【プロ直伝】中国語を習得するのに必要な勉強の時間は？ビジネスレベル・日常会話が話せるまでにかかる期間を比較

• 中国語習得に必要な勉強時間は？
• 中国語習得のための勉強時間を短縮できる効率のよい勉強方法は？
• 逆に効率の悪いNGな勉強方法はある？

この様な疑問やお悩みにお答えします。

これから中国語の勉強を始める方や、中国語の勉強を始めたばかりの初心者さんにとっては、中国語の習得にはどの程度の時間がかかるか気になりますよね？

効率のよい方法で勉強をすれば、勉強時間を短縮することができます。逆に効率の悪い方法で勉強をしてしまうと、必要以上に勉強をしなくてはいけません。

この記事では、中国語習得に必要な勉強時間の考察、中国語の勉強時間を短縮する方法、中国語の習得を妨げるNG勉強法について解説します。

最後には中国語の勉強に役立つ参考書も紹介するので、参考にしてくださいね。

中国語を習得するのに必要な勉強時間

中国語習得に必要な勉強時間はどれくらい必要なのでしょうか？

英語であれば皆さん学生の頃に勉強しているので、ある程度の基礎があると思います。

中国語は大学生の時に第二外国語で先行していない場合は、ほとんどの方がゼロから勉強することになりますよね。

中国語の勉強を始める場合、中国語習得までにどれくらいの時間が必要か、見ていきましょう。

中国語検定2級のレベルの詳細については、「中国語検定2級のレベルは？合格に必要な勉強時間とおすすめの勉強法」の記事でさらに解説しています。

中国語の習得レベルと勉強時間

中国語の勉強時間は、習得レベルによって異なりますし、個人差によっても異なります。

勉強頻度によっても異なるので、勉強時間を一概に表すことは難しいです。

結論としては「習得レベル、勉強頻度、個人差によって異なる」ということになってしまいます。

とは言っても、おおまかな勉強時間を知りたいという人のために、今回は中国語検定とHSKを参考に勉強時間を考察しました。

中国語検定を受験する場合の勉強時間

中国語検定ホームページによると、各級を受験する場合の勉強時間は以下の通りです。

準4級レベル

レベル：学習を進めていくうえでの基礎的知識を身につけていること。

勉強時間目安：約40〜100時間（一般大学の第二外国語において半年以上）

4級レベル

レベル：平易な中国語を聞き、話すことができること。

勉強時間目安：約120時間〜200時間（一般大学の第二外国語において一年以上の学習程度）

3級レベル

レベル：基本的な文章を読み、書くことができること。簡単な日常会話ができること。

勉強時間目安：約200〜300時間（一般大学の第二外国語において二年以上の学習程度）

2級レベル

レベル：複文を含むやや高度な中国語の文章を読み、３級程度の文章を書くことができること。

勉強時間目安：中検3級合格から更に300時間以上。

準1級レベル

レベル：社会生活に必要な中国語を基本的に習得し、通常の文章の中国語訳・日本語訳、簡単な通訳ができること。

勉強時間目安：数千時間の学習でおおよそ2年から10年かかると言われています。

1級レベル

レベル：高度な読解力・表現力を有し、複雑な中国語及び日本語 （あいさつ、講演、会議、会談等）の翻訳・通訳ができること。

勉強時間目安：準1級から数千時間程度、取得まで約5年〜10年以上と言われています。

中国語検定公式サイトより引用

HSKを受験する場合の勉強時間

HSKホームページによると各級を受験する場合の勉強時間は以下の通りです。

1級

レベル：中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができ、具体的なコミュニケーションを行うことができる。

勉強時間目安：約45時間（大学の第二外国語における第一年度前期履修程度の学習が目安）

2級

レベル：身近な日常生活の話題について簡単で直接的な交流ができ、初級中国語の上位レベルに達している。

勉強時間目安：約90時間（大学の第二外国語における第一年度後期履修程度の学習が目安）

3級

レベル：中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。

勉強時間目安：約135時間（大学の第二外国語における第二年度前期履修程度の学習が目安）

4級

レベル：幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションをすることができ、中国語を母語とする者と流ちょうに話すことができる。

勉強時間目安：約180時間（大学の第二外国語における第二年度後期履修程度の学習が目安）

5級

レベル：中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、さらに、中国語でスピーチすることができる。

勉強時間目安：約360時間（主に週2～4回の授業を2年間以上習い、2,500語程度の常用単語を習得している者が対象）

6級

レベル：中国語の音声情報や文字情報を不自由なく理解することができ、自分の意見や見解を流暢な中国語で口頭または書面にて表現することができる。

勉強時間目安：約720時間以上（主に5,000語かそれ以上の常用単語を習得している者が対象）

HSK公式サイトより引用

中国語の勉強時間を短縮する方法は？

中国語習得の勉強時間について見ていきましたが、勉強時間はできるだけ短縮したいものです。

中国語の勉強時間は、工夫次第で短縮することができますよ。

具体的な方法を3つ紹介します。

中国語検定4級のレベルの詳細については、「中国語検定4級のレベルと必要な勉強時間は？過去問を使って合格する学習方法や合格点と合格率の推移も紹介」の記事でさらに解説しています。

効率的な勉強方法を身につける

中国語の勉強は、効率の良い方法で行いましょう。

効率の良い勉強方法を身につければ、勉強時間を短縮することができます。逆に効率の悪い方法で勉強をしてしまうと、勉強をする時間が余計にかかってしまいます。

勉強の効率は、勉強時間に影響があるため、非常に重要なのです。

中国語に触れる機会を増やす

中国語に触れる機会を増やすことでも、勉強時間を短縮することもできます、

日常的に中国語に触れることで、自然と中国語のレベルが上がるのです。

中国語を聞いたり話したりしていれば、自然と中国語のリスニング力とスピーキング力が上がります。

中国語を読み書きしていれば、リーディング力とライティング力が上がりますよね。

意識的に中国語に触れる機会を増やすことで、中国語のレベルが上がり、勉強時間を短縮できますよ。

モチベーションを維持する

モチベーションを維持することも重要です。

モチベーションが落ちてしまうと、勉強のやる気がなくなり、勉強の効率が落ちてしまいます。

モチベーションを維持するためには、勉強計画を立てたり、中国語検定やHSKなどの検定試験に申し込むことが有効です。

また、中国語を使ってどの様な仕事をしたいなど、具体的な目標を立てることもよいでしょう。

勉強時間を短縮するためにも、モチベーションを維持するように工夫してみてください。

中国語の習得を妨げるNG勉強法

中国語の習得を妨げるNG勉強法も紹介します。

NG勉強法で勉強を進めてしまうと、中国語を効率的に覚えることができず、必要以上に勉強をしなくてはいけなくなってしまいます。

NG勉強法は行わない様に、下記の内容を参考にしてみてください。

中国語の勉強法に関する詳しい情報は、「初心者におすすめの中国語の勉強法とは？独学でも挫折しないプロが教える学習のステップを紹介」の記事でも解説しています。

最初にピンインと発音・声調を覚えない

最初にピンインと発音・声調を覚えないと、正しい中国語を覚えることができません。

ピンインと発音・声調は中国語の基礎であり、非常に重要です。

最初にピンインと発音・声調を覚えないと、間違った読み方や発音で中国語を覚えてしまいます。

間違った読み方や発音で中国語を覚えてしまうと、後から直すのは非常に時間がかかりますし、はっきりいって時間がもったいないです。

中国語を勉強する場合、必ず最初にピンインと発音・声調を覚えましょう。

複数の教材で勉強をしてしまう

複数の教材で勉強をしてしまうこともNGです。

語学学習は、これと決めた1冊の本を何度も繰り返した方が効率がよいのです。

複数の教材で勉強をしてしまうと、内容をなかなか覚えることができません。

同じ教材を何度も繰り返すことで、記憶や知識や中国語能力が定着します。

発音ならこの教材、文法ならこの教材、過去問ならこの教材という様に、分野ごとに教材を決めて問題ありません。

発音で3冊、文法でも3冊など、同じ分野で複数の教材を使わない様に、これと決めた1冊を見つけて勉強をしましょう。

中国語の聞き流しだけに頼る

中国語の聞き流しだけに頼ってしまうと、中国語は上達しません。

日常的に中国語を聞くことを心がけることは良いことです。

ただし、BGMの様に中国語を聞くだけでは、全く意味がありません。

中国語を聞いたことで、勉強した気になって満足してしまうこともあるでしょう。

中国語を集中して聞いて、シャドーイングなども行っているのであれば、大きな意味があります。

また、中国語の聞き流しの他にも、計画を立てて中国語の勉強ができるのであれば、聞き流しを取り入れても良いでしょう。

NGなのは、中国語の聞き流しだけに頼ってしまうことです。

中国語の聞き流しだけに頼らない様に、注意をしてくださいね。

インプットだけでアウトプットしない

インプットだけでアウトプットをしないと、中国語を話せるようにはなりません。

アウトプットとは、インプットをした知識などを実際に使うことです。

単語・文法・発音方法などを覚えてインプットすることも重要ですが、インプットするだけでは実際に使える様になりません。

知識があっても、アウトプットをすることで実際に使える様になるのです。

実際に中国語の文章を書いたり、話したりすることで、アウトプットができます。

一人でアウトプットをしたい場合は、中国語で独り言を話してみたり、中国語でSNSで情報発信することもおすすめです。

インプットだけでは中国語を話せるようにならないので、意識的にアウトプットをする様に心がけましょう。

中国語勉強に役立つ参考書

中国語勉強に役立つ参考書を紹介します。

今回は、単語・リスニング・文法・中国語検定やHSK対策におすすめの参考書をそれぞれ紹介します。

どれも良質な参考書ですので、ぜひ参考にして頂き、お気に入りの参考書を見つけてください。

中国語検定3級のレベルについては、「中国語検定3級のレベルと必要な勉強時間は？合格のコツと過去問題を使った勉強法」の記事で触れています。

単語におすすめの参考書

• キクタン中国語シリーズ
• 耳タン中国語シリーズ
• パッと見てわかる！中国語単語イラスト図鑑-動詞・形容詞600

リスニングにおすすめの参考書

• 本気で学ぶ中国語シリーズ
• はじめよう中国語音読シリーズ
• CD2枚付 改訂版 耳が喜ぶ中国語 リスニング体得トレーニング

文法におすすめの参考書

• Why?にこたえるはじめての中国語の文法書
• ゼロからしっかり学べる!中国語「文法」トレーニング

中国語検定やHSK対策におすすめの参考書

• 中国語検定トレーニングブックシリーズ
• 中国語検定公式試験問題シリーズ
• HSKトレーニングブックシリーズ
• HSK公式過去問集シリーズ

中国語検定準4級のレベルについては、「中国語検定準4級のレベルと必要な勉強時間は？過去問から見る合格率と合格点を突破する学習法」の記事も読んでみてくださいね。

まとめ

この記事では、中国語習得に必要な勉強時間について、下記内容を解説しました。

• 中国語習得に必要な勉強時間
• 中国語の勉強時間を短縮する方法は？
• 中国語の習得を妨げるNG勉強法
• 中国語勉強に役立つ参考書

中国語習得に必要な勉強時間は「習得レベル、勉強頻度、個人差」によって異なります。

そのため、今回は検定試験の中国語検定とHSKを参考に、勉強時間を考察してみました。

基礎的なレベルの習得であれば、中国語検定準4級やHSK1級を参考に、約40〜100時間（一般大学の第二外国語において半年以上）となります。

最高レベルの中国語検定1級のレベルを目指す場合は、5～10年かかるため、道のりは長いですが地道にコツコツ勉強することが重要です。

また、効率のよい方法で勉強をすれば勉強時間を短縮できますし、効率の悪いNGな方法で勉強をすれば必要以上に勉強をしなくてはいけません。

勉強方法は勉強時間に影響するので、効率のよい方法で勉強をする様に心がけましょう。

どうしても一人では上達するのが難しいという人はぜひ、一度プロにその勉強法が間違っていないかを相談してみるのもおすすめですよ。