中国語検定1級とは?合格するための勉強法やおすすめの教材を紹介!

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中国語検定1級は非常に難易度の高い試験で、ネイティブでも合格がむずかしいと言われています。

年に1度しか実施されず、合格率は一ケタと低いですが、通訳や翻訳のプロフェッショナルを目指す人にとっては価値ある資格です。

長期的な視点で、「10年以上かけても合格したい!」と考える人にとって、その挑戦は人生最大の経験となるでしょう。

この記事では、中国語検定1級に合格するための勉強法やおすすめの教材まで紹介しますので、ぜひ参考にして中検1級合格を目指しましょう!

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目次

中国語検定1級とは

中国語検定1級とは
中国語検定1級とは

中国語検定は、一般財団法人日本中国語検定協会 が主催しており、認定基準は以下のように記されています。

そのなかでも、中国語検定1級は日本で行われる中国語能力試験の最上級レベルです。

高いレベルで中国語を駆使しうる能力の保証

高度な読解力・表現力を有し、複雑な中国語及び日本語 (あいさつ、講演、会議、会談等)の翻訳・通訳ができること。

日本中国語検定協会

上記の中国語検定1級の認定基準にあるように、中国語の高度な「読む、聞く、話す、書く」能力にプラスして、「訳す」能力も問われます。

以下で中国語検定1級についてくわしく解説します。

中国語検定とHSKはどちらがおすすめかについては、「中国語検定とHSKはどっちがおすすめ?違いや受けるべき級を解説!」の記事も読んでみてくださいね。

中国語検定1級の試験内容


中国語検定1級の試験内容は、一次試験がリスニングと筆記・作文で、二次試験が面接です。

一次試験の詳細と配点はこちらです。

  • リスニング1 長文の内容に対する設問回答(10問 各5点)
  • リスニング2 読まれる文章の中の5か所書き取り問題(5問 各10点)
  • 筆記1 長文問題(10問 各2点)
  • 筆記2 穴埋め問題(10問 各2点)
  • 筆記3 語彙の説明正誤問題(8問 各2点)
  • 筆記4 日本語訳問題(2問 各10点)
  • 筆記5 中国語訳と作文問題(計3問 各8点)

一次試験に合格すると二次試験に臨むことができ、翻訳と通訳能力が試されます。

また、慣用句や成句も出題され、ネイティブスピーカーでもむずかしい問題だといわれています。

過去の試験内容は、中国語検定公式サイトから問題と解答をPDFファイルでダウンロードできますので活用しましょう。

中国語検定の日程の詳細については、「中国語検定の日程は?試験内容や学習のコツを紹介」の記事でさらに解説しています。

中国語検定1級のレベルと必要な勉強時間

繰り返しますが、中国語検定1級は非常に高いレベルの試験です。

勉強時間の目安はありませんが、準1級から数千時間程度、取得まで約5年〜10年以上といわれています。

中国語検定1級は、日本語を母語としている人が中国語を完全にマスターしたことを証明するためのもので、高度なスキルを習得するには長期間の学習が必要です。

中国語検定1級の合格点と合格率

中国語検定1級の合格基準点は85点で、リスニング・筆記ともに85点以上得点する必要があります

1問あたりの配点が高いという特徴があり、ていねいに解答し見直しの時間を確保することが確実な得点につながるでしょう。

また、中国語検定1級の合格率は5%以下で、その難易度が並大抵なものではないことがわかります。

二次試験の合格率は80%と高く感じますが、そもそも二次試験に進むのが困難なため、まずは一次試験に合格することに注力してください。

中国語検定1級の試験スケジュール


中国語検定試験は、3月・6月・11月の3回試験が行われますが、中国語検定1級については年に1回11月に行われる試験のみです。

この機会を逃してしまうと翌年の11月まで受験のチャンスがありませんので、忘れずに申込期間をチェックしておきましょう。

また、一次試験に合格した場合は約1か月後に二次試験(翻訳・通訳能力)が行われます。

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中国語検定1級に挑戦する価値

中国語検定1級は、非常に高い価値を持っている資格です。合格率が5%以下であり、合格者の中には中国語ネイティブである中国人も含まれています。

中国語検定がどれほど難しいのか、また中国語検定1級の価値を見ていきましょう。

HSKは何級から受験すべきなのかについては、「HSKは何級から受験すべき?初心者におすすめの目標レベルと学習法」の記事も読んでみてくださいね。

HSK6級よりもさらに高い中国語スキルを証明できる

HSKは中国語検定と並んで有名な、中国語の検定試験ですよね。HSKで一番高いレベルは6級です。

今後、HSK7~9級の試験が行われることが発表されていますが、まだはっきりした時期が決まっていません。そのため、HSK6級が一番高いレベルということになります。

世界的にも有名なHSKで一番高いレベルの6級は、簡単ではありません。そんなHSK6級と比べても、中国語検定1級は更に難しいと言われています。

中国語検定1級の単語の語彙数や出題される文献の分野の幅広さ、必要なリスニング能力など全てにおいてプロレベルです。HSKは翻訳問題はありませんが、中国語検定は翻訳問題もあり、専門的なトレーニングを受けなければ合格することができなくなっています。

HSK1級に関する詳しい情報は、「HSK1級に合格できるおすすめの勉強方法は?学習に役立つアプリも紹介!」の記事で解説しています。

合格までに5年~10年ほどかかる

合格するまでには、5~10年かそれ以上かかると言われています。

中国語検定準1級取得をしてから更に数千時間の勉強が必要とも言われており、プロの通訳さんが受けても不合格になることが珍しくなく、本当に難しい試験なのです。

中国語ネイティブでも難しい

中国語検定1級は、中国語ネイティブの中国人でも合格が難しいレベルです。

中国語ネイティブでも勉強しないと合格することは難しく、勉強をしても不合格になる人もいます。

要求される語彙数が非常に多く、2次試験での翻訳内容が難しいことが理由に挙げられます。中国語ネイティブでも難しい中国語検定1級に、日本人が合格することはとても困難ということが分かりますね。

だからこそ、日本人で中国語検定1級に合格をしていれば、就職活動などでは非常によいアピールができますよ。

中国語検定1級に合格していると就職に有利

また、中国語検定1級に合格をしていれば、中国語を求められているほとんどの求人に応募できるといえます。

中国語力以外の能力を求められていなければ、通訳や翻訳を含めてどんな仕事に応募しても、書類選考に受かる可能性は非常に高いです。

ただし、海外では中国語検定よりもHSKの方が権威があるため、海外での就職を目指している場合はHSK6級も同時に取得をしておくとよいでしょう。

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中国語検定1級の勉強方法

中国語検定1級の勉強方法

中国語検定1級に合格するための勉強方法を4つまとめましたので紹介します。

中国語検定1級の単語

中国語検定1級は、語句の用法、成語を含む語句の解釈、日中・中日の翻訳、作文技能を高度に試すものです。そのため、豊富な語彙力が必要です。

普段から、中国語の新聞や雑誌、小説、学術書などを読み、幅広い分野の語句に触れておきましょう

さらに、単語だけでなく、それらがどのように組み合わさるかを理解するために、文章全体を通して学習することも重要です。

リスニングにおいても、さまざまな話題についての内容理解や、聞いた文を正確に聞き取って書く能力を試されるため、豊富な語彙力が不可欠です。

中国語検定1級試験では、必要とされる単語数が膨大すぎるため、数の目安がありません。

中国語検定1級では、あらゆる語彙に対応できることが重要になります。

中国語検定1級の翻訳と作文のポイント

中国語の日本語訳では、中国語の文章を読んで、その一部分を日本語に訳します。全体的な文の理解とともに、該当箇所で使われている語句の知識と、それに対するふさわしい日本語が求められます。そのため、中国語の力だけではなく、日本語の能力も必要です。

日本語を中国語に訳す問題では、社会問題や経済問題など、現代の情勢を反映した問題が多く出題されます

そのため、日本のニュースや新聞などにも日頃から目を通しておくことも大切です。

最後の作文問題は決められたテーマに沿って、与えられた語句を使用して90字以上120字以内の文を書きます。文法のミスや漢字のミスは減点になります。

自分の考えをまとめ、時間内に正確に書く練習をしておきましょう。

翻訳や作文の練習には、中検1級の教材だけでなく、CATTIなど翻訳試験の教材も役に立ちます。

中国語検定1級のリスニング対策

中国語検定1級のリスニング部分は、2問目の書き取りが大きなポイントです。

1問目は具体的な内容を問う設問が出題されるため、文章全体の意味を正確に理解することが必要です。練習の際は、聞くだけでなくシャドーイングも効果的です。同時に知らない語句は覚えましょう。

2問目が文の書き取りです。聞いた文を正確に書く力が必要となります。

問題文は4回読まれますが、書いているとあっという間に時間が過ぎてしまうため、自分なりのメモの仕方も重要になってきます。

そして、解答欄には正確な漢字を書く必要もあります。繰り返し練習しましょう。

この部分の対策を事前にしっかりと行うことが、試験での高得点に繋がります。

中国語検定1級の面接対策

中国語検定1級の二次試験は面接で、時事問題が出題される可能性があります。

対策として、日頃から中国のニュース番組などをみて慣れておくのがおすすめです。

また、面接内容は面接委員が読む高度な内容の中国語長文及び日本語長文を、それぞれ日本語・中国語に訳します。

面接の所要時間は20分から30分で、以下の順序で行われます。

  1. 中国語での簡単な自己紹介(採点対象外)
  2. 中文日訳
  3. 日文中訳

引用元:日本中国語検定協会

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中国語検定1級におすすめの教材

中国語検定1級におすすめの教材
中国語検定1級におすすめの教材

中国語検定1級は難易度がかなり高いこともあり、試験対策の教材は比較的少なく、中検準1級程度のものが多いです。

そのなかでも、おすすめの教材を厳選しましたので以下で紹介します。

中国語検定1級の参考書

中国語検定1級の参考書を2冊紹介します。

中国語検定1級対策の教材

中国語検定1級試験対策で、特に評価が高く合格者からも支持されている教材を紹介します。

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中国語検定1級に合格するためには

中国語検定1級に合格するためには
中国語検定1級に合格するためには

ここまで、中国語検定1級は非常にレベルが高い試験だと説明してきましたが、合格するためにはどうしたらよいのでしょうか?

以下に3つあげます。

中国語検定取得で役に立つ3つの場面は?強みやアピールポイントも紹介」の記事では、中国語検定取得で役に立つ場面について深掘りしています。

長年の経験が必要

中国語検定1級に合格するためには、長年の学習と実践の経験が必要です。

このレベルの試験では、広範で深い語彙知識と高度な翻訳技能が求められるためです。

長期にわたる中国語の学習を継続し、合格するために根気よくがんばりましょう!

文化的な理解も必要

中国語検定1級に合格するためには、言語だけでなく中国の文化や社会についての理解も必要です。

言語はその文化や社会と密接に関連しているため、深い理解を持つことでより中国語検定1級に近づきます。

中国の歴史や文化、社会規範、風俗習慣、文学作品などを学ぶことで、より深い理解が得られます。

また、中国の映画をみたり、音楽を聴いたり、中国語のニュースを読んだりすることも有効です。

本格的に中国語に取り組むべき

中国語検定1級に合格するためには、全面的かつ本格的な中国語に対する取り組みが必要です

語彙と文法の学習、リスニングと読解力の強化、口頭での表現力の練習、中国の文化や社会についての学習など、全面的な学習アプローチが必要です。

中国語検定1級に合格するためには、日常的に中国語に触れ続けましょう。

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まとめ

この記事では、中国語検定1級に合格するための学習法やおすすめの教材まで紹介しました。


中国語検定1級は難易度が高く、取得には多くの時間や年数が必要です。

それでも「人生をかけて挑戦する!」という大きな目標として掲げるのであれば、得られる経験は非常に価値のあるものとなります。

これからもあきらめずに合格に向かってがんばりましょう!

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