HSK3級に合格するために必要な勉強時間と効果的な勉強法

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HSK3級のレベルと合格に必要な勉強時間は?

HSK3級の勉強方法が知りたい。

HSK3級のおすすめの参考書は?

この様な疑問やお悩みにお答えします。

HSK3級は、HSKの初級~中級レベルと言われています。中国語中級者の方が力試しに受けてみる場合にも、ちょうどよいレベルです。

HSKという試験を受けることで中国語学習のモチベーションも上がりますし、合格すれば自信が付きます。

この記事では、HSK3級のレベルと必要な勉強時間、HSK3級の勉強方法、おすすめの参考書などについて解説します。

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目次

HSK3級とは

HSK3級とは
HSK3級とは

HSKとは、中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である「孔子学院総部」が主催している、中国政府が認定する資格試験です。

HSK3級は下から3番目のレベルであり、中国語検定の下から2番のレベルである4級と同等。

中国語の初級の出口あたりのレベルです。

HSK3級で求められる単語量の目安は600語程度で、HSK2級の単語量の倍となります。

HSKに関する詳しい情報は、「HSKとは?各レベルの難易度と学習プランの違い・合格のコツを紹介」の記事でも解説しています。

HSK3級のレベルと合格に必要な勉強時間

HSKは下から1級・2級・3級・4級・5級・6級と、6段階に分かれています。HSK3級は下から3番目のレベル。中国語検定と比べると、下から2番目のレベルである4級と同等です。

HSK公式サイトには「中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。
中国旅行の時も大多数の場合において中国語で対応することができる」と記載されています。

HSKの公式サイトに学習の目安として「大学の第二外国語における第二年度前期履修程度の学習が目安とされています。」と記載されています。大学の第二外国語は、1週間に2コマ(年間で90時間)程度と設定されていることが多いようです。

そのため、HSK3級の勉強時間の目安は、135時間(90時間/年×1.5年)ということになります。

HSKは何級から受験すべきかについては、「HSKは何級から受験すべき?初心者におすすめの目標レベルと学習法」の記事も読んでみてくださいね。

HSK3級の試験内容

HSK3級の試験内容は、リスニングとリーディングと作文の3つのパートに分かれています。

リスニングとリーディングともに第一部〜第四部に分かれており、具体的な内容は下記の通りです。(HSK公式サイトより引用

リスニング試験(听力) 約35分間(放送回数2回)

第一部:短い会話が放送され、数枚の写真から内容が一致するものを選ぶ。

第二部:短文が放送され、その内容と、問題用紙に与えられた短文の内容が一致するかを判断する。

第三部:2人の短い会話とその内容に関する問いが放送される。問いの答えとして正しいものを3つの選択肢の中から選ぶ。

第四部:2人のやや長い会話とその会話の内容に関する問いが放送される。問いの答えとして正しいものを3つの選択肢の中から選ぶ。

リーディング試験(阅读) 30分間

第一部:与えられた短文に対し、関連(対応)する文を選択肢の中から選び、組み合わせる。

第二部:文中の空所部分に、選択肢の中から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る。

第三部:短文とその内容に関する問いが与えられており、問いの答えとして正しいものを3つの選択肢の中から選ぶ。

作文試験(书写) 15分間

第一部:与えられた複数の語句を並び替えて正しい中国語文を作る。

第二部:文の意味を理解して、文中の空所に当てはまる漢字を書く。

HSK3級の試験は、リスニングとリーディングはマークシート方式、作文のみ自分で字を書くことが必要です。

HSK3級の合格点

HSK3級は、リスニング試験とリーディング試験と作文試験の点数がそれぞれ100点、合計300満点です。

HSK3級では、全てを合計して6割(180点)以上を取れば合格となります。

いずれかの試験が60点未満でも、合計で180点以上であれば合格です。

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HSK3級の勉強法

HSK3級の勉強法
HSK3級の勉強法

HSK3級の勉強法を紹介します。

HSK3級に合格するためには、単語・文法・リスニングをバランス良く勉強することが必要です。

中国語検定とHSKはどっちを受験するのが良いのかは、「中国語検定とHSKはどっちがおすすめ?違いや受けるべき級を解説!」の記事で詳しく解説しています。

HSK3級の勉強法と範囲

HSK3級では、基礎文法を全体的に勉強することが必要です。HSK3級の範囲は、初級で習うべき中国語の基礎の文法を含んでいるからです。

HSK2級で必要な中国語の基本的な語順・副詞・助動詞はもちろんのこと、その他に介詞・接続詞・補語なども覚える必要があります。

HSK3級の単語数

HSK3級で求められる単語数の目安は600語です。

HSK2級の単語は名詞と動詞が多いですが、HSK3級では形容詞も多くでてきます。

3級で習う単語は、どれも日常生活でよく使われる単語です。HSK3級レベルの単語は、漢字のわかる日本人にとっては、すでに知っている漢字も多く含まれます。

HSK3級の文法・作文対策

HSK3級の文法・作文対策として重要なのは、以下の2つです。

  • 単語を覚えること
  • 語順を理解すること

作文試験は難しいと言われていますが、HSK3級の作文試験は単語の並べ替えと空欄を埋める問題のみです。

単語の並び替え問題を解く上で語順は非常に重要です。

中国語の語順は、英語の語順に似ているとも言われています。中国語は英語と同じく、基本的には最初に主語がきて、その後に動詞が続きます。

英語の「I love you」が中国語では「我爱你」となり、語順が同じということは有名ですよね。

HSK3級のリスニング対策

HSK3級のリスニング対策としては、過去問を何度も解くことが効果的です。

スキマ時間にも過去問のリスニング音源を聞いて、耳を中国語に慣らしましょう。

いきなり過去問の音源を聞いても内容を理解できない場合は、ただ聴くだけではなく、音読やシャドーイングをすると更に効果的ですよ。

まずは文章を読んで、その後に音読をしてから、改めて音源を聞いてみてください。

過去問を繰り返し解く

単語やリスニング対策など、分野ごとの対策も大切ですが、過去問を繰り返し解くことも非常に効果的な勉強法です。

過去問をおすすめする理由には次の3点があります。

  • 試験形式に慣れられる
  • 自分の弱点が分かる
  • 時間配分の練習ができる

どういう問題形式が何問出るのか、どのくらいのペースで解き進めればよいのかが分かります。

また、過去問を解いていくうちに、何度も間違える問題や、なかなか覚えられない単語が出てくるでしょう。過去問を通して自分の弱点に気付ければ、ウィークポイントを重点的に勉強することができます。

試験本番で120%の実力が出せるよう、過去問は何度も繰り返し解きましょう。

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HSK3級におすすめの参考書

HSK3級におすすめの参考書
HSK3級におすすめの参考書

HSK3級におすすめの参考書を2冊紹介します。

どの参考書を買って良いか迷っている方は、この2冊を選べば間違いないですよ。

HSKのビジネスレベルについては、「HSKのビジネスレベルとは?BCT‐ビジネス中国語検定についても解説」の記事をご覧ください。

HSK公式過去問題集

HSK3級の問題集は多く出版されていますが、おすすめは「中国語検定HSK公式過去問集3級」です。

唯一の公式過去問題集の日本語版であり、すべての中国語に和訳が付いています。リスニングの音声を簡単にスマホにダウンロードができて便利です。

解説もわかりやすいので、この問題集を何度も解いて勉強することをおすすめします。

公式過去問集シリーズ

HSKトレーニングブック

単語・リスニング・リーディングを勉強するには、トレーニングブックシリーズがおすすめです。

HSKのトレーニングブックシリーズは、HSK日本実施委員会公認であり、いわゆる公式の参考書です。

HSK3級専用のトレーニングブックはなく、HSK1〜4級の単語帳の「合格奪取! 新HSK1~4級 単語トレーニングブック」があります。

分類別に関係のある単語がまとめられていて、例文がついている上にスマホで音声がダウンロードできて非常に便利ですよ。

HSK4級の単語ものっているので、HSK3級に受かった後も引き続き使えます。

合格奪取! 新HSK 1~4級 単語トレーニングブック

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HSK3級は履歴書に書ける?

HSK3級は履歴書に書ける?
HSK3級は履歴書に書ける?

HSK3級は履歴書に書けるのでしょうか?

結論としては、中国語を使わない職業の場合はHSK3級を履歴書に書くことはできますが、中国語が必要な職業ではHSK3級を履歴書に書くことはおすすめしません。

HSK3級は初級の中国語を理解していることの証明であり、実用的に中国語が使えることの証明にはなりません。

つまり中国語ができることがプラスアルファの評価になるような業界では、初級レベルでも履歴書上で効果を発揮しますが、中国語の実力が求められる場合はHSK3級の価値は低くなってしまいます。

以上のことから、中国語を使う職業の場合、HSK3級を履歴書に書いてアピールすることは難しいと言えます。

しかし、中国語を主な業務としない場合は、中国語の資格を持っているだけで評価されることも多いです。
従って、中国語を必須としない職業の場合は、HSK3級を履歴書に書いてアピールするのはおすすめです。

HSKは何級から履歴書に書ける?バイトや就職に活かせるレベルとは」の記事では、HSKは何級から履歴書に書けるのか?について深掘りしています。

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HSK3級に関するよくある質問

HSK3級についてのよくある質問を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

HSK3級と2級の違いは何ですか?

大きな違いは単語量と文法の難易度です。
HSK3級が600語程度の単語が必要になるのに対し、HSK2級は300語程度となっています。また、HSK3級では複文の理解も求められます。

いきなりHSK3級を受けても良いですか?

HSK3級から挑戦する方も多くいます。自身の中国語レベルや、どれくらい試験対策に時間を要せるかを見極めて、受験する級を選ぶと良いでしょう。

HSK3級は1か月の勉強で合格できますか?

すでにHSK2級に合格している方であれば、正しく試験対策をすれば1か月程度の対策期間でも合格可能でしょう。中国語初心者の場合は、もう少し試験対策に余裕を持つことをおすすめします。

まとめ

HSK3級のまとめ
HSK3級のまとめ

今回は、HSK3級について、下記内容を解説しました。

  • HSK3級とは
  • HSK3級の勉強法
  • HSK3級におすすめの参考書
  • HSK3級は履歴書に書ける?

HSK3級は初級~中級レベルであり、中国語の試験を初めて受ける方の腕試しにもちょうどよいレベルです。

HSK3級の単語量の目安は600語であり、HSK2級と比べると倍の量になりますが、漢字のわかる日本人はそのうちかなりの数をすでに知っている状態です。

HSK3級と2級の大きな違いは作文問題があることですが、HSK3級の作文問題は単語の並べ替えと、単語の空欄を埋める問題のみです。

初心者の方がHSKの受験を考えている場合は、初めからHSK3級からの受験を検討してもよいでしょう。

この記事を読んで勉強方法やおすすめの教材を参考にして、HSK3級の試験頑張ってくださいね。

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HSK3級に合格するために必要な勉強時間と効果的な勉強法

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