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中国語の数字の数え方、独特なルールとコツ | 中国で縁起の良い数字と悪い数字も紹介
中国語の数字の数え方は日本と一緒?
中国語の数字の数え方の注意点やコツはある?
日常生活で使える中国語の数字の数え方が知りたい。
中国語の勉強をしていると、数字の数え方に迷ってしまうことがありますよね。
中国語で数字を書く時には、日本と同じく数字か漢字を使うので、日本人にも理解がしやすいです。
ただし、中国語の数え方が日本語と全く同じかというと、それは違います。中国語の独特な数え方もあるので、その数え方を知らないと、数字を聞いても聞き取れない可能性があります。
また、書き言葉と話し言葉で表現方法が変わる場合もあるので、
注意が必要ですよ。
この記事では、中国語の数字の数え方、中国語の数字の注意点と読み方のコツ、日常会話で使う中国語の数字の読み方、中国で縁起の良い数字と悪い数字などについて解説します。
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中国語の数字の数え方
中国語の数字表記は日本語とほぼ同じなので、日本人にとっては非常に覚えやすいです。
基本的な発音方法を理解すれば、すぐに中国語で数字を数える様になりますよ。
中国語の基本的な発音は下記の通りです。
中国語の数字の発音については、「中国語の数字の発音の基本から応用まで解説!特徴や練習方法も紹介」の記事でさらに解説しています。
最初に数える1〜10の数字
まずは中国語の1〜10の数字の数え方を見ていきましょう。
数字と漢字は全く日本語と一緒です。
読み方は、ピンインの後ろのかっこの中にカタカタ読みも表記しました。
ピンインの読み方が正しく、カタカナ読みでは伝わらない可能性もあるため、カタカナ読みはあくまで参考としてください。
- 1「一」:yī(イー)
- 2「二」:èr(アー)
- 3「三」:sān(サン)
- 4「四」:sì(スー)
- 5「五」:wǔ(ウー)
- 6「六」:liù(リウ)
- 7「七」:qī(チー)
- 8「八」:bā(バー)
- 9「九」:jiǔ(ジウ)
- 10「十」:shí(シィー)
10より大きい数字の数え方
続いて、中国語の10より大きい数字の数え方を見ていきましょう。
2桁の数字の場合も日本語と同じ様に、1〜10の数字及び漢字を組み合わせて表記します。
- 11「十一」:shí yī(シィー イー)
- 12「十二」:shí èr(シィー アー)
- 20「二十」:èr shí(アー シィー)
- 21「二十一」:èr shi yī(アー シィー イー)
- 99「九十九」:jiǔ shi jiǔ(ジウ シィー ジウ)
100以上の数字の数え方
中国語の100より大きい数も、基本的には日本語と同じ漢字です。
億の簡体字は日本語の漢字とは違いますが、その他は全く同じですね。
- 100「百」:bǎi(バイ)
- 1,000「千」:qiān(チエン)
- 10,000「万」:wàn(ワン)
- 1億「亿」:yì(イー)
- 1兆「兆」:zhào(ジャオ)
兆:zhào(ジャオ)
日常生活で数字を表す際に「兆」はほとんど使われず馴染みがありません。
中国の検索エンジン『百度(バイドゥ)』によると「1は100万を指し、1は兆を指し、1は数十億を指し、一般的にどれが正しいのかは分からない」と述べています。
日常生活で使う数字はせいぜい「億」までです。「兆」はどちらかというとコンピューター関連で使われる言葉で、例えば「1兆=1MB」のように使います。
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中国語の数字の注意点と読み方のコツ
基本的な中国語の数え方はすでに覚えられたと思いますが、中国語には独特の数字の読み方があります。
中国語の数字の注意点と読み方のコツを紹介しますので、正しい数字の数え方を覚えましょう。
100「百」と1000「千」の前には数字を付ける
中国語では、100「百」と1000「千」の前には必ず数字をつけます。
日本語の場合は、10は「十」、100は「百」、1,000は「千」と数え、10,000になると「一万」と数えますよね。
中国語の場合、10は日本語と同じく「十」なのですが、100は「一百」、1,000は「一千」と数えます。
ただし、115の様に数字の間に十が挟まれている場合は、「一百一十五」と、十の位にも「一」を付けて読みます。
「一百十五」とは読まないので、注意してください。
0「零」の使い方やルール
3桁以上で数字の間に「0」が入る場合は、この「0」を発音します。
101は「一百零一」と読みます。
ただし、「0」が2つ以上重なる場合は、「零」は一つだけを読むので注意してください。
1,001は「一千零一」と読み、10,001は「一万零一」と読みます。
「一千零零一」や「一万零零零一」とは読みませんよ。
例外として、西暦の場合は「零」を重ねて読みます。
2005年は「二零零五年」と読むのです。
また、末尾に「0」が付く場合は、末尾の「0」は読まずに省略されます。
550は「五百五(十)」、6,600は「六千六(百)」、77,000は「七万七(千)」といった感じです。
0「零」の読み方は慣れていないと意外と難しいので、
慣れるまでは間違えない様に注意をしましょう。
1「一」の変動する声調
1「一」のピンインと声調は「yī」ですが、組み合わせによって声調が変化します。
場合によっては、ピンイン自体が変化し別の発音になることもあるのです。
声調が変化しない場合、声調が変化する場合、ピンインと発音が変化する場合は下記の通りです。
「「私は日本人です 」を中国語で言うと?「我是日本人」の正しい発音について練習してみよう!」の記事では、中国語の「私は日本人です 」について解説しています。
声調が変化せず「yī」と発音する場合
「一」の声調は「yī」と第一声ですが、下記の場合は声調が変化しません。
逆に言うと、下記以外の場合は「一」の声調が変化します。
- 「一」を単独で用いる場合。
- 「一」が単語の最後にくる場合。
- 「一」が「十」の前にくる場合。
- 順序を表す場合。
声調が変化して第二声の「yí」と発音する場合
「一」の後に第四声が続く場合は、声調が第二声の「yí」と変化します。
例:「一共 yígòng」、「一定 yídìng」。
声調が変化して第四声の「yì」と発音する場合
「一」の後に第一声、第二声、第三声が続く場合は、声調が第四声の「yì」と変化します。
例:「一天 yìtiān」、「一头 yìtóu」、「一口 yìkǒu」。
ピンインが変化し「yāo」と発音する場合
電話番号、パスポート番号、ルームナンバーなどの様に数字を続けて読む場合は、ピンインが変化し「yāo」と発音します。
理由は、「一 yī」と「七 qī」の発音は似ているため、聞き間違えない様にするためです。
例:「一三七五 yāo sān qī wǔ」。
電話番号を伝える際、同じ数字が複数続く場合はまとめて読むことができます。
例えば、1371111235は「yāo sān qī sì gè yāo èr sān wǔ」と読むことができます。
2「二」と「两」の使い分け
中国語の2は、「二 èr」と「两liǎng」と二種類の数え方があります。
基本的には、数字を数える時は「二」を使い、個数を表す時は「两」を使います。
「二」と「两」の両方を使っても良い場合もあるので、どっちを使って良いか迷ってしまう場合もあるでしょう。
具体的な「二」と「两」の使い方を見ていきましょう。
中国語検定3級のリスニングのコツについて興味がある人は、ぜひ「中国語検定3級のリスニングのコツは?勉強法と試験問題への対策を紹介」の記事もご覧ください。
「二」のみを使う場合
下記の場合には、「二」のみを使います。
一般的には「二」を使うことが多いです。
- 計算などで数字として使う時。
- 「一、二、三・・・」と単純に数をかぞえる時。
- 「十」の位の前に付く時。
- 「千」以上の位の前に使う時。
- 星期二、二月二日、第二、の様に序数として使う時。
- 小数として使う時。
- 分数として使う時。
「两」のみを使う場合
下記の場合には、「两」のみを使います。
時間の2時及び、量詞の前に使う場合は「两」を使うと覚えましょう。
- 時間の2時を表す時。
- 「个」「天」「本」などの量詞の前に使う時。
「二」と「两」のどちらを使っても良い場合
下記の場合には、「二」と「两」のどちらを使っても問題ありません。
使いやすい方を使いましょう。
- 「百」の位の前に使う時。
- お二人様という場合に使う量詞の「位」の前に使う時。
- 「斤」「两」「尺」など中国古来の度量衡単位の前に使う時。
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中国語の数字を日常会話で使う
日常生活で使う中国語の数字の数え方も紹介します。
お金や年月日と曜日、また電話番号など、日常生活で頻繁に使う数字ですよね。
中国語の日常会話については、「中国語の日常会話よく使うフレーズや、おすすめの勉強方法とアプリの選び方も紹介」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。
お金の数え方や単位
中国のお金の単位は「元 yuán」「角 jiǎo」「分 fēn」の3種類がありますが、今では「分 fēn」はほとんど使われていません。
話し言葉では「元」の代わりに「块 kuài」と言い、「角」の代わりに「毛 máo」と言います。
話し言葉の場合は、「块」や「毛」の後に「钱」と付け加える場合も多いですが、付けなくても問題ありません。
また、2については、書き言葉では「二」が使われますが、話し言葉では「两」が使われます。
具体的なお金の数え方を見ていきましょう。
- 100元 書き言葉:「一百元 yī bǎi yuán」、話し言葉:「一百块 yì bǎi kuài」
- 220元 書き言葉:「二百二十元 èr bǎi èr shí yuán」、話し言葉:「两百二十块 liǎng bǎi èr shí kuài」
- 3.5元 書き言葉:「三元五角 sān yuán wǔ jiǎo」、話し言葉:「三块五(毛) sān kuài wǔ(máo)」
中国では電子マネーが発達しており、現金を使うことは少なくなってきましたが、もちろん現金を使うこともできます。
ただし、現金は使用不可のお店も増えているので、注意が必要です。
中国で主に流通している紙幣は1元、5元、10元、20元、50元、100元で、 硬貨は1角、5角、1元です。
以前は1角や5角の紙幣も発行されていましたが、現在では発行されていません。
年月日や曜日の言い方
年月日と曜日の言い方を紹介します。
どれも特に難しくはありませんが、曜日の言い方は3通りあるので、覚えておきましょう。
「年」の言い方
西暦年は、数字を1字ずつ粒読みをします。
2は「二」と読み、「两」は使いません。
- 1980年:一九八零年(yī jiǔ bā líng nián)
- 2005年:二零零五年(èr líng líng wǔ nián)
- 2013年:二零一三年(èr líng yī sān nián)
「月」の言い方
「月」の言い方は、日本語と同じです。
「一」は「yī」と発音し、2は「二 èr」と発音します。
- 一月「yī yuè」
- 二月「èr yuè」
- 三月「sān yuè」
「日」の言い方
「日」の言い方も基本的には日本語と同じく、書き言葉では「日 rì」を使いますが、話し言葉では「号 hào」を使います。
月の言い方と同じく、「一」は「yī」と発音し、2は「二 èr」と発音をします。
下記には、話し言葉の「号」を使った例を紹介します。
- 一号「yī hào」
- 二号「èr hào」
- 三号「sān hào」
曜日の言い方
曜日は、三通りの言い方があります。
「星期 xīng qī」と「礼拜 lǐ bài」と「周 zhōu」の三つの単語の後に、「一」「二」「三」「四」「五」「六」「天(日)」を付けて表します。
月曜日から土曜日は末尾に数字を付けますが、
日曜日だけ数字ではないので注意してくださいね。
- 月曜日:星期一「xīng qī yī」、礼拜一「lǐ bài yī」、周一「zhōu yī」
- 火曜日:星期二「xīng qī èr」、礼拜二「lǐ bài èr」、周二「zhōu èr」
- 水曜日:星期三「xīng qī sān」、礼拜三「lǐ bài sān」、周三「zhōu sān」
- 木曜日:星期四「xīng qī sì」、礼拜四「lǐ bài sì」、周四「zhōu sì」
- 金曜日:星期五「xīng qī wǔ」、礼拜五「lǐ bài wǔ」、周五「zhōu wǔ」
- 土曜日:星期六「xīng qī liù」、礼拜六「lǐ bài liù」、周六「zhōu liù」
- 日曜日:星期天「xīng qī tiān」、礼拜天「lǐ bài tiān」、周日「zhōu rì」
電話番号は粒読みする
電話番号は西暦年を読む時と同じように、数字を1字ずつ粒読みをします。
「一」は「yāo」と発音し、2は「二 èr」と発音します。
先頭以外の「一」は「yī」と言う人もいますが、発音に自信がない方は「yāo」と発音をした方が無難です。
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中国の縁起の良い数字・悪い数字
縁起の良い数字
中国で縁起の良い数字は、なんといっても「8」です。
お金が儲かるという意味に「发财 fācái」の「发」発音と「八」の発音が似ているからと言われています。
また、「9」と「6」も中国では比較的縁起の良い数字です。
「9」は永遠にという意味の「久 jiǔ」と発音が同じで、「6」は順調であるという意味の「溜 liù」に似ているからと言われています。
「6」は親指を立てた「Good」の形にも似ているため、若者の中では「666」と書いて「すごい!」をいう意味で使ったりもしていますよ。
年配の方々にとって、「6」は非常に縁起の良い数字です。「六六大順」という言葉があり、これは人や物事が順調に成功することを願う意味です。
近年、若者の間でも「6」が流行しています。多くの場合、「すごい」「素晴らしい」という意味で使われますが、文脈によっては皮肉を込めた表現になることもあります。
例えば、ある有名人が不倫をしたというニュースに対して、一般の人が「6だな」とコメントするような場合です。
縁起の悪い数字
中国で縁起の悪い数字は、日本と同じく「4」です。
日本では「死」と同じ発音のために縁起の悪い数字ですが、中国でも「四 sì」と「死 sǐ」の発音が同じことから縁起が悪いと言われているのです。
一部の中国人は「四」を不吉な数字とみなし、マンションの階数や電話番号、車のナンバープレートなどから意図的に避けることがあります。
(マンションであれば、4階を「3A」14階を「13A」に変更するなど)
しかし、このような行為は迷信的であり混乱を招く可能性があるため、避けるべきだと考える人もいます。
「3」について
中国文化、特に古漢語において「3」は具体的な数字の「3」ではなく、「多数」を漠然と指すことがあります。
例えば、
- 大禹治水、三過家門而不入。(何度も)
- 三人行、必有我師焉。(多人数)
- 三思而后行。(何度も考える)
- 吾日三省吾身。(何度も反省する)
- 一而再、再而三。(何度も繰り返す)
また、「3」が「少数」を表す場合もあります。
例えば、
- 三三両両。(少人数ずつ)
- 三杯両盞淡酒、怎敵他晩来風急。(少しの酒では、どうにもならない)
中国文化では、「3」を限度として表現することも好まれます。
- 事不過三。(同じ失敗は3回まで)
「中国語を勉強する7つのメリット!将来の需要や「学んでよかった」と思える世界を紹介」の記事では、中国語を勉強するメリットについてさらに深掘りしています。
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まとめ
今回は、中国語の数字について、下記内容を解説しました。
- 中国語の数字の数え方
- 中国語の数字の注意点と読み方のコツ
- 中国語の数字を日常会話で使う
- 中国の縁起の良い数字・悪い数字
中国語でも数字か漢字で数を表すため、日本人でも理解しやすいですよね。
ただし、中国語の数え方の独特なルールもあるので、注意が必要です。
一のピンインは「yī」ですが場合によっては「yāo」に変化したり、また2は「二」と数えたり「两」と数えるなどは、ルールを知らないと数字を聞きとることができません。
中国で生活をしていると、数字は毎日の様に使います。
間違った数え方をしても相手に伝わることもありますが、商談の際などに間違った言い方をして、相手に間違った数字と認識されては大きな問題になりかねません。
正しい中国語の数字の数え方を理解して、きちんと相手に伝わる様にしましょう。