公式LINE追加で超豪華特典プレゼント中!
- 日常会話12,000フレーズ
- 文法使いスライド400枚
- 中国語動詞解説1,794枚
- 中国語学習スライド1,000枚
- ネイティブ会話音声150本

HSKは台湾で通用する?繁体字に対応できるか不安…。
簡体字で中国語を学んでいて、台湾留学や就職を目指す場合、HSKとTOCFLのどちらを選ぶべきか悩ましい問題ですよね。
台湾で話されている台湾華語と、中国大陸で話されている普通話は共通する部分と異なる点があります。
この記事では、台湾でHSKが認められるのか、HSKとTOCFLの違い、台湾で生活をする場合に適した中国語、台湾華語へのスムーズな移行方法を紹介します。
自分の目標に最適な検定を選び、効率的な勉強法で台湾での夢を実現しましょう。
この章では、HSK(汉语水平考试)と台湾の関係を紹介します。
HSKと台湾の関係性には主に以下の内容があります。
台湾においては、TOCFL 華語文能力測験(公式サイト)が政府公認の中国語能力証明として最も広く認知され評価されています。
台湾の大学や企業では、一般的にTOCFLのスコアが求められることが多く、特に中国語で実施されるプログラムへの入学や就職活動において、公式な評価基準として採用されています。
しかし、HSKも台湾では一定の認知度があり、一部の教育機関ではHSKのスコアも入学審査において認められることがあります。
また、中国大陸と事業展開している企業や国際企業でも、HSKが評価されるケースがあります。
すでにHSKを持っているなら、希望する大学や企業の条件にHSKが書かれていないか確認してみてください。
これから台湾向けに中国語を勉強する場合は、TOCFLを優先的に取得するのが良いでしょう。
HSKで学ぶ簡体字の普通話と台湾華語は、基本文法の多くや語彙が共通しています。
そのため、話す時はお互いほぼ理解することができます。
しかし、台湾華語は繁体字が使用されており、
発音面でも巻舌音(zh、ch、sh)が大陸より弱く発音される傾向にあります。
また「软件→軟體(ソフトウェア)」「出租车→計程車(タクシー)」といった台湾特有の語彙も習得する必要があります。
HSK5級合格者がTOCFL Band Bレベルに到達するには、一般的に3〜6ヶ月程度の追加学習が必要とされています。
台湾メディア(ドラマ、ニュース、YouTubeなど)に触れることで、自然な台湾華語の発音と表現を習得できます。
Pleco辞書アプリなど簡体字と繁体字を切り替えられるツールも活用しましょう。
結論から言うと、台湾国内では現在HSK試験は公式には実施されていません。
HSKは中国大陸発祥の試験であり、台湾と中国大陸の複雑な政治的・歴史的関係から、台湾国内にHSK公式試験会場が設置されていないのが現状です。
そのため、台湾在住でHSK取得を希望する場合は、日本や中国大陸、その他の国・地域に渡航して受験する必要があります。
HSKが必要な特別な理由がなければ、現地で広く認められているTOCFLを受験するのが得策です。
この章では、台湾の教育機関や企業がHSKをどのように評価しているかについて紹介します。
台湾留学・就職におけるHSKの評価には主に以下の内容があります。
台湾の大学への留学はTOCFLを求められるのが一般的ですが、一部の大学ではHSKも入学基準の代替として認めている場合があります。
特に国際色の強い大学や理工系学部では、HSKスコアも認められることがあります。
また、留学の種類(正規留学・交換留学・語学留学)や専攻する学部やプログラムによっても必要な条件が異なります。
HSKを認めている大学例:
大学名 | 必要なレベル |
台湾大学(NTU) | 一部のプログラムでHSK4級以上 |
中国医薬大学 | 一部のプログラムでHSK4級または5級 |
国立台湾師範大学(NTNU) | 一部の学科でHSK5級または6級 |
※留学の際は志望校のウェブサイトや入学要項で最新の語学要件をご確認ください。
中国大陸への留学については関連記事もご覧ください。
【関連記事】留学に必要なHSKのレベルとは?申請できる奨学金や本科・語学生の基準
台湾ワーキングホリデービザ取得の際に、語学力の証明は必要ありません。
しかし、実際の生活や仕事では、少なくともHSK4級またはTOCFL Band A(基礎級)程度の中国語能力がないと、コミュニケーションが取れず不便です。
台湾でのアルバイト応募ではHSK4級(約1,200語の語彙)程度の中国語力があると基本的なコミュニケーションが可能になります。
特にサービス業(飲食店、ホテルなど)では顧客対応のためHSK4~5級またはTOCFL Band A2~B1レベルが望ましいとされています。
また、技術職やIT関連では専門用語の理解も含めてHSK5級相当の中国語力が必要です。
一方、英語教師として働く場合は、HSK3級程度の基礎中国語でも可能な場合もあります。
台湾ワーホリを計画している方は、出発前にHSK4級程度の中国語と繁体字、台湾華語の基本表現を習得しておくと現地で適応しやすくなります。
この章では、HSKで学んだ簡体字の知識を活かして、スムーズに繁体字へ移行する方法を紹介します。
簡体字から繁体字への移行方法には主に以下の内容があります。
簡体字と繁体字は多くの場合、系統的な変換パターンに従っています。
例:「言→讠」「釒→钅」「見→见」
このようなパターンを理解すれば、多くの文字に応用できます。
また、繁体字は日本の現代の漢字や旧字体と共通するものもあり、日本人は見たことのない繁体字を優先的に覚えると効率が良くなります。
学習には繁体字と簡体字を切り替えられるPleco辞書アプリなどのツールや、簡繁対照のAnkiフラッシュカードが活用できます。
iPhoneのメモ帳にも簡体字と繁体字を変換してくれる機能があります。(例:买卖⇄買賣)
台湾の新聞(自由時報電子版など)やウェブサイトを定期的に読むのも実践的な読解力が養えます。
はじめは短い記事や簡単な文章から始め、徐々に難易度を上げていきましょう。
HSK5級以上の学習者であれば、約2〜3ヶ月の集中学習で基本的な移行が可能です。
台湾華語は普通話と基本的な文法構造が共通しています。
台湾華語習得には普通話と異なる部分を集中的に学習するのが効果的です。
ステップ①:繁體字に慣れる(1〜2週間)
ステップ②:台湾式の単語・表現を覚える(1ヶ月)
ステップ③:台湾式の発音・語調に慣れる(1〜2ヶ月)
ステップ④:実際に使ってみる・フィードバックをもらう(継続)
その他、推しの台湾芸能人をつくったり、台湾旅行のVlogを見たりするのもモチベーションが上がります。
この章では、中国語検定試験であるHSKとTOCFLの違いについて徹底比較します。
HSKとTOCFLの比較には主に以下の内容があります。
HSKとTOCFLは、それぞれ異なる地域で発展した中国語能力試験で、試験の性質も異なります。
HSK | TOCFL | |
運営 | 中国教育部中外語言交流合作センター | 台湾教育部傘下の国家華語測驗推動工作委員会 |
レベル構成 | 従来は1〜6級現在は1〜9級 | 日本では、初級・中級・上級の3バンドに各2レベルずつ、計6レベル |
使う漢字 | 簡体字 | 繁体字 |
試験形式 | リスニング・読解・作文(3級以上)口語(HSKK)は別試験 | 4技能をすべて評価する包括的な試験形式 |
出題内容 | 中国大陸の文化的背景を反映した内容が多い | 台湾の言語的・文化的背景に基づいた実践的な内容 |
検定選びは将来の目標に合わせ、中国大陸と関わりたい場合はHSK、台湾での活動を目指す場合はTOCFLが適しています。
HSKとTOCFLは両方ともヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に基づいてレベル設定していますが、実際の難易度は異なります。
CEFR | HSK | TOCFL | ||
A1 | HSK1級 | 150語 | Band A レベル1 | 500〜1,000語 |
A2 | HSK2級 | 300語 | Band Aレベル2 | |
B1 | HSK3級 | 600語 | Band Bレベル3 | 2,000〜5,000語 |
B2 | HSK4級 | 1,200語 | Band Bレベル4 | |
C1 | HSK5級 | 2,500語 | Band Cレベル5 | 8,000語 |
C2 | HSK6級 | 5,000語 | Band Cレベル6 |
参考:各公式サイト
CEFRとは | HSK 日本で一番受けられている中国語検定
実際の難易度比較では、TOCFLの方がより厳格な採点基準を持つ傾向があり、例えばHSK6級取得者がTOCFLを受験した場合、期待より低いレベル(Band Bレベル3程度)しか達成できないケースもあります。
HSK5級レベルからTOCFL Band Bレベルに到達するには、一般的に3~6ヶ月の追加学習が必要とされています。
自分の中国語能力を正確に把握したい場合は、将来のキャリア目標に合わせて検定を選び、可能であれば両方の検定に挑戦してみることも有益です。
この章では、中国語学習者がHSKとTOCFLのどちらを選ぶべきかの判断基準について紹介します。
HSK・TOCFL選択のための判断基準には主に以下の内容があります。
将来のキャリア目標や活動予定地域によって最適な検定は大きく異なります。
台湾での留学や現地企業就職を目指す場合は、TOCFLが圧倒的に有利です。
特に教育分野やサービス業など台湾社会と密接に関わる職種では、台湾華語と繁体字に基づくTOCFLが高く評価されます。
一方、中国大陸への留学や就職を考えている場合は、HSKが必須条件となります。
中国の大学入学には指定レベルのHSKスコアが明確に要求されるためです。
日本企業の台湾支社就職を目指すなら、HSK5級以上でも対応可能ですが、TOCFL Band Bがあるとさらに優位に立てるでしょう。
中国と台湾の両方をまたぐビジネスを想定している場合は、両方の検定取得が理想的です。
特に貿易関連や国際企業では、両地域の言語事情に精通していることが強みになります。
短期間での資格取得を優先するなら、現在の学習状況に合わせて選ぶのが効率的でしょう。
中国語の学習レベルに応じた試験の目安は以下の通りです。
レベル | HSK | TOCFL | 目標 |
初級者 | 1〜3級 | Band Aレベル1〜2 | 基礎的な日常会話や簡単な文章の読み書きができる |
中級者 | 4〜5級 | Band Bレベル3〜4 | 生活や一般的な仕事で必要な中国語力 |
上級者 | 6級 | Band Cレベル5〜6 | ほぼネイティブ |
すでに簡体字メインで学習してきた場合は、HSKを先に取得し、その後3〜6ヶ月の追加学習でTOCFLに挑戦するのが効率的です。
反対に繁体字メインで学習してきた場合は、TOCFLを優先し、必要に応じて約1ヶ月の簡体字学習でHSKにも対応可能です。
初めて中国語を学ぶ場合は、最終的な目標(台湾か中国大陸か)に合わせて学習する文字体系を選ぶと効率的でしょう。
HSKについては関連記事で詳しく解説しています。
【関連記事】【HSK級別】単語数と勉強時間|効率よく勉強しよう!
HSKとTOCFLの両方を取得することで、中国語圏全体でのキャリアの可能性が大きく広がります。
中国と台湾の両方で認められる中国語の証明があると、国際企業や中台双方と取引がある企業から高く評価されるためです。
また、両検定の学習過程で簡体字と繁体字の両方に習熟し、中国大陸と台湾それぞれの言語的・文化的特徴を理解することができます。
まずは現在の学習体系(簡体字/繁体字)に合った検定を取得し、その後もう一方に挑戦するのがおすすめです。
台湾への留学や就職では、HSKではなくTOCFLの方が直接的な評価につながりやすくなります。
一方、趣味で会話だけ楽しみたい場合は、HSKの知識だけでも台湾の人と大体のコミュニケーションができます。
HSKとTOCFL、どちらの試験を受けるかは学習の目的によって異なり、台湾ならTOCFL、大陸ならHSKの方がメリットが多くなります。
将来的に中国大陸、両方での活躍を目標とする場合は、両方取得するとキャリアの幅が広がります。
みなさんの目標に合わせて学習を進めていってくださいね。
毎日中国語公式LINEでも役立つ中国語情報を配信しています!
この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!