中国語検定4級は履歴書に書ける？就活に有利になる場合と悪影響を与えるケースについて紹介

この様な疑問やお悩みにお答えします。

初心者の方は、最初の目標を中国語検定4級と決めて勉強をして、実際に合格している方も多いと思います。

ただし、募集している仕事の内容によって、履歴書に中国語検定4級を書くことは逆にマイナス評価となってしまう場合もあります。

履歴書に中国語検定4級を書いたことによりマイナス評価となってしまうのは、書類選考通過の可能性も下がってしまい、もったいないですよね。

中国語検定4級は履歴書に書ける？

一般的には、中国語検定3級以上であれば履歴書に書いてよいと考えられています。

中国語検定4級は初心者レベルであり、仕事では使えないと思われているからです。

中国語検定4級を履歴書に書いていい場合と、書かない方がいい場合の基準について確認しましょう。

HSKは何級から履歴書に書けるかの疑問については、「HSKは何級から履歴書に書ける？バイトや就職に活かせるレベルとは」の記事をご覧ください。

中国語検定4級を履歴書に書いていい場合

一般的には中国語検定4級は履歴書に書かない方がよいのですが、書いていい場合もあります。

これらの仕事では中国語は募集条件に入っていないため、中国語初心者であることはマイナス要因になりません。むしろ、ビジネス的に需要のある中国語を学習しているという点において、プラスポイントとして評価されることがあります。

HSKのビジネスレベルについては、「HSKのビジネスレベルとは？BCT‐ビジネス中国語検定についても解説」の記事で触れています。

中国語検定4級を履歴書に書かないほうがいい場合

中国語を使った仕事の即戦力を募集している場合は、中国語検定4級を履歴書に書かない方がいいです。

企業の採用担当者も、中国語検定4級では、中国語を使った仕事の即戦力にならないことを知っているからです。そのため、このような仕事に応募する場合は、まず条件に合った資格へチャレンジすることを考えてみましょう。

一般的に履歴書に書くのは3級から

中国語検定に限らず、検定試験において一般的に履歴書に書くのは3級からです。

英検では履歴書に書いてよいのは2級以上と言われていますが、中国語検定は英検と比べて珍しいため、3級からでも履歴書に書いて問題ありません。

中国語検定4級の履歴書への書き方

中国語検定4級を履歴書に書く場合の、注意点やコツを紹介します。

間違った書き方をしてしまっては、マイナスの印象を持たれてしまう可能性もあります。

正式名称で書く

中国語検定4級を履歴書へ書く場合は、必ず正式名称で書いてください。

中国語検定は一般的に「中検」と略されることも多いですが、履歴書に「中検」と書くのはNGです。

中国語検定4級の合格基準は「リスニングと筆記が各60点以上」と明確なため、点数を書く必要はありません。

高得点で合格をしてアピールがしたい場合は点数を書きたくなるかもしれませんが、検定試験では点数よりも級が重視されます。そのため、4級と書いている以上は、自身の中国語スキルが高いことのアピールにはならない可能性が高いです。

アピール欄には今も勉強中であることを書く

中国語検定4級を履歴書に書いた場合は、アピール欄には「今も勉強中であること」を書きましょう。

中国語検定4級を所持し、中国語の基礎を理解していることをアピールしつつも、将来的には上級者になる可能性を秘めていることを伝えることができます。

中国語検定4級を面接でアピールするコツ

就職活動や転職活動で書類選考に通過をしたら、その後は面接となります。

中国語検定準4級のレベルについては、「中国語検定準4級のレベルと必要な勉強時間は？過去問から見る合格率と合格点を突破する学習法」の記事も読んでみてくださいね。

中国語学習の効果

中国語学習をしたことによる効果を伝えることで、アピールをすることができます。

みなさんも、下記の様な経験はあるのではないでしょうか？

中国語検定4級の試験勉強だけをネタにするよりも、学んだことをどのように生かしてきたかを話すことで自分の経歴にストーリーが乗ります。

自己PR

中国語検定4級を取得したという事実を使い、うまく自己PRへとつなげることができます。

具体的な目標をさだめて、具体的な期限を決めて勉強をして中国語検定4級を取得したという話をすると良いですよ。目標に向かって努力を続けることができる人だと感じてもらえて、よいアピールとなります。

資格取得後も努力をしており、今後も中国語力がアップすると感じてもらえます。

中国語検定4級を取得をしたという事実をうまく使って、面接時に自己PRをしてみましょう。

趣味や特技の書き方

履歴書の趣味や特技の欄に、中国語関連の内容を書くことも良いでしょう。

中国語学習・中国語のドラマ鑑賞・中国語の音楽鑑賞などです。面接官は履歴書を見ながら面接を行うため、興味を持ってもらえる可能性があります。

企業側は中国語を実際に話せる人を求めている場合が多いのです。

スピーキングが得意であれば、面接でもアピールをすると興味を持ってもらえる可能性が高いです。しかしスピーキングが得意でないのに、履歴書にスピーキングが得意と書くことはやめましょう。

中国語検定4級のレベル感や合格率

中国語検定4級を履歴書に書いてアピールをするのであれば、中国語検定4級について知っておく必要があります。
レベルや合格率などを知っておくことで、面接の際に更にうまくアピールできるはずです。

中国語検定4級のレベルについての詳しい情報は、「中国語検定4級のレベルと必要な勉強時間は？過去問を使って合格する学習方法や合格点と合格率の推移も紹介」の記事でも解説しています。

中国語検定4級のレベル

中国語検定のオフィシャルWebサイトには、「中国語の基礎をマスター。平易な中国語を聞き、話すことができること」と記載されています。

また、中国語検定4級はHSK3級と同程度のレベルとも言われています。
HSK3級について、HSKのオフィシャルWebサイトに、下記の通り記載されています。
「中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。中国旅行の時も大多数の場合において中国語で対応することができる」。

単に中国語検定4級と言うだけではなく、この様に伝えることで、簡単な中国語を使って仕事ができると理解してもらえ、良いアピールができますよ。

HSK4級については、「HSK4級のレベルと合格に必要な勉強時間は？履歴書に書ける？」の記事も読んでみてくださいね。

中国語検定4級の合格率

中国語検定4級の合格率は、どれくらいなのでしょうか？
中国語検定のオフィシャルWebサイトより、2022年6月〜2023年3月の3回の試験の合格率を確認してみました。

2022年06月：58.7%
2022年11月：64.6%
2023年03月：59.3%
平均：60.9%

合格率は50%を超えているので、合格率は比較的高いと言えます。
ただし、面接時に合格率が50％以上と伝えてしまうと、簡単な試験と思われてしまい、逆効果になってしまうかもしれません。

中国語検定4級を受ける意味

中国語検定4級は、中国語学習初心者にとっては受ける意味のある資格であるといえます。 中国語検定4級は中国語の基礎をマスターしているレベルと言われているだけあって、中国語検定4級の問題には中国語の基礎的な知識が詰まっています。

中国語検定4級の勉強をすることで、中国語の基礎知識を覚えることができるのです。

中国語検定4級が物足りないと感じる人は、いきなり中国語検定3級を受けても問題ありません。 ただし、中国語学習初心者であまり自信がない人は、まずは中国語検定4級を受けてみるのがよいでしょう。

中国語検定4級の履歴書への書き方まとめ

今回は、中国語検定4級を履歴書に書いていい場合の基準や、中国語検定4級の履歴書への書き方、面接でのアピールの仕方について下記内容を解説しました。

中国語検定は日本で最も有名な中国語の検定試験であり、受験する方も多いです。

中国語検定4級以下は初心者レベルであり、仕事では使えないと思われているからです。

ただし、中国語を主な仕事内容とせず、中国語がプラスアルファのスキルとして評価される業界であれば、中国語検定4級を履歴書に書いても問題ありません。