HSK4級合格への独学対策|レベル・試験内容と勉強方法【2026年版】
- HSK4級は単語量1200個、勉強時間180時間が目安
- 効率よく得点を伸ばすためには各パートに合った勉強法が重要
- HSK4級は履歴書に書くとアピールになる!
HSK4級は、中級レベルと言われています。しっかりと中国語を勉強してから臨みたい試験です。
HSK3級よりもかなり難しくなり、HSKのレベルとして1つの大きな節目となります。
HSK4級をクリアすれば、あなたのレベルはもう立派な中級者です。胸を張って、中国語の初級は卒業したと言えるでしょう。
この記事では、そんなHSK4級のレベルや必要な勉強時間、HSK4級の勉強方法、おすすめの参考書、HSK4級は履歴書に書けるか?などについて解説します。
HSK4級とは|レベル・受験料・必要な勉強時間

HSKは下から1級・2級・3級・4級・5級・6級・7級・8級・9級と、9段階に分かれています。
HSK4級は中級レベルの試験です。
本章では、HSK4級の位置づけ、2026年最新試験情報、他の級との違いについてを解説します。
HSKに関する詳しい情報は、「HSKとは?各レベルの難易度と学習プランの違い・合格のコツを紹介」の記事でも解説しています。
HSK4級の位置づけと公式レベル
HSK4級は、中国語検定3級とほぼ同等のレベルです。
求められる単語量の目安は1200語程度。
HSK公式サイトには「幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションをすることができ、中国語を母語とする者と流ちょうに話すことができる」と記載されています。
簡単なあいさつや日常会話だけでなく、簡単なニュース記事の内容も理解できるようになります。
日常生活では、買い物やレストランでのやり取りをスムーズに行えるようになり、仕事面でも、簡単なメールやチャット対応など中国語を使える場面が少しずつ増えてきます。
また、HSKの公式サイトには、学習の目安として「大学の第二外国語における第二年度後期履修程度の学習が目安とされています。」と記載されています。
大学の第二外国語は、1週間に2コマ(年間で90時間)程度と設定されていることが多いようです。そのため、HSK4級の勉強時間の目安は、180時間(90時間/年×2年)ということになります。
2026年最新|受験料・試験日程・申込締切
上記は地域・開催日程によって異なるため、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
HSK1〜6級の比較表
| 級 | 必要語彙数 | 学習目安 |
| HSK1級 | 150語 | 簡単な中国語の単語や文を理解できる |
| HSK2級 | 300語 | 中国語で簡単な交流ができる |
| HSK3級 | 600語 | 基本的なコミュニケーションができる |
| HSK4級 | 1200語 | 中国語を母語とする人と話せる |
| HSK5級 | 2500語 | 中国語でスピーチができす |
| HSK6級 | 5000語以上 | 意見などを口頭・書面で表現できる |
HSK4級の試験内容|聞き取り・読解・作文の完全マップ

HSK4級の試験内容は、リスニングとリーディングと作文の3つのパートに分かれています。
聞き取りと読解はマークシート方式、作文のみ自分で字を書くことが必要です。
試験時間は合計95分、300点満点中180点が合格ラインです。配点はそれぞれ100点。
各パートで出題形式が異なるため、効率よく得点を伸ばすにはそれぞれのパートに合った勉強法が重要です。
まず本章では、各パートの特徴について解説します。
聞き取り試験(30分・45題)
| 項目 | 内容 |
| 試験時間 | 30分 |
| 問題数 | 45題(第1部分10題/第2部分15題/第3部分20題) |
| 放送回数 | 各問題1回のみ |
| 問題形式 | 第一部:短文が放送され、その内容と、問題用紙に与えられた短文の内容が一致するかを判定する 第二部:2人の短い会話とその内容に関する問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。 第三部:2人の会話や短文と、その内容に関する1~2つの問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。 |
HSK4級の聞き取り試験は3級以下と違い、問題文が1回しか放送されなくなります。
聞き逃すと戻れないため、受験者にとって大きなハードルになりやすいパートです。
その対策として重要なのが、問題文と選択肢の先読みやキーワード照合です。

聞き取りの配点は100点あるため、ここでしっかり得点できると合格にかなり近づきます。
読解試験(40分・40題)
| 項目 | 内容 |
| 試験時間 | 40分 |
| 問題数 | 40題(第1部分10題/第2部分10題/第3部分20題) |
| 問題形式 | 第一部:文中の空所部分に、4つの選択肢の中から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る。 第二部:与えられた3つの短文を並び替えて正しい文を作る。 第三部:短文とその内容に関する問いが与えられており、問いの答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。 |
読解試験は、1問あたり約1分で解くのが目安です。
特に、第3部分の長文読解は時間がかかりやすいので時間配分を意識しましょう。
読解パートの配点はリスニングと同じく100点です。
また、よくある失点例としては、似た意味の語彙を混同する、並び替え問題で主語と述語の対応を見落とすなどがあります。
作文試験(25分・15題)
| 項目 | 内容 |
| 試験時間 | 25分 |
| 問題数 | 15題(第1部分10題/第2部分5題) |
| 問題形式 | 第一部:与えられた複数の語句を並び替えて正しい中国語文を作る。 第二部:写真と単語が1つずつ与えられ、その単語を使って写真の内容を表現する。 |
■ 採点のポイント
- 語順が中国語として自然か
- 文法(特に把構文・補語)が正しく使えているか
- 語彙の使い方は適切か
- 写真の内容や状況を正しく反映しているか(第二部分)
作文で特に躓きやすいのは、「語順」「把構文」「量詞」の3つです。
中国語は日本語と語順が異なるため、日本語の感覚で書くと不自然な文になりやすくなります。
また、「把」の使い方や、目的語と動詞の位置を間違えるケースも多く見られます。
さらに、中国語では名詞ごとに量詞を使い分ける必要があるため、「一个人」「一张票」などの基本表現をよく学習しておきましょう。
配点・合格基準|300点満点/180点合格
| パート | 配点 | 問題数 |
| 聞き取り | 100点 | 45題 |
| 読解 | 100点 | 40題 |
| 作文 | 100点 | 15題 |
| 合計 | 300点 | 100題 |
HSK4級は、リスニング試験とリーディング試験と作文試験の点数がそれぞれ100点、合計300満点です。
全ての部門を合わせて6割(180点)以上を取れば合格となります。



いずれかの試験が60点未満でも、合計で180点以上であれば合格です。
HSK4級は3級と比べると、特に作文試験が難しくなります。作文で点を落としやすいため、なるべく読解で点数を稼ぐようにしましょう。
HSK4級合格に必要な単語・文法


HSK4級で求められる単語数の目安は1,200語です。
HSK3級と比べると、レベルが上がって難しくなるので、計画を立てて勉強を続けましょう。
HSK3級までは日常生活で使われる単語ばかりでしたが、HSK4級ではビジネスなどで使われる難しい単語が増えてきます。
効率よく得点を伸ばすには、単語と文法を別々に学ぶのではなく、例文を使いながら同時に覚えるのが効率的です。
必須単語1,200語の内訳
| 区分 | 語彙数 |
| HSK3級重複 | 600語 |
| HSK4級重複 | 600語 |
| 合計 | 1200語 |
HSK4級では、HSK3級までの600語に加えて、新たに600語を覚える必要があります。
すでにHSK3級レベルに到達している方は、新規600語を中心に学習することで効率よく対策できます。
一方、中国語をゼロから学ぶ場合は、1,200語を計画的に覚えていくことが重要です。
具体的な単語の覚え方については、後段の「HSK4級の勉強法|パート別の最適アプローチ」で詳しく解説します。
HSK4級頻出 接続詞・副詞リスト
接続詞と副詞は、作文・読解・聞き取りのすべてで頻出する重要項目です。
文の流れや意味を正しく理解するためにも、優先的に覚えておきましょう。
| 接続詞 | 意味 |
| 因为A, 所以B。 | Aなので、B。 |
| 由于A,因此B。 | Aのため、B。 |
| 虽然A,但是B。 | Aだけれども、B。 |
| 又A,又B。 | Aでもあり、Bでもある。 |
| A,另外B。 | A,さらにB。 |
| 不但A,而且B。 | Aだけでなく、Bでもある。 |
| 只要A,就B。 | Aしさえすれば、B。 |
| 只有A,才B。 | Aして初めて、B。 |
| 如果A,就B。 | もしAなら、B。 |
| 无论A,都B。 | Aに関係なく、すべてB。 |
| A,只好B。 | Aなので、仕方なくB。 |
| 先A,然后B。 | まずAして、その後B。 |
| 副詞 | 意味 |
| A比B〜。 | AはBより〜 |
| B没有A〜。 | BはAより〜ない |
| 甚至 | 〜すら、〜さえ |
| 毕竟 | なんといっても、やはり |
| 其实 | 実は |
| 恐怕 | おそらく |
| 却 | かえって |
| 还 | まだ |
| 就 | もう、すでに |
HSK4級必須文法7項目と作文対策
| 項目 | ポイント | 例 |
| 結果補語 | 動詞の結果を表す | 喝完、搬走 |
| 方向補語 | 動作の方向を表す | 来、去 |
| 程度補語 | 動作の程度を表す | 得 |
| 把構文 | 目的語の処置を強調する | A把B〜了。 |
| 受け身 | 「〜される」を表す | 被、叫 |
| 使役 | 「〜させる」を表す | 让、使 |
| アスペクト助詞 | 動作の完了・継続・経験を表す | 了、过、着 |
作文での頻出パターン
HSK4級の作文では、把構文と補語を使った文が特によく出題されます。
- 我把手机忘在学校了。
- 我打算回公司去。
- 我吃了蛋糕。
これらの形は読解やリスニングでも頻出なので、作文だけでなく総合的な対策として覚えておくことが重要です。
■ つまずきやすいポイント
- 補語は「例文ごと暗記」する
補語は日本語に直訳しにくく、単語単体では理解しづらい文法のため、例文ごと覚えるのがおすすめです。 - 把構文は語順で覚える
把構文は形をそのまま覚えることが重要です。日本語訳よりも、語順感覚に慣れることを優先しましょう。 - 了/着/过の違いを意識する
「了」は完了、「着」は継続、「过」は経験を表します。意味が似ているため混同しやすいですが、使う場面をセットで覚えることが大切です。
難しい文を作る必要は一切ないので、なるべく間違えのない簡単でシンプルな文を書けるように練習しましょう。
HSK4級のリスニング対策
HSK4級のリスニングでは、聞くだけでなく「声に出して読む練習」が重要です。
実際、文章を見れば理解できるのに、音声になると聞き取れない人は少なくありません。
その原因は、ピンインや声調を正確に覚えていないこと、自分で正しく発音できないこと、そして中国語への反応速度が遅いことにあります。
逆に、意味を理解したうえですらすらと音読できる文は、リスニングでも聞き取りやすくなります。
「HSK4級合格に必要なリスニング力をアップさせる勉強法やコツを紹介」の記事では、HSK4級のリスニングについてさらに深掘りしています。



ここで、あなたに合った勉強法を確認しましょう
【5問でわかる】中国語の始め方診断


最初に発音・ピンインをきちんと固めると、旅先で「うわっ、通じた!」という感動が次々と訪れます。 まずは【1Day無料勉強会】で、現地でしっかり通じる発音のコツをつかんでみてください。
中国語のフレーズが増えるほど、友達や同僚との会話がもっと楽しく、もっと深くなります。 まずは【会話フレーズ集】で、明日からすぐ使える表現をストックしましょう。
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HSK4級におすすめの参考書・アプリ


HSK4級におすすめの参考書・アプリを紹介します。
HSKの参考書・アプリは多く出版、リリースされており、今回おすすめしたもの外にも良いものは多いです。
あなたに合ったものを探してみてくださいね。
公式過去問題集
HSK4級の問題集は多く出版されていますが、おすすめは「中国語検定HSK公式過去問集4級」です。
特に、他のテキストを持っていて、試験形式や傾向を知り、総仕上げをしたい人におすすめです。
公式の過去問集であり5回分収録されているので、何度も繰り返し解くだけで問題傾向がわかります。



解説には解き方のポイントが書かれておりリスニングの音声はスマホにダウンロードできるので、非常に効率よく勉強できます。
この問題集を何度も解いて勉強することをおすすめします。
中国語検定とHSKはどっちの受験がおすすめになのかは、「中国語検定とHSKはどっちがおすすめ?違いや受けるべき級を解説!」の記事を読んでみてくださいね。
各種テキスト・単語アプリ
トレーニングブックシリーズ
単語・リスニング・リーディングを勉強するには、トレーニングブックシリーズがおすすめです。
HSKのトレーニングブックシリーズは、HSK日本実施委員会公認であり、いわゆる公式の参考書です。
HSK4級のトレーニングブックは、下記の3冊があります。
単語のトレーニングブックのみ1~4級共通版となっていますが、リスニングと読解・作文はそれぞれ1冊ずつ出版されています。
問題練習をたくさんしたい人におすすめです。
HSK公認テキストは、試験傾向に沿って、項目ごとに丁寧に学びたい人におすすめです。
文法解説と問題演習がバランスよくまとまっているため、過去問を解く前に一度このテキストで総復習をするとより効果的です。
アプリ
参考書だけでなくアプリを活用することで、スキマ時間でも効率よく学習できます。
おすすめのアプリは下記の2つがあります。
公認HSK単語アプリは、HSK単語の暗記に特化したアプリで、通勤・通学などのスキマ時間を使って効率よく学習したい人におすすめです。
問題演習や模試対策までアプリ1つで進めたい場合は、SuperTestがおすすめです。特に、紙の参考書よりもスマホ学習を中心に進めたい人に向いています。



その他のテキストは別の記事で詳しく紹介しています


HSK4級は履歴書に書ける?


HSK4級は履歴書に書けるのでしょうか?
結論としては、HSK4級は場合によっては履歴書に書けます。



一般的に、中国語を使った即戦力としてはHSK5級以上が望ましいですが、専門職以外であればHSK4級であってもよいでしょう。
HSK4級は初級卒業の目安だと考えられているため、HSK4級を履歴書に書くと中国語中級レベルであることのアピールになります。
しかし中国語を必要とするお仕事の多くは、中国語の上級者を求めています。HSK4級のレベルでは中国語でメールを書いたりニュースを読んだりすることは難しく、ビジネスの場で活躍しづらいのが現状です。
したがって、中国語を専門とする職業へ応募する場合は、HSK5級を取得してからの方が良いでしょう。
中国語を専門としない職業の場合、中国語の中級スキルがあることは他の応募者と比較して大きなアドバンテージになるため、積極的にアピールしていくのがおすすめです。
中国語に詳しくない人事の担当者だとHSKの価値を理解してもらえない可能性があるので、HSKについても簡単に説明できるようになっておきましょうね。
HSK何級から履歴書に書けるのかは、「HSKは何級から履歴書に書ける?バイトや就職に活かせるレベルとは」の記事を読んでみてくださいね。
HSK4級に関するよくある質問(FAQ)


まとめ


今回は、HSK4級について、下記内容を解説しました。
- HSK4級のレベル
- HSK4級の勉強法
- HSK4級におすすめの参考書
- HSK4級は履歴書に書ける?
HSK4級は中級レベルであり、HSK3級と比べてかなり難しくなります。
単語量の目安は1,200個であり、ビジネスで使われるような難しいレベルの単語も多いです。作文では自分で文章を作ることが必要であり、中国語の基礎の文法を身につける必要があります。
そのため、HSK4級は中国語学習初心者には難しく、ある程度のまとまった学習期間が必要となります。
HSK4級は専門職でなければ履歴書に書くこともできる素晴らしい資格なので、ぜひ中国語初級の卒業試験だと思って、HSK4級にチャレンジしてみてくださいね。







