HSK4級合格に必要なリスニング力をアップさせる勉強法やコツを紹介

中国語の語学検定であるHSK4級は、3級に比べて難易度が上がります。

そのため、HSKではリスニング対策を効率的に行う必要があり、ただ模範解答を覚えるだけでは合格できません。合格するためには、しっかりと中国語学習に臨む必要がある試験です。

この記事では、HSK4級に合格するために必要なリスニング力を上げる勉強法や、コツを紹介します。

HSK4級リスニングの勉強法

HSK4級のリスニング勉強法を3つ紹介します。

以下のポイントを押さえて効率よく勉強しましょう。

HSKに関する詳しい情報は、「HSKとは？各レベルの難易度と学習プランの違い・合格のコツを紹介」の記事でも解説しています。

過去問のリスニングを繰り返し解く

HSK4級のリスニング試験に向けた学習のポイントは、「繰り返し」です。

とくに、過去問題のリスニング音声を反復して聞き、問題を解く練習はとても効果的です。

この勉強法には2つの大きな利点があります。

1つめは、試験の形式と出題パターンに慣れること、2つめは頻出単語や文法の理解を深め聞き取り能力を鍛えることです。

試験対策としてまずは、中国のHSK公式サイトから過去問題をダウンロードしましょう。

時間を設けて、反復して問題を解き、音声を聞くことで、リスニングスキルを徐々に向上させていくことが可能です。

さらに、移動中や休憩時間などの日常生活の中での隙間時間を利用して、教材を活用し音声を聞くこともおすすめします。

おすすめの教材はこちらです。

• 改訂版キクタン中国語【初級編】
• 新 ゼロからスタート中国語 会話編

これらの2冊の教材は、ダウンロード音声やCDが付属しており、日常的に中国語の音声を聞くことができます。

また、YouTubeで映像を見ながら練習すると、実際の口の動きを確認することができます。

【中国語聞き流し】HSK4級の単語500リスニング練習

発音の正確さだけでなく、自然な会話の流れや言葉のニュアンスを理解する能力を養います。

HSK4級のリスニング試験にチャレンジするためには、過去問題を利用した反復練習と、適切な教材による音声の学習が重要になります。

これらの方法を実践することで、リスニングスキルは着実にアップし、試験の成功につなげましょう。

中国語検定4級のリスニング対策の詳細については、「中国語検定4級のリスニング対策とは？初級の聞き取り力をアップさせるおすすめの勉強法」の記事でさらに解説しています。

頻出単語の聞き取り練習をする

HSK4級試験のリスニングセクションでは、約1200の単語を理解しその中から頻出する単語を聞き取る能力が求められます。

そのため、頻出単語の聞き取り練習はHSK4級試験対策においては必須です。

反復して単語のリスニング練習を行うことで、単語の音声に慣れ、すぐに理解する力がつきます。

日常生活の中で、様々なリスニング教材を活用し、頻出単語の聞き取り練習を定期的に行いましょう。

また、ネット上には多くのHSK対策動画があります。

こちらのYouTubeもおすすめです。

【中国語聞き流し】HSK4級から試験によく出る表現厳選200個

実際のコミュニケーションの中で単語を使うことで、単語の意味や用法を深く理解し、自然に使えるようになります。

シャドーイングをする

HSK4級試験に向けてのリスニングスキルの向上には、シャドーイングという練習方法がとても有効です。

シャドーイングとは、ある音声を聞き、可能な限り正確に再現するという練習法でリスニングスキルだけでなく、スピーキングスキル、とくに発音も同時に向上します。

シャドーイングは中国語学習者が自然な会話の流れやリズムをつかむために効果的です。

HSK4級の試験対策として、中国語のYouTubeやポッドキャストを用いてこの練習を行うことをおすすめします。

シャドーイングの練習にはこちらのYouTubeがおすすめです。

【30分特訓】中国語リスニング練習＆シャドーイングに使える中国語フレーズ50選

これらの素材は、自然な言葉使いや会話のリズム、そして実際の中国語の発音を身につけるのに役立ちます。

日常的にシャドーイングを行うことで、HSK4級のリスニングスキルと発音の両方が同時に向上します。

さらに、シャドーイングは単なる聞き取りだけでなく、口を動かして実際に言葉を発する練習でもあるため、会話練習にも役立ちます。

シャドーイングは自分自身の学習ペースで実践できるのも魅力の1つです。

シャドーイングを学習に取り入れることで、言語理解のスピードと正確さが向上し、より自然な中国語の表現を身につけることができます。

HSK4級のリスニングを上げるコツは？

ここからは、HSK4級のリスニング力を上げるコツを3つ紹介します。

HSK4級のレベルについては、「HSK4級のレベルと合格に必要な勉強時間は？履歴書に書ける？」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。

重要単語に着目しよう

HSK4級試験でリスニング力を向上させるには、重要な単語に着目することです。

中国語は、とくに接続詞や副詞といった単語の使用頻度が高い言語で、これらの単語は話の流れや文脈を理解するための重要な手がかりとなります。

たとえば、「但是」（しかし）や「因为」（なぜなら）などの単語は、会話や文章の流れを大きく左右する要素です。

これらの単語を聞き取ることができれば、話の全体的な意味を掴むことが容易になります。

また、これらの単語は一見すると簡単そうに見えますが、実際の会話やリスニング問題の中で速さや口語表現により聞き取りにくくなることもあるため、これらの単語に慣れることが大切です。

具体的な学習方法としては、リスニング練習時にこれらの単語が登場した時にメモを取る、スマホアプリを使って反復学習を行う、実際の会話や文章での使用例を探すなどがあります。

接続詞や副詞に着目することで、HSK4級のリスニングスキルの向上だけでなく、中国語の理解全体も深まるはずです。

一方で、リスニング力を向上させるためには、これらの単語を理解するだけでなく、それらが含まれる文脈を理解することも重要です。

日常的なリスニング練習と並行して実践することをおすすめします。

中国語検定とHSKはどちらがおすすめかについては、「中国語検定とHSKはどっちがおすすめ？違いや受けるべき級を解説！違いや受けるべき級を解説！」の記事も読んでみてくださいね。

筆記で覚えた構文に着目しよう

HSK4級のリスニング力を高めるためには、筆記で学んだ文法や構文に着目しましょう。

リスニングは単語の認識のほかに、文全体の構造やパターンの理解が求められます。文法や構文に着目することで、話の全体的な意味をより早く捉えることができます。

たとえば、「虽然…但是…」という構文は、「〜にもかかわらず、しかし…」という対比や対立を示す表現で、これが聞き取れれば話の進行を理解しやすくなります。

筆記で学んだ構文に着目することで、より複雑な会話や議論を理解する能力が向上します。

ひっかけポイントに注意しよう

HSK4級のリスニングでは、話し手の意図や文脈をしっかりと理解することが求められます。

そのためには、ひっかけポイントに注意を払うことが重要となります。

試験作成者は、受験する人の注意力と理解力を試すために、場合によっては微妙なひっかけを設けることがあります。

たとえば、肯定的な表現の直後に否定的な表現が続くような場合、文脈の全体を把握しないと誤解を招く可能性があります。

また、一見関連性がなさそうな情報が後の文脈を理解する上で重要なヒントになることもあります。

HSKでは英語のTOEIC試験のように複雑なひっかけ問題は少ないものの、問題の意図を読み解くことが重要となります。

このため、問題を解く際には全体の流れや文脈をしっかりと捉え、可能な限り各部分の情報をつなげて理解しましょう。

「中国語検定4級に落ちた！？不合格の原因と心構え」の記事では、中国語検定4級に落ちた場合の心構えについて深掘りしています。

HSK4級のリスニングまとめ

この記事では、HSK4級合格に必要なリスニング力を上げる勉強法やコツを紹介しました。

HSK4級合格にはリスニング力が欠かせません。

リスニング力を上げるには、過去問を解いて問題形式に慣れること、頻出単語を覚えること、シャドーイングで発音を練習することなどが効果的です。

毎日の練習で、HSK4級リスニングの力を確実に伸ばすことができますので、一緒にがんばりましょう！