字(2マス)は空欄にする
  • 自分の意見を含めない

タイトルをつける

文章の内容にあったタイトルをつける必要があります。

文章の書き始めの2文字(2マス)は空欄にする

中国語の作文のルールとして、段落が変わった文章の書き始めは2文字(2マス)を空欄にする必要があります

日本語とはルールが違うので注意しましょう。

自分の意見を含めない

文章の要約であるため、自分の意見を含めてはいけません。

自分の意見を含めてしまうと、逆にマイナス評価になってしまうこともあります。

試験前の対策としては、過去問を解いて慣れることが効果的です。

一度やってみて、400字も書くことは難しいと感じた場合は、まずは模範解答を書き写してみましょう。

いくつかの問題の模範解答を書き写すことで、要約の仕方が少しずつわかるようになってきますよ。

HSKのビジネスレベルについては、「HSKのビジネスレベルとは?BCT‐ビジネス中国語検定についても解説」の記事をご覧ください。

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まとめ

まとめ
まとめ

今回は、HSK6級について解説しました。

結論は以下の通りです。

  • HSK6級は中国語上級の入り口のレベル、180点(6割)以上で合格。
  • 必要な単語量は5,000語であり、勉強時間の目安は360時間~720時間。
  • 中国語の全ての文法知識が必要。
  • 効果的な勉強方法として、過去問を何度も解くことがおすすめ。

HSK6級は、上級の入り口のレベルです。

HSK5級と比べると、全体的にレべルが非常に高くなっています。

ただし、過去問を中心に書き言葉の構文を覚えたり、作文の練習をしたりすることによって、180点を超えることは十分可能です。

この記事で紹介したHSK6級の勉強のコツを参考に、HSK6級にチャレンジしてみましょう。

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