HSK6級に落ちたら？次こそ合格するためのポイントと勉強法

HSK6級に挑戦し「結果が思うように出なかった……」と、悔しい思いをしていませんか？HSKは国際的に価値のある資格なので、その上級にはぜひチャレンジしたいですよね。

そんな時こそ、一度立ち止まって何を改善すべきか見つめ直す絶好のチャンスです！

落ち込むことなく弱点を突き詰め、苦手なところを克服する道を探しましょう。

この記事では、HSK6級に落ちても次回の試験で合格するためのポイントと勉強法について紹介します。

HSK6級に落ちてしまったら…

HSK6級に落ちてしまっても、心配する必要はありません！

HSK6級は中国語の最高レベルの試験で、その難易度は非常に高いです。

初めての受験で不合格となる人も多いため、中国語を理解していないということではなく、試験対策が十分ではないだけです。

つまり、HSK6級に落ちてしまったとしても、焦らず落ち着いて自分の弱点を見直し、もう一度チャレンジすれば必ず道はひらけます。

HSKに関する詳しい情報は、「HSKとは？各レベルの難易度と学習プランの違い・合格のコツを紹介」の記事でも解説しています。

HSK6級で不合格になりやすいポイント

HSK6級で不合格になりやすいポイントを4つあげます。

以下でそれぞれ解説します。

中国語検定4級に落ちた！？については、「中国語検定4級に落ちた！？不合格の原因と心構え」の記事で触れています。

文法

HSK6級の試験において、文法はとくに重要なポイントとなります。

それは中国語の文法が日本語とは異なるためで、その違いをしっかり理解していないと試験でつまづく可能性が高いからです。

とくに複雑な文章では、その違いがよりはっきりし、混乱しやすいと感じるかもしれません。

また、読解セクションでは、語彙力が足りないと問題を解くことができません。

日ごろから過去問題や模擬問題を繰り返し解きながら、単語を暗記しておきましょう。

HSK6級に合格するためには、複雑な文法を理解し、自在に使いこなせるようになることが求められます。

単語

HSK6級合格をめざすなら、単語は確実にマスターすべき重要なポイントとなります。

なぜなら、HSK6級では豊富な語彙力が試され、約5000語の単語を理解し、使いこなす能力が求められるからです。

一見、その数は圧倒的に思えますが、一つ一つの単語が文脈の中でどのように働くかを理解することで、この挑戦は乗り越えられます。

たとえば、「风花雪月」（fēng huā xuě yuè）という四字熟語は、文字通りに訳すと「風花雪月」を表すのですが、これらが一緒に使われると「ロマンチック」を表します。

こういった慣用表現や四字熟語をはじめとする高度な語彙を理解し、適切な文脈で使いこなせる能力は、HSK6級合格において絶対に必要となります。

リスニング

HSK6級におけるリスニングセクションは、レベルの高い聞き取り能力が必要です。

多くの方がリスニングを難しく感じるのは、中国語の口語表現と書き言葉が大きく異なるためで、ネイティブが話す速度やアクセントの違いもリスニングの難易度を上げます。

具体的にどのような問題が出題されるかというと、ニュース報道や映画の一部を聞いてその内容を要約するといったものがあります。

これらは会話の速度が速いだけでなく、方言やアクセントの影響もありますので、ただ単に語彙力だけではなく、実際の会話のニュアンスを捉える能力も求められます。

これらの課題に対する解決策として、実践的なリスニング練習が必要となります。

中国語の映画やドラマを視聴したり、音楽を聞いたりすることで、リアルな状況でのリスニング力を向上させることができます。

また、HSK6級のリスニング練習にはこちらのYouTubeがおすすめです！

【中国語リスニング特訓】HSK6級レベルの文章リスニングテスト【40分耐久】

作文

HSK6級の作文セクションでは、中国語における表現力と文章構造への理解が厳しく試されます。

作文の試験問題は、与えられた約1000字の中国語のストーリーのような文章（原文）を題材にして出題されます。

原文を読み終わったら、35分間の時間が与えられるので、自分でタイトルをつけて約400字の要約文を書きます。

このことから、HSK6級で作文を成功させるには、自己表現のスキルを磨くことが必要になります。

自分の考えを整理し、それを明確に伝える練習を繰り返すことでHSK6級の合格に近づくことができます。

HSK6級に落ちた時のおすすめの勉強法

HSK6級に落ちた時には、次に紹介する勉強法をおすすめします。

HSKの5級に落ちた場合の克服方法については、「HSKの5級に再挑戦！落ちてしまったら、自分の苦手を克服しよう！」の記事をご覧ください。

基本の文法を再確認する

HSK6級に不合格となった場合、最初にやるべきことは基本文法の再確認です。

なぜなら、HSK6級のような高い難易度の試験では、基本的な文法ミスが全体のスコアに大きな影響を及ぼすことがあるからです。

加えて、より高度な文法構造を理解し適用するためには、基本の文法が確実に身についていることが絶対的に不可欠です。

たとえば、基本的な助詞の使い方を誤ると、文章全体の意味が曖昧になったり、最悪の場合、全く理解不能になる可能性があります。

これは、試験の結果に大きなダメージを与え、不合格につながるかもしれません。

したがって、HSK6級に再挑戦する前に一度基本の文法に戻り、それらのルールと構造をしっかりと理解し直すことが大切です。

中国語検定3級落ちたらどうすればいい？については、「中国語検定3級落ちたらどうすればいい？よくある不合格の原因と再チャレンジまでにやるべきこと」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。

ディクテーションをする

HSK6級に挑戦する上で、ディクテーションは非常に効果的な方法です。

それは、ディクテーションはリスニング力と書き取り能力を同時に鍛えることができるからです。

ディクテーションでは、聞き取った内容を正確に書き起こす必要があります。

そのため、聞き取り能力だけでなく、漢字の正しい書き方や、文法に対する理解も同時に確認することができます。

たとえば、中国語のニュースを聞いて、その内容を書き起こす練習を行うと良いでしょう。

ディクテーションは、リスニングと書き取り能力の向上にとても役立つため、HSK6級の試験対策としておすすめします。

作文対策に速読を訓練する

HSK6級の作文対策においては、速読を訓練することがとても役立ちます。

速読の訓練を通じて、情報を素早く処理し、それを自分自身の言葉で表現するスキルを鍛えることができます。

具体的には、時間を決めて短時間で中国語の記事を読み、要約します。

この練習を繰り返すことで、情報を素早くキャッチし、その要点を自分の言葉で再表現する力を養うことができます。

作文では、限られた時間内に的確なアイデアをまとめ、論理的な文章を構築する必要があります。

中国語習得に必要な勉強時間については、「中国語習得に必要な勉強時間は？勉強時間を短縮ができる効率のよい勉強方法も紹介」の記事も読んでみてくださいね

HSK6級に再チャレンジしよう！

HSK6級に一度落ちてしまったとしても、それは新たな挑戦のスタートラインです。

HSK6級の学習は長い期間を要するため、試験の結果はあくまでその一部に過ぎません。

不合格になったことで学習の弱点を見つけ、それを克服するための機会と前向きに捉えることができます。

合格した受験者の中には、HSK6級に一度または複数回落ちた経験を持つ人も少なくありません。

たとえHSK6級に落ちたとしても、その経験を学習の一部分として捉え、次に向けて自分自身を鍛え直すことが大切です。

そして、何よりも大切なのはあきらめずに再チャレンジすることです！

再チャレンジする勇気こそが、HSK6級に合格するための最大の武器となるでしょう。

まとめ

この記事では、HSK6級に落ちても次回の試験で合格するためのポイントと勉強法について紹介しました。

次回のHSK6級試験で合格するためには、しっかり対策を立て、勉強を続けることが大切です。

HSK6級は簡単な試験ではありませんが、ポイントを押さえて対策すれば必ず合格できます。

ハイスコアを取得すれば、中国語がネイティブレベルに近いことを証明し、現地での生活や就職にも有利になりますので根気強くがんばりましょう！