公式LINE追加で超豪華特典プレゼント中!
- 日常会話12,000フレーズ
- 文法使いスライド400枚
- 中国語動詞解説1,794枚
- 中国語学習スライド1,000枚
- ネイティブ会話音声150本

HSK4級から登場する「作文」。
3級の並べ替え問題や漢字を1字書く問題とは違って、自分でイチから中国語の文を作るのはハードルが上がりますよね。
絵を見ても何も思い浮かばない、文法的に正しい文を書く自信がない、要約が全く手付かず…、そんなこともよくあるのではないでしょうか。
この記事では、HSKの作文パートの対策として、4級〜6級それぞれの出題パターン、採点基準、書き方のコツ、注意点、練習方法を解説します。
5級で紹介するテンプレートはぜひ保存して有効活用してくださいね!
この章では、HSK試験の作文(书写)パートについて、特徴と採点基準を解説します。
HSKは1級と2級はリスニングと読解問題のみで「書く」問題はありません。
3級は並べ替えと、与えられたピンインに対する漢字を書く問題があります。
4級から自分で文を作る必要があります。
HSK作文パート概要(現行HSK4級~6級)
級 | 時間配分 | 作文(书写)の問題形式 | 作文の目安字数 |
4級 | ・リスニング:約30分+解答記入5分 ・読解:40分 ・作文:25分(計100分) | ・並べ替え(10問) ・絵を見て、与えられた単語1つを使った短文を書く(5問) | 短文作成に字数の規定はないが、おおむね8〜15字程度 |
5級 | ・リスニング:約30分+解答記入5分 ・読解:45分 ・作文:40分(計120分) | ・与えられた5つの単語を使用して文を書く(1問) ・絵を見て文を書く (1問) | 各80字程度 |
6級 | ・リスニング:約35分 +解答記入5分 ・読解:50分 ・作文:文を読む10分+要約35分(計135分) | ・長文読解後の要約(1問) | 約400字 |
※2025年4月現在。試験の内容は変更される可能性があるため、最新の情報は日本のHSK公式サイトや、中国の中文考试服务网をご覧ください。
【出題例】卓球をしている女性の写真があり、指定単語は「乒乓球」。→(解答例)她喜欢打乒乓球。 中文考试服务网 4級サンプル問題より |
HSK4級の作文パートでは、基本的な文法と語彙を正確に使うことが最も重要です。
複雑な表現よりも、シンプルで正確な文を書くことが高得点につながります。
出題例の「她喜欢打乒乓球。」(彼女は卓球が好きです)のように、「主語+動詞+目的語」の語順を基本に文を書きましょう。
リスニングについては下記の記事で解説しています。
【関連記事】HSK4級合格に必要なリスニング力をアップさせる勉強法やコツを紹介
HSK5級になると、単なる文法力だけでなく論理的な文章構成能力も重要になります。
設問は2題あり、1問目は与えられた5つの単語を全て使って文を書く問題、2問目は絵を見て文を書く問題(各80字)です。
事前にいくつか文の骨組みを作っておいて、それに沿って書くと書きやすくなります。
【出題例①】请结合下列词语(要全部使用,顺序不分先后),写一篇 80 字左右的短文。「制定 逐渐 消费 实际 比例」 |
【出題例②】芝生で犬が男性にお手をしている写真を見て80字前後の文を書く。 HSK(五级)样卷 – 新汉语水平考试より |
構成①:
構成②:
▪️テンプレート例:
①-1 意見を述べる |
我认为……很重要。因为……,所以我们应该……。只有这样,才能……。 私は〜が重要だと思う。〜なので、〜すべきだ。こうしてはじめて、〜することができる。 |
①-2 比較して述べる |
关于.…..,人们有不同的看法。有人认为.…..,但是也有人持相反意见,我认为.…..。 〜について、人々は違う考えがある。ある人は〜、ある人は反対の〜、私は〜と思う。 |
②-1 情景と感想 |
在……上,……和…..正在做……。他们看起来很……。我觉得……。 (どこどこ)で、(だれだれ)が、(なになに)をしている。とても(楽しそう/悲しそう…)だ。私は〜と思う。 |
その他、「随着…的发展,…越来越…(~の発展に伴い、~はますます~になっている)」や「近年来,…问题引起了广泛关注(近年、~の問題は広く注目されている)」も使いやすい導入です。
HSK6級の作文パートでは、約1000字の文章を読み、その内容を約400字に要約します。
他の級の出題とは大きく異なり、読解力と表現力の両方が求められる総合的な問題です。
【出題例】(1)仔细阅读下面这篇文章,时间为 10 分钟,阅读时不能抄写、记录。(2)10 分钟后,监考会收回阅读材料。请将这篇文章缩写成一篇短文,字数为 400 字左右,时间为 35 分钟。(3)标题自拟。只需复述文章内容,不需加入自己的观点。(4)请把短文直接写在答题卡。 HSK(六级)样卷 – 新汉语水平考试より |
10分間文章を読んだ後、文章が回収されてしまう上、メモは禁止です。
まず最初の1分間でタイトル・冒頭段落・最終段落に目を通し、全体のテーマと結論を把握することから始めましょう。
次の6〜7分間は、各段落の最初と最後の文に特に注意を払いながら本文を読み進めます。
その際、キーワードとなる名詞・動詞・時間と、因果関係(因为…,所以…)・対比関係(虽然…,但是…)などに着目して、要約に取り入れる部分を選定します。
最後に頭の中で書く内容をイメージします。
実際の要約では、「首先」「其次」「最后」などの接続詞を追加して文章の流れを明確にすると書きやすくなります。
なお、要約は自分の意見を加えずに原文の内容に忠実に書くことが求められており、守らないと大幅に減点されるので注意が必要です。
タイトルも忘れずにつけましょう。
HSK作文パートの採点は複数の要素に基づいて総合的に評価されます。
減点されやすいポイントは次のとおりです。
4級では基本的な文構造や適切な語彙の使用が評価の中心となります。
5級になると、与えられた単語の正しい使用方法や文章全体の論理的な流れ、より複雑な文構造の使用能力も重要視されるようになります。
6級では、原文の主要内容を正確かつ簡潔に要約できているか、論理的な構成になっているか、明確な表現ができているかが採点のポイントとなります。
高得点を狙うには、これらの採点基準を意識しながら、文法・語彙の正確さと文章構成の論理性を高める練習を積んでいきましょう。
この章では、HSK試験の作文パートにおける基本ルールを紹介します。
日本語と異なる点が複数あるのでチェックしましょう。
日本の原稿用紙と中国の原稿用紙はルールが異なる部分があります。
よく使う中国語の記号
記号 | 使い方 | 注意点 |
。 | 文の終わり | |
, | 文の区切り | 日本語と違う |
、 | 列挙する例:A、B、C和D | 日本語と違う |
? | 疑問文 | |
! | 感嘆文 | |
“ ” | 日本語の「 」 | 日本語と違う |
《 》 | 書籍などの名前 | 日本語と違う |
日本語では結論を文章の最後に持ってくることが多いですが、中国語では文章の最初に結論を述べる「トップダウン式」が好まれます。
文の構造も大きく違い、日本語はSOV(主語・目的語・動詞)構造ですが、中国語はSVO(主語・動詞・目的語)構造です。
HSK作文の練習では、日本語で考えたものをそのまま訳すのではなく、中国語の文章構造に合わせて再構成する習慣をつけましょう。
過去問題集や対策問題集の解答例を真似するのが効果的です。
この章では、日頃からできる作文の練習方法を紹介します。
試験形式に沿った練習と、書くことに慣れる練習、正しく書けたかの確認が大切です。
どの級においても、過去問題や対策本で試験形式に沿った練習が最も効果的です。
はじめは何を書いたらいいか全然浮かばないこともありますが、模範解答を参考にテーマを決め、要点をつかんでいきましょう。
HSK4級では、基本文型を確認し、日常会話でよく使われる表現をノートにまとめると覚えやすくなります。
特に日本人が間違いやすい量詞や補語の使い方を重点的にチェックしましょう。
HSK5級では、環境や教育などの頻出テーマごとに専門語彙を整理すると、本番で語彙不足に悩まずに済みます。
HSK6級では、原文と模範要約を比較して、どの情報が残され、どの情報が削除されているかを分析することで、重要ポイントを見極める目を養うことができます。
慣れてきたら本番と同じ時間で練習することも大切です。
対策本は下記の記事でも紹介しています。
【関連記事】HSKの勉強におすすめのテキストは?効率よく学習を進める参考書と使い方について知ろう!
日頃の出来事や考えを日記にするのもHSKの作文対策に効果があります。
よく使う表現を繰り返し練習でき、アウトプットの良い機会になります。
実践的な方法として「3行日記法」がおすすめです。
例)
今天我去了图书馆。那里的环境很安静,适合学习。明天我想完成HSK5级的语法练习。 (今日図書館に行った。図書館の環境はとても静かで、勉強に適している。明日はHSK5級の文法問題を終わらせたい。) |
日記は「毎日5分だけ」などハードルを低く設定すると継続しやすくなります。
新しく学んだ表現を意識的に使い、ときどき読み返して自分の進歩を確認しましょう。
作文練習は自分では限界があり、可能であれば、書いた文を中国語の先生やネイティブスピーカーに添削してもらいましょう。
中国語教室やオンラインのレッスンを受けている場合は、先生にお願いすると添削してもらえることが多いです。
また、下記のような専門的な添削サービスや、言語交換でネイティブに見てもらう方法、さらにはAIを使った学習方法もあります。
例)
AIでは、「〇級の作文の基本問題」「もう少し難しく」「〜はなぜ間違い?」など質問の仕方を工夫することで、自分に合った問題・添削・解説・作文例を得ることができますよ。
この章では、HSK作文に関するよくある質問にお答えします。
日本で受験する場合、試験問題は全て簡体字ですが、作文での繁体字使用は認められています。
HSK公式サイトの受験当日の注意によると、「繁体字の使用は認められますが、設問毎に字体は統一してください。」と記載されています。
また、パソコンで受けるネット試験のHSK IBTよくある質問 – HSKネット試験にも、「繁体字での回答も可能です。」と書かれています。
しかし、簡体字との混在は減点対象となるので注意が必要です。
HSKは手書きではなく会場のパソコンを使ったネット試験(HSK IBT)もあります。
ネット試験の作文問題は中国語をピンインで入力します。
正確に速く入力できるよう、中国語のタイピングに慣れておきましょう。
また、繁体字での入力を希望する場合は、申し込み時に「繁体字」を選択します。
繁体字の場合でも入力方法はピンインです。
HSKは4級から自分で文を作る問題が出題されます。
【4級】:難しい表現は必要ないので、SVO(主語+動詞+目的語)をベースに基本的な正しい文を書く。
【5級】:「主張→理由・具体例→結論」「描写→感想・印象」の構成で論理立てて書けるようテンプレートを準備。
【6級】:黙読の10分間は先に何について書いているのかをざっと理解し、その後キーワードと因果関係、対比に着目。
練習の際は過去問題や対策本を利用するとともに、日々日記を書くのもおすすめです。
正しく書けたかどうか、ネイティブやAIに添削してもらいましょう。
今日からさっそく実践してみてくださいね。
毎日中国語は公式LINEでも中国語学習情報を配信しています!
この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!