中国語検定4級のレベルと必要な勉強時間は?過去問を使って合格する学習方法や合格点と合格率の推移も紹介

中国語検定4級のレベルと必要な勉強時間は?過去問を使って合格する学習方法や合格点と合格率の推移も紹介
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中国語検定4級は中国語の基礎をマスターしたレベルです。1年程度中国語を学んだ方を対象にしており、中国語検定4級レベルになれば簡単な中国語を話せます。

基礎をマスターしたレベルと言ってもその合格率は例年45%〜65%であり、簡単に合格できる試験とは言えません。

この記事では、中国語検定4級の合格に必要な中国語レベルと、試験内容をまとめました。十分な対策をして試験に臨みましょう!

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目次

中国語検定4級のレベルとは?

中国語検定4級のレベルとは?
中国語検定4級のレベルとは?

日本中国語検定協会は中国語検定4級のレベルについて、中国語の基礎をマスターして簡単な中国語の会話ができる状態だと説明しています。

具体的には、一般大学の第二外国語において一年以上の学習程度の勉強が必要です。

中国語検定4級レベルになると、旅行先での中国語を使った会話や自己紹介などの知識がある状態です。

商談の場や交渉などビジネスの場で通用するほどのレベルには及びませんが、中国語で簡単な会話が楽しめます。

中国語検定準4級のレベルについては、「中国語検定準4級のレベルと必要な勉強時間は?過去問から見る合格率と合格点を突破する学習法」の記事も読んでみてくださいね。

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中国語検定4級とは?

中国語検定4級とは?
中国語検定4級とは?

中国語検定4級はリスニング60点以上・筆記60点以上が合格点に設定されています。中国語検定は級によって合格点が変わりますが、4級の場合は、リスニング・筆記ともに60点以上取る必要があります。

試験の平均点が合格点よりも10点以上下回った試験では、合格点が5点引き下げられる場合があります。

中国語検定の日程については、「中国語検定の日程は?試験内容や学習のコツを紹介」の記事をご覧ください。

中国語検定4級の合格率

中国語検定4級の合格率は50%〜65%程度ですが、合格率が50%未満になることもあります。

ただし受験者には中国語を専攻している大学生も含まれることから、自分で中国語を学ぶ方の合格率はもう少し低いと予想されます。

中国語検定4級は覚えるべき単語も多く、一定のリスニング能力も求められます。

一人での勉強に限界を感じた時には、プロの講師に相談してみてくださいね。

中国語検定4級は履歴書に記載できる

中国語検定4級は履歴書の資格欄に記入して自分の中国語スキルをアピールできる資格です。

ビジネスの場での商談にはより高い中国語スキルが求められますが、面接の場で中国語検定3級を取得希望である事実を説明すれば、今後中国語スキルに磨きをかける人材だと認識してもらえるでしょう。

また、中国語のスキルを求める企業は年々増加しています。中国人観光客が多いサービス業や観光業では中国語検定4級でも即戦力として認められる場合もあります。

中国語検定4級は履歴書に書けるのかについては、「中国語検定4級は履歴書に書ける?就活に有利になる場合と悪影響を与えるケースについて紹介」の記事でわかりやすく解説しています。

中国語検定4級合格に必要な勉強時間

中国語検定4級の合格に必要な勉強時間の目安は120〜200時間です。中国語学習開始からおよそ1年程度で取得可能です。

しかし実際には何時間勉強をしたのかではなく、限られた時間を有効に使って知識を増やせるかどうかで合否が決まります。

効率良く勉強が進められれば、より短期間で合格できることもあるものの、非効率な方法で勉強に取り組んでしまうと、何時間勉強をしてもなかなか合格点に届きません。

中国語検定4級に必要な勉強時間は、勉強方法によって変わると考えてください。

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中国語検定4級の出題内容

中国語検定4級の出題内容
中国語検定4級の出題内容

ここからは、中国語検定4級の出題内容について説明します。

中国語検定4級は筆記・リスニングの2つのパートがあり、それぞれの配点は100点です。

中国語検定4級のリスニング試験の内容

中国語検定4級のリスニングは第1部と第2部で構成されています。

中国語検定4級のリスニング対策に関する詳しい情報は、「中国語検定4級のリスニング対策とは?初級の聞き取り力をアップさせるおすすめの勉強法」の記事で解説しています。

中国語検定4級リスニング第1部:疑問文に答える

中国語検定4級のリスニング第1部では、短い疑問文が読み上げられ、その疑問文に対する正しい答えを選択します。

疑問文のリスニング問題の例

「你家有几口人?」(日本語訳:あなたの家族は何人いますか?)

【選択肢】

①我有两个哥哥。(日本語訳:私には2人の兄弟がいる)

②我家有六口人。(日本語訳:私の家族は6人です)

③他有一个姐姐。(日本語訳:彼には妹がいます)

④他家有四口人。(日本語訳:彼の家族は4人です)

※引用:日本中国語検定協会「リスニング原稿/4級/第107回」

「你家有几口人?」という文書には「あなたの家族は何人いますか?」という意味があります。日本語訳を見れば分かりますが、2番が正しい回答です。

疑問文自体は短くシンプルなものですが、疑問詞は漢字から意味を予測するのが難しいため、単語の暗記による対策が必要です。

中国語検定4級リスニング第2部:長文の聞き取り

中国語検定4級のリスニング第2部は長文の聞き取りです。

疑問文のリスニング問題の例

我叫田中由美,我在大学教法语。我家有五口人,爸爸、妈妈、一个哥哥、一个妹妹和我。我爸爸是公司职员,
妈妈不工作,哥哥是医生,妹妹是大学生。我妈妈每天五点半起床给我们做早饭,我七点半去学校上课,晚上八点回
家,回家后大家一起吃晚饭。现在我们一家人住在一起,非常热闹。我们的爱好都是看电影和吃中国菜。我们喜欢看
的电影不太一样,爸爸和哥哥喜欢看日本电影,妈妈和妹妹喜欢看韩国电影,我喜欢看美国电影。不过,我们喜欢吃
的中国菜都一样,那就是麻婆豆腐和饺子,我们都不喜欢吃面条儿和炒饭。

【質問】
我有几个兄弟姐妹?。(日本語訳:私には何人の兄弟がいますか?)

【選択肢】
①一个哥哥和一个妹妹。(日本語訳:兄と妹)
②一个哥哥和一个姐姐。(日本語訳:兄と姉)
③一个姐姐和一个妹妹。(日本語訳:姉と妹)
④一个弟弟和一个妹妹。(日本語訳:弟と妹)

※引用:日本中国語検定協会「リスニング原稿/4級/第107回」

読み上げられた文章では、私には家族が5人いて一人の兄と一人の妹がいると説明されており、正しい答えが1番であることが分かります。

中国語検定4級の筆記試験の内容

中国語検定4級の筆記試験は5つの部門の問題が用意されています。

  • 第1部:発音問題
  • 第2部:空欄穴埋め問題
  • 第3部:日本語の文章を中国語にする選択問題・単語の並び替え問題
  • 第4部:やや長い文章の空欄穴埋め問題・長文読解
  • 第5部:日本語を中国語に訳す

ここからはそれぞれ部門の出題内容を説明しましょう。

中国語検定4級筆記第1部:発音問題

4級の筆記第1部では、単語の声調の組み合わせや正しいピンイン選択の問題が出されます。

発音問題の例

正しいピンイン表記を①〜④から選びなさい。
职员:① zhíyuán ② shíyuán ③ chíyín ④ zhíyuǎn
(正解:①)
※引用:日本中国語検定協会「試験問題/4級/第107回」

中国語検定4級筆記第2部:穴埋め問題

第2部の穴埋め問題では、短い文章の一部を選択肢を使って埋めていきます。

穴埋め問題の例

空欄を埋めるのに最も適したものを①〜④から選びなさい。

我想买一(   )衣服(日本語訳:私は一着の服を買いたいと思います)
①张 ② 枚 ③ 本 ④ 件
(正解:④)

※引用:日本中国語検定協会「試験問題/4級/第107回」

中国語検定4級筆記第3部:中国語訳・並び替え問題

並び替え問題では、次のような文章が出題されます。

並び替え問題の例

銀行は郵便局の向かいにあります。
___ ___ [___]___

① 对面 ② 邮局  ③ 银行  ④ 在

(正解:②)

※引用:日本中国語検定協会「試験問題/4級/第107回」

中国語検定4級筆記第4部:長文読解・穴埋め問題

記載された中国語の文章を読んで文章内の空欄を選択肢を使って埋めていきます。

また、文章の内容についての質問が出されます。

正しい単語で穴埋めができるだけでなく、文章の意味を十分理解する力も求められます。

中国語検定4級筆記第5部:中国語訳

中国語検定4級の最終パートでは選択問題ではなく、日本語を中国語に訳す問題が出題されます。

中国語訳の例

日本語を中国語に訳して漢字(簡体字)で書きなさい。

私はスーパーで働いています。

(正解:我在超市工作。)

※引用:日本中国語検定協会「試験問題/4級/第107回」

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中国語検定4級に合格するための3つのポイント

中国語検定4級に合格するために3つのポイントを見ていきましょう。ポイントを理解して勉強することで、中国語検定4級に受かる確率を上げることができますよ。

ピンインと発音・声調をきちんと勉強する

中国語学習において、ピンインと発音・声調をきちんと勉強することは重要ですよね。中国語検定4級においても、もちろん重要なのです。

ピンインと発音・声調は中国語の基礎であり非常に重要なのですが、中国語検定4級の問題には、ピンインの問題が5問(10点)、声調を答える問題が5問(10点)あります。

ピンインや声調の問題は100点満点の5分の1である20点分を占めています。きちんと理解していれば十分得点できますが、理解をしていない場合は当てずっぽうで答えるしかないですよね。

中国語学習で重要なピンインと発音・声調は、中国語検定4級においては直接点数につながるため、更に重要度が増すと言えるでしょう。

ピンインと発音・声調をおろそかにしていては、中国語4級に受かることは難しいですし、そもそもきちんとした中国語を覚えることができません。

ピンインと発音・声調はきちんと勉強をして、必ず覚えましょうね。

基本的な文法を理解する

基本的な文法を理解することも必要です。中国語検定4級では、難しい構文はあまり出題されませんが、簡単な文法や量詞は出題されるので、覚えておきましょう。

文法について詳しく書かれた参考書を1冊用意することをおすすめします。

否定文、疑問文、介詞、場所・回数・期間の表し方、「了」「在」「有」の使い方、「会」「可能」「能」の使い方、などを覚えておくと良いでしょう。基本的な文法を理解することは、今後の中国語学習においても役に立つことなので、少しずつ覚えましょうね。

過去問を何度も解く

ピンインや声調、必要な文法事項を学んだら、過去問を解きましょう。

公式ホームページから過去問と解答をダウンロードすることもできますが、過去問が収録された市販の問題集を購入した方が勉強しやすいです。

市販の問題集には、解答だけではなく、解説も付いています。自分が間違った内容については、解説を読んで間違った内容を理解することができます。

問題集を一度解くだけではなく、何度も解きましょう。何度も解くことによって、下記の効果があるのです。

・問題傾向が理解できる。
・自分の弱点がわかる。
・問題を解きながら、出題範囲の単語を覚えることができる。
・時間を計って問題を解けば、時間の感覚がわかる。

過去問を何度も解いて勉強を続ければ、中国語検定4級への合格に道もきっと開けてきますよ。

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中国語検定4級に落ちてしまったら

4級に合格できなかった理由はどこにあるのかを明確にしましょう。落ちた理由を把握することで、現状から逆算して対策を取ることができます。

中国語検定4級合格には、基礎文法や発音表記(ピンイン)だけでなく読解や翻訳力が求められますよね。リスニング・筆記の結果から苦手箇所を探したり、どの問題が解けなかったのか振り返ることが大切です。

例えば、リスニングの点数が基準点に達していなかった場合、聞き取れない理由はピンインなのか単語量なのか明確にしましょう。単語量が少ない場合は、4級必須の常用単語の暗記が強化ポイントになりますよね。

特に中国語検定はTOEICやHSKと違い、問題用紙を持ち帰ることができます。本番で解けなかった問題は、必ず復習しましょう。

次回も同じ問題が出題されることはありませんが、似た問題が出る可能性は十分あります。問題の構造を把握し、必ず正解できるよう応用力を鍛えていきましょう。

中国語検定4級に落ちた!?不合格の原因と心構え」の記事では、中国語検定4級に落ちた!?についてさらに深掘りしています。

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まとめ

まとめ
まとめ

中国語検定4級は中国語の基礎をマスターしたレベルであり、120時間から200時間の勉強時間が必要だと言われています。

中国語の簡単な日常英会話ができるようになるため、履歴書の資格欄に記載して自分の中国語スキルをアピールすることも可能です。

中国語検定の中では初級に該当するものの合格率が50%未満の試験もあり、一人で勉強を続けることに不安を感じる方もいるでしょう。

中国語検定4級は初級レベルの試験ですが、逆を言うと初級をクリアしなければ合格することはできません。

語学の学習は最初の一歩が一番挫折しやすいので、最初だけでもサポートを受けることで、一生使える中国語学習の習慣が身につきますよ。

毎日中国語では7日間の無料コーチングを実施しているので、中国語検定4級合格に向けて頑張りたい方は、まずは相談だけでもお気軽にご連絡ください。

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中国語検定4級のレベルと必要な勉強時間は?過去問を使って合格する学習方法や合格点と合格率の推移も紹介

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