中国語の数字の発音の基本から応用まで解説！特徴や練習方法も紹介

中国語の数字は日本語と似ている部分がありますが、発音が違うため「どうして通じないんだろう？」と思ったことはありませんか？

中国語で数字を使ったコミュニケーションは多くあるため、通じない場合は色々な場面で苦労します。

中国語の数字の発音は、ルールやコツをつかめばすぐに習得できますので、根気良く練習しましょう！

この記事では、中国語の数字の発音の基本から応用まで解説し、特徴や練習方法を紹介します。

中国語の数字の発音の基本

中国語を学ぶうえで欠かせないのが、数字の発音です。

まずは、一桁の数字の発音から見ていきましょう。

中国語の発音に関する詳しい情報は、「中国語の発音でもう悩まない！初心者が知っておくべき上達のコツ」の記事でも解説しています。

一桁の数字の発音

一桁の数字は、以下のように発音します。

中国語	発音	意味
零	líng	0
一	yī	1
二	èr	2
三	sān	3
四	sì	4
五	wǔ	5
六	liù	6
七	qī	7
八	bā	8
九	jiǔ	9

これらの数字は、日本語と似ている読み方のものもありますね。

しかし、発音が違うため間違った発音で話すとほぼ通じません。

二桁以上の数字の発音

二桁以上の数字は、以下のように発音します。

中国語	発音	意味
十	shí	10
十一	shí yī	11
十二	shí èr	12
二十	èr shí	20
二十一	èr shi yī	21
三十	sān shí	30
一百	yì bǎi	100
二百／两百	èr bǎi／liǎng bǎi	200
一千	yì qiān	1000
一万	yí wàn	10000

二桁以上の数字は、数字の組み合わせによって発音が変わるので、覚えるのが少し大変かもしれません。

しかし、規則性があるので、繰り返し練習することですぐに慣れます。

声調に注意するポイント

中国語の数字では、声調に注意するポイントがあります。

声調とは、音の高低やアクセントの位置などを示し、四声とも言われます。

以下に、各数字の声調（四声）を示します。

• 一声: yī、sān、qī、bā 
• 二声: shí
• 三声:wǔ、jiǔ
• 四声: èr、sì、liù、

これらの声調は、同じ数字でも発音が異なることがあるので、注意が必要です。

たとえば、数字の一は「yī」で普通は一声の発音ですが、後ろに「百　bǎi」「千　qiān」「万　wàn」「億　yì」などの単位が付く場合は声調が下記の様に変化します。

• 一の後が百または千：四声「yì」になります。
• 一の後が万または億：二声「yí」になります。

中国語の「一」は後ろに第一・二・三声の単位や量詞が付く場合は四声に、四声の単位や量詞が付く場合は二声になるという決まりがあります。

零と十の発音の特徴

中国語の数字の中で、零と十にはそれぞれ特徴的な発音があります。

それぞれ解説します。

「中国語の数字の数え方、独特なルールとコツ | 中国で縁起の良い数字と悪い数字も紹介」の記事では、中国語の数字についてさらに深掘りしています。

零（ぜろ）の発音と使い方

まずは、零についてです。零は、日本語でいうところの「0　レイ・ゼロ」にあたります。

中国語の零の発音は「líng」となります。零は、以下のような場合に使われます。

• 数字の途中にある場合：例えば、102の場合は「yì bǎi líng èr」と発音します。
• 小数点の前後にある場合：例えば、0.5の場合は「líng diǎn wǔ」と発音します。

零は、日常生活でもよく使われる数字の一つです。正しい発音と使い方を覚えておきましょう。

十の発音と使い方

次に、中国語の十の発音は「shí」で、以下のように使われます。

• 数字の先頭にある場合：16の場合は「shí liù」と発音します。
• 数字の途中にある場合：56の場合は「wǔ shi liù」と掲載で発音します。
• 数字の最後にある場合：120の場合は「yì bǎi èr shí」と発音します。

十は、非常に基本的な数字であり、日常生活でも頻繁に使われます。正しい発音と使い方を覚えておきましょう。

中国語の数字の発音の練習法

中国語を学ぶうえで、数字の発音は非常に重要です。

以下で、中国語の数字の発音練習法について解説していきます。

発音を録音する

まずは、自分自身の発音を確認するために録音しましょう。

自分がどの程度正確に発音できているかを知ることで、練習の方向性を見いだすことができます。

発音を録音する方法はいくつかありますが、スマートフォンの録音アプリや録音機能を利用するのが簡単でおすすめです。

自分の発音を何度も録音して、比較・確認しながら練習すると良いでしょう。

アプリを活用する

今では、スマートフォンのアプリを活用して効率的に発音練習を行うことができます。

たとえば、『HelloChinese』や『NHKゴガク 語学講座』の「中国語：声調確認くん」があります。

これらのアプリを使えば、正しい発音の例を聞きながら練習することができます。

「私は日本人です 」を中国語で伝える方法については、「「私は日本人です 」を中国語で言うと？「我是日本人」の正しい発音について練習してみよう！」の記事ご覧ください。

日常生活でのおすすめの発音練習

日常生活でも、中国語の発音練習を行うことができます。

例をあげると、テレビ番組やYouTubeなどの中国語の音声を聞きながら、自分自身で発音する練習をすることができます。

また、中国語を話す友人や先生がいる場合には、会話の中で積極的に数字の発音練習をすると良いでしょう。

相手に正しい発音を教えてもらったり、自分が発音に誤りがあった場合には修正してもらったりすることで、効果的に練習ができます。

中国語の数字の発音の応用

ここからは、中国語の数字の発音の応用について解説していきます。

「中国語を勉強する7つのメリット！将来の需要や「学んでよかった」と思える世界を紹介」の記事では、中国語を勉強するメリットについて詳しく解説しています。

電話番号の読み方

中国語で電話番号を伝える際には、数字を一つずつ発音して伝えます。これを『粒読み』とも言います。

この場合、以下のような発音に変わります。

yāo	èr	sān	sì	wǔ	liù	qī	bā	jiǔ	líng
1	2	3	4	5	6	7	8	9	0

注意点としては、1は「yī」ではなく、「yāo」と読む必要があります。

理由は、7が「qī」で、1の「yī」の発音に似ているため読み方を変えて読むと言われています。

日付や時刻の読み方

中国語の日付や時刻も、数字を使って表現されます。

中国語で日付を読む場合は「〇年〇月〇号」です。

たとえば、2023年3月22日は、「èr líng èr sān nián sān yuè èr shi èr hào」と発音します。

一方、日にちを書いて示す場合は「号　hào」ではなく「日　rì」を使うのが一般的です。

また、中国語で時刻を読む場合は「〇点〇分」と言います。

午前（上午　shàngwǔ）・午後（下午　xiàwǔ）をつけて伝えると丁寧な表現になります。

たとえば、午後3時30分は、「下午3点30分（xià wǔ sān diǎn sān shí fēn）」と言います。

金額の表現と発音

中国語で金額を表現する場合、書き言葉では「元　yuán」、話し言葉では「块　kuài」という単位を使います。

たとえば、500元の書き言葉は、「wǔ bǎi yuán」で話し言葉は「wǔ bǎi kuài」と発音します。

また、日本と同様に小数点以下の表現にも「角 (jiǎo) 」や「分 (fēn)」といった単位があります。

「角 (jiǎo)」は書き言葉で、読み言葉は「毛 (máo)マオ」になります。「分 (fēn)」はほとんど使われることはありません。

発音の正確さを確認する方法

正確な発音ができない場合、相手に誤解を与えたり、全く違う意味の表現になります。

ここからは、発音の正確さを確認する方法について解説していきます。

中国語検定3級のリスニングについては、「中国語検定3級のリスニングのコツは？勉強法と試験問題への対策を紹介」の記事も読んでみてくださいね。

ネイティブスピーカーに聞く

発音の正確さを確認する最も確実な方法は、ネイティブスピーカーに聞きてもらうことです。

ネイティブと交流できる環境がある場合は、積極的にネイティブにお願いしましょう。

たとえば、中国語を話す友人や、中国語を教えてくれる先生などがいる場合は、相手に発音を聞いてもらい、自分の発音の改善点を教えてもらうと良いでしょう。

録音して自分で確認する

自分の発音を録音し、実際に聞いて確認することも有効な方法です。

発音を確認することで、修正や矯正する部分が把握できるようになります。

録音する方法は、スマホの録音アプリや、パソコンのマイクを利用するなど、なんでもOKです。

何度も確認しながら正しい発音に近づけていきましょう。

オンライン発音チェックツール

最近では、オンライン上で利用できる発音チェックツールもあります。

たとえば、「nemo 中国語」や「超・中国語耳ゲー」などのアプリを利用することで、発音チェックをすることができます。

こうしたツールを​上手に​利用して、発音を上達させましょう！

まとめ

この記事では、中国語の数字の発音の基本から応用まで解説し、特徴や練習方法を紹介しました。

中国語の数字の発音は、コミュニケーションの場で頻繁に使われるため正確に発音することがとても大切です。

基本的な発音ルールを学ぶだけではなく、応用編も含め初心者のうちから正しい発音を学びましょう！