HSK5級のレベルと合格への効率的な勉強法を紹介！過去問を活用して点数をあげよう！

「HSK5級を取得するにはどれくらい勉強が必要？」

「効率よくHSK5級を取得するにはどうすれば良いのか？」

これからのグローバル社会において、ビジネスや国際交流で使える中国語のスキルは、大きなアドバンテージをもたらすことは間違いありません。そんな中国語の国際試験であるHSKには注目が集まっています。

そこで、ビジネスでも使えるレベル、HSK5級の取得を考えている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、HSK5級はどの程度のレベルなのか、どうやったら効率的に勉強できるのか、詳しくご紹介します。

HSK5級を取得するために、効率的な勉強法を知っておくことが合格への近道となるので、ぜひ参考にしてください。

HSK5級のレベルと合格基準

HSK5級は、中国語能力検定試験の中でも比較的高いレベルで、実践的な中国語能力が求められるテストです。

HSK5級に挑戦するにあたって、まずは試験概要を理解して、必要な知識と能力を習得するための準備をしましょう。

HSKに関する詳しい情報は、「HSKとは？各レベルの難易度と学習プランの違い・合格のコツを紹介」の記事でも解説しています。

HSKと国際基準の中国語能力検定試験

HSKとは、中国政府公認の中国語能力検定試験です。「汉语水平考试」（Hàn yǔ Shuǐ píng Kǎo shì）の略称から頭文字をとってHSKと呼ばれています。HSKには1級から6級までの6つのレベルがあり、レベルが高くなるにつれて、より高度な中国語能力が必要です。

中国語検定とHSKはどっちを受験するのがおすすめなのかについては、「中国語検定とHSKはどっちがおすすめ？違いや受けるべき級を解説！」の記事で触れています。

HSK5級のレベルは日常中国語の応用

HSK5級のレベルは、公式サイトによると、「中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、さらに、中国語でスピーチすることができること」と記載されています。

しかし、HSK5級ではスピーチのテストはないので、会話が出来なくても合格することは可能です。

2,500語程度の常用単語の習得を目安として、日常生活やビジネスシーンでのコミュニケーションや文書の読み書きなどに必要な能力が求められるので、就職や転職でも有利になるでしょう。

HSKは何級から受験すべき？については、「HSKは何級から受験すべき？初心者におすすめの目標レベルと学習法」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。

HSK5級の試験形式は3つ

HSK5級では、3つの試験形式に分かれています。

• リスニング（約30分）
• 読解（45分）
• 作文（40分）

リスニング試験

リスニング試験は、全部で45問が出題されます。まとまった長さの会話や問題文を聞き取って4つの選択肢の中から選んで解答する方式です。

読解試験

読解（リーディング）試験では、空所補充や長文読解などの問題が全部で45問出題されます。長文読解では、500字程度の長い文章もありますが、解答はマークシート方式なので全て理解出来なくても読み解くことは可能です。

作文試験

作文試験の出題数は10問と少なめですが、実践的な中国語での表現力を測定するために、実際に自分で80文字程度の作文を書きます。語句の並べ替え問題や指定の単語を使って自分で文章を作る問題、与えられた写真をみて文章を作る問題が出題されます。

HSK5級の合格基準は6割

HSK5級の合格基準は、聞き取り、読解、作文の配点をそれぞれ100点とした合計300点満点中180点です。2013年試験より成績報告に合否は表記されず、獲得スコアのみ表記されるようになったのですが、6割の180点以上取得していれば「合格」とみなされます。

HSK5級合格に必要な能力

HSK5級の試験では、比較的高いレベルで実践的な中国語能力が必要なため、日常会話や読解、漢字の読み書き、基礎的な文法など基本的な中国語能力は必要不可欠です。

これらはHSK4級レベルで身につけられますが、基礎的な知識があることで、より効率的に勉強が進められます。

HSK5級の取得に必要な勉強時間

HSK5級の取得に必要な勉強時間は、週2〜4回の勉強を2年間以上行うことが目安とされています。ただし、個人の中国語レベルや学習目的、学習スタイルなどによって、必要な勉強時間は変わってくるでしょう。

効率よく勉強を進められれば、初心者でも半年間で合格することは不可能ではありません。

勉強時間を効率的に活用するためには、HSK5級の試験形式や出題内容を理解して、それに合わせた勉強計画を立てることが重要です。

HSK4級のレベルの詳細については、「HSK4級のレベルと合格に必要な勉強時間は？履歴書に書ける？」の記事でさらに解説しています。

HSK5級合格のためのポイント

HSK5級を取得するために効率的な勉強の進め方について紹介します。

目標に合わせてスケジュールを立てる

HSK5級の取得には、2年以上の勉強が必要とされていますが、あくまでも目安です。自分に合った目標を決めて、具体的な勉強計画を立てて進めましょう。

勉強する時間や内容などについて、細かくスケジュールを決めて取り組むことが重要です。

基礎レベル（HSK4級）の習得

HSK5級を取得するためには、HSK4級レベルの知識が必要不可欠です。HSKのような試験では、単語力が高い方が選択肢に惑わされづらくなり、有利になります。

HSK4級を取得していない場合は、日常生活でよく使われる基本的な表現や文法、単語の勉強から始めましょう。

単語の習得

HSK5級を取得するのに必要な語彙数は、約2500語とされています。一気に覚えるのはとても大変なので、毎日少しずつ単語を覚えていく必要があります。

また、単語を覚えると同時に、その単語が含まれる表現や文章もチェックすることも大切です。

効率よく単語を覚えるために、使いやすい単語帳を作ったり、空き時間にスマホアプリを活用するなど、自分に合った方法を見つけましょう。

過去問を活用する

HSK5級を取得するためには、過去問の活用がおすすめです。過去問を解くことで、実際の試験に近い出題形式や難易度が分かります。

また、解説を読んで間違えた問題を理解することで、自分の弱点や改善点を把握して、効率的な勉強を進められます。

過去問題集を活用するときには、以下のようなポイントに注意して取り組みましょう。

HSK公式過去問集5級

試験時間に合わせて解く

過去問を解くときには、実際の試験時間に合わせてやりましょう。試験時間に慣れておくことで、実際の試験でも余裕を持って解答できます。

解説を読む

過去問についている解説を読んで、自分が間違えた問題を理解することが大切です。解説を読むことで、同じ種類の問題を解くときに同じ間違いを繰り返すことが防げます。

間違えた問題をメモする

過去問を活用するときには、間違えた問題をメモしておきましょう。

リスニング問題、読解問題、作文問題に分けて解答することで、自分の得意不得意な分野を把握することも大切です。

自分がどの問題で間違えたのか、苦手な部分を明確にすることで、効率的な復習が可能になります。

また、解答するときには理由や根拠も書いておくことで、復習するときにより深く理解できます。

HSK5級の合格を掴むためのコツ

HSK5級の効果的な勉強方法を紹介してきましたが、ここでは実際に試験を受ける際のコツを紹介します。

中国語のレベルを急に上げることは難しいですが、試験のコツを知り対策をすることで、点数を上げることができます。

ぜひ実践してみてください。

HSKのビジネスレベルについては、「HSKのビジネスレベルとは？BCT‐ビジネス中国語検定についても解説」の記事をご覧ください。

リスニングは選択肢を先に見ておく

リスニングは、選択肢を先に見ておくことが重要です。4つの選択肢を先に見ておくと、なんとなく問題が予測できます。

リスニングの音声と音声の間は約15秒あるので、選択肢を見る時間があるのです。

問題文が読まれたら、中国語に耳を集中して聞きましょう。集中して聞いていないと、大事な単語を聞き逃してしまったり、話の流れがわからなくなってしまいます。

問題文は一度しか読まれないので、聞き逃してしまうと、勘で答えるしかなくなってしまいます。

問題文が読まれている間は、耳に集中するために、選択肢をじっくり見る余裕はありません。

リスニングでは問題文が読まれる前に、必ず選択肢を見る様にしてください。

リーディングは時間配分に気をつける

リーディングでは、時間配分に気をつけましょう。HSK5級のリーディングの時間は45分で、問題数が45問です。

単純計算で1問1分のペースで問題を解く必要があるのですが、第三部分の長文問題で時間がなくなってしまい焦ってしまう人が多くいます。

第一部分の穴埋め問題は比較的簡単なので1問30秒ほどで解くことを目標とし、第二部分は1問1分で解くと、第三部分を解く前に時間に余裕ができます。

過去問を何度か解いて、時間配分がどの程度か把握しておくことも重要です。リーディングでは時間配分に気をつけて、焦らない様にしましょう。

作文問題の対策として例文ストックを作っておく

作文問題の対策として、例文のストックを作っておくことがおすすめです。HSK5級の作文問題では、80文字程度の文章を書く必要があります。

その場で80文字の文章を考えながら書くことは、なかなか大変です。20文字程度の例文をいくつか考えておき、その例文の単語を入れ替えて文章を作れば、すぐに文章を書くことができます。

20文字の文章であれば、 4文を作れば80文字になりますよね。自分で例文を考えるのは大変なので、中国語教材の中に載っている20文字程度の文があれば、控えておくと便利ですよ。

作文問題のために、20文字程度の例文のストックをいくつか作っておきましょう。

分からない問題はあきらめることも重要

分からない問題は、あきらめも重要です。リスニングで聞き取れなかった問題について考えていると、次の文章を聞き逃してしまうかもしれません。

リーディングで分からない問題に時間をかけてしまうと、他の問題を解く時間がなくなってしまいます。

分からない問題はすぐにあきらめて、他の問題を解くことに集中しましょう。

HSK5級を最短で取得したい人はオンラインコーチングがおすすめ

HSK5級の合格を短期間で目指す場合は、自分に合った効率的な勉強方法を継続する必要があります。

しかし、独学で勉強をする多くの人は自分に合った勉強法を見つけるのは難しく、挫折してしまう人がほとんどです。

そこで、私たちの毎日中国語コーチングでは、指導経験豊富なプロの精鋭コーチ陣が、細かく目標設定を行い、個人カリキュラムを作成して効率的な勉強方法をフルサポートしています。

週1回の面談で進捗確認やモチベーションのチェックを行い、日々の課題提出や日報送信で自己管理力を高めることで、短期間で資格取得に近づけるはずです。

毎日中国語の無料カウンセリングでは、プロのコーチとの1対1の面談で、目標設定や学習方法について相談できますので、中国語の学習に不安や悩みを抱えている人は、ぜひ一度ご相談ください。