中検2級に受からない理由は？学習のポイントやモチベーションの保ち方を紹介

「中検3級は受かったのに中検2級に受からないのはなぜ？」「どんな勉強法を試してもなかなかうまくいかない！」とお悩みではありませんか？

中国語検定2級が難しい理由は、出題内容の違いと難易度の急上昇によるもので、合格するには適切な勉強法が必要です。

この記事では、中検2級に受からない理由や効果的な学習ポイント、モチベーションの保ち方について解説します。

中国語検定2級に受からない理由

中国語検定協会が公開している2023年（108回）のデータによると、2級試験の合格率は29.2％で、3級の47.5％と比較してもレベルの差が一目瞭然です。

中国語検定2級に受からない理由をくわしく解説します。

中国語検定4級は履歴書に書けるのかについては、「中国語検定4級は履歴書に書ける？就活に有利になる場合と悪影響を与えるケースについて紹介」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。

単語力が不足している

まず、中検2級に合格するには、約3000〜6000語の単語を習得することが必要です。

単語力を向上させるための学習方法を紹介します。

• 単語帳やアプリを活用し、短時間で多くの単語を覚える。
• 日常生活や趣味を通じて、新しい単語を自然に習得することができる。（たとえば、中国語の映画やドラマを視聴する、中国語のニュースを読むなど）
• 単語を忘れないように定期的に復習し、習得した単語を定着させる。

このように、単語力を向上させることが中検2級合格への重要なカギとなります。

知っている構文の数が不足している

知っている構文の数が不足していると、難しい問題に対処できません。

対処法として下記を参考にしてください。

• 構文学習に特化した教材を使って、幅広い構文を習得する。
• 過去の試験問題を解くことで、試験で出題される構文の傾向やパターンを把握する。
• 実際に中国語を話すことで、構文を自然に使いこなす力を養う。

言語交換パートナーやオンラインチャットなどを活用するのもおすすめです。

リスニング力が不足している

中検2級は筆記・リスニング問題それぞれ70点以上が必要なため、リスニング力が不足していると筆記が合格点であっても不合格になります。

こちらの方法で克服しましょう。

• リスニング練習用の教材を使って、さまざまなアクセントや速度に慣れる。
• 中国語の映画やドラマなどを視聴し、日常会話や自然な発音を聞き、リスニング力を向上させる。
• 音声を聞きながらシャドーイングをし、リスニング力を鍛える。

これらを実践し、中検2級試験に自信を持って挑みましょう。

中国語検定2級に落ちた後の学習ポイント

中国語検定2級の学習ポイントを、下記で3つ紹介します。

中国語検定3級は履歴書に書けるのかについては、「中国語検定3級は履歴書に書ける？就活・転職に有利なアピール方法とは」の記事でさらに解説しています。

とにかく単語を覚える

単語力を身につけるためには、とにかく毎日一定数の単語を覚えることが重要です。

継続的な学習によって単語を定着させやすくなり、単語力が高まることで試験で求められる知識を習得しやすくなります。

具体的な方法は、

• 単語学習に特化したアプリを使って効率的に単語を覚える。
• 手軽に持ち運べる単語帳を利用してスキマ時間に学習する。
• 単語をカテゴリー別に学習し、関連性のある単語をまとめて覚えやすくする。

これらで中検2級試験に向けて単語力を向上させましょう。

過去問から構文を学習する

過去問を解き構文を学習することで、試験対策に効果的な学習ができます。

• 試験で頻出する構文や表現の出題傾向を把握する。
• 間違えた箇所を分析することで、自分の弱点が明確になる。
• 一定時間内に解く練習を行うことで、試験本番に近い状況での対策ができる。
• 解説を参考にして、正しい構文や表現の理解を深める。

このように、過去問を活用し試験に向けて構文力を向上させましょう。

リスニングは筆記より1段下のレベルでOK

リスニング試験では、筆記試験よりもやや易しいレベルの会話文や長文問題が出題されることが多いため、対策本や過去問題のスクリプトで内容を確認しておきましょう。

以下の方法がリスニング学習におすすめです。

• 専用の教材やアプリを活用する。
• 中国語の映画やドラマを視聴しリアルな会話に慣れる。
• 中国語を話す友人や先生と会話を楽しむ。

リスニング学習では、筆記試験とは違う方法で焦らずに取り組むことが重要です。

どうしても中検2級に受からない時の対処法

中検2級にどうしても受からない場合は、ほかの方法で対処しましょう。

中国語検定取得で役に立つ場面に関する詳しい情報は、「中国語検定取得で役に立つ3つの場面は？強みやアピールポイントも紹介」の記事でも解説しています。

HSK5級にチャレンジする

中検2級と同等のレベルであるHSK5級にチャレンジすることでより幅広い中国語能力を身につけることができます。

• HSKの認定証は国際的に認知されており、留学や就職活動で中国語能力の証明として利用できる。
• HSKには様々な教材があり、中検とは異なる視点で学習できる。
• HSK試験は年間を通じて複数回開催されており、受験のタイミングを選ぶことができる。

このように、異なる視点で中国語能力を向上させるための有効な目標となります。

HSKは何級から履歴書に書けるのかは、「HSKは何級から履歴書に書ける？バイトや就職に活かせるレベルとは」の記事で解説しています。

HSKKにチャレンジしてみる

HSKKにチャレンジすることで、実践的な会話力や発音、リスニング力を向上させることができ、中検2級の対策にも効果的です。

HSKK（汉语水平口语考试 hànyǔ shuǐpíng kǒuyǔ kǎoshì）とは、中国語の口語能力を測る試験で、高級・中級・初級の3レベルに分かれており、HSKとは別に実施されます。

HSKKにチャレンジするメリットは、以下の3つです。

• 実際の日常会話やビジネスシーンでのコミュニケーション力を鍛えることができる。
• HSKKの学習を通じて、正確な発音や四声を身につけることができる。
• HSKKは口語を扱うため、リスニング力を鍛える効果があり中検2級のリスニング対策にも役立つ。

HSKKを活用し、中検2級とは別のアプローチで中国語能力を向上させましょう。

HSKのビジネスレベルについても知りたい人は、「HSKのビジネスレベルとは？BCT‐ビジネス中国語検定についても解説」の記事も読んでみてくださいね。

コーチングスクールを受講する

コーチングスクールを受講することで、効率的な学習法を身につけ中検2級に合格するための効果的な学習環境を得られます。

• 個々の弱点に合わせたアドバイスを得られ、効果的な学習法を身につけられる。
• 定期的に模擬試験を受けることで、本番に近い状況での対策ができ試験に慣れる。
• 効果的な教材や過去問題を提供してくれることが多く、効率的に学習が進められる。

理想の学習環境で受講することを検討してみましょう。

中国語検定2級に受からない時のモチベーションの保ち方

中国語検定2級に受からない時のモチベーションを保つ方法を3つ紹介します。

中検2級は特殊な試験であると知る

中検2級の独自の試験形式を理解し試験の特性に対応することで、試験への不安を軽減し、より効果的な対策が可能となります。

中検2級は、中国語能力を総合的に評価するため、聞く・読む・書くの3つのスキルを網羅した試験形式が採用されています。

• 聴解問題：音声教材を活用し声調や速度の違いに慣れ、試験で求められるリスニング力を向上させる。
• 読解問題：過去問題や新聞記事などを読むことで、広範囲の語彙や表現を学習し、文章の理解力を向上させる。
• 作文問題：日常生活やビジネスで使われる表現を練習し、文章構成力や語彙力を向上させる。

この特性を把握することで、試験範囲や問題形式に対する対策が効果的に行えます。

HSKに目標を切り替えてみる

HSKを目標に設定することで、中検2級とは異なる評価基準を経験し新たな視点での中国語学習に取り組むことができます。

HSKは国際的に認知されており、より多くの国や企業がHSKのスコアを求める場合があります。

• HSKは6つのレベルに分かれており、自分に合ったレベルからステップアップしていくことができ、適切なレベルでの学習が可能となる。
• HSK対策用の教材や情報が豊富にあるため、効果的な学習方法や練習問題を容易に見つけることができる。
• HSKの取得によって、留学や就職・ビジネスなどで国際的に認知された証明書を持つことができ活躍の幅が広がる。

中国語学習の目標をHSKに切り替えて、より幅広い視野での学習を楽しみましょう。

プロに習って正しい攻略法を学ぶ

専門家や経験者など、プロのアドバイスを受けることで効率的な学習方法や試験対策を学び、正しい攻略法を学びましょう。

• 試験対策に特化した文法や単語の指導を受けられ、試験で出題される可能性が高い内容を効果的に学ぶことができる。
• 模擬試験や過去問の解説を受け試験の傾向や出題パターンを把握し、試験本番で冷静に対応できるようになる。
• 定期的なフィードバックを受け自分の弱点を把握し、具体的な対策を立てることができる。

専門家や経験者のサポートを活用し、中検2級の試験に自信を持って挑みましょう。

受からない…そんな不安を払拭しよう！中検2級当日の注意点

中国語検定2級を改めて受験する場合、勉強をすることはもちろん重要なのですが、試験当日に良いコンディションで試験を受けることも重要です。
いっぱい勉強をして準備をしても、試験当日のコンディションが悪いと、実力を発揮することができませんよね。
下記で紹介をする4つの注意点を参考にして、ベストコンディションで試験を受ける様にしましょう。

カフェインやアルコールは控える

前日のカフェインとアルコールの摂取は控えましょう。
カフェインは眠りづらくなってしまう効果があり、アルコールは睡眠の質を下げて眠りが浅くなり、疲れが取れづらくなってしまうのです。
コーヒーにカフェインが入っていることは有名ですが、緑茶や紅茶のお茶類、エナジードリンクにもカフェインが入っています。
前日にカフェインを摂る場合は午前中までとし、正午以降はカフェインの接種をしない様にしてください。
個人差はありますが、カフェインの効果は4時間ほどは持続し、8時間ほどで半減すると言われています。
睡眠をする時間から逆算をすると、睡眠をする時間の8時間以上前であればカフェインを接種しても良いですが、前日はできるだけカフェインの接種は控えてください。
また、前日はアルコールは絶対に飲まないでくださいね。

早めに就寝する

前日は早めに就寝をしましょう。
十分な睡眠をとって、ベストコンディションで試験に臨むことが重要です。
カフェインを摂取していなければ、眠りづらくなることはないと思います。
緊張して眠れなくなることもあるかもしれませんが、布団の中で目をつぶっているだけでも疲れはとれると言われています。
遅くとも12時前には布団に入り、7時間以上の睡眠をとることを心がけましょう。
十分な睡眠をとることは免疫力のアップにもなり、体調をくずしづらくなるため、できれば試験1週間前から睡眠に気を使うことをおすすめします。

寝る前に持ち物を準備しておく

前日の夜寝る前に、持ち物を準備しておきましょう。
当日の朝出かける前になって持って行くべき物が見つからないと焦ってしまいますよね。
試験には間に合ったとしても、朝からバタバタしてしまうと、精神的に疲れてしまいます。
中国語検定を受験する際に必要な持ち物は、下記の3点です。

・受験票
・筆記用具：HB・Bの鉛筆またはシャープペンシルと消しゴム。
・腕時計：試験室に時計が設置されていない場合があるため。

その他、受験会場に移動する際の電車の中などで少しでも勉強をしたい場合は、テキストも持って行きましょう。
受験の当日に多くの内容を勉強することはできないので、テキストは1冊あれば十分ですよ。

試験会場の再確認をする

まれなケースですが、試験会場を間違えてしまう人もいます。
試験会場を間違ってしまうと、試験を受けることすらできません。
そのため、念のために前日に試験会場を再度確認しておきましょう。

まとめ

この記事では、中検2級に受からない理由や効果的な学習ポイント、モチベーションの保ち方を解説しました。

中検2級は幅広い知識を要するレベルの高い試験ですが、試験に挑戦することで得られるものも大きいです。

あきらめずに試験にチャレンジし、中国語能力を向上させましょう！