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シンガポールで中国語は通じますか?
シンガポールには公用語が4つあり、中国語も公用語の1つです。
地下鉄などの表記にも中国語が書かれています。
観光地では中国語が通じる場所が多くありますが、どこでも100%通じるというわけではありません。
この記事ではシンガポールにおける中国語話者の割合、なぜシンガポールでは中国語が話されるのかその歴史的背景、シンガポールを訪れる際に知っておきたいマナーを解説します。
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この章では、シンガポールにおける中国語の現在の状況と、その歴史的背景を紹介します。
シンガポールでは、2020年の国勢調査によると、家庭内で最も頻繁に使われる言語は英語(48.3%)で、次いで中国語(標準中国語、29.9%)となっています。
出典:Singapore Department of Statistics, Census of Population 2020 – Statistical Release 1: Education, Language and Religion
このデータから、英語が第一言語として定着している現状がうかがえます。
しかし、シンガポールの人口の約74%が中華系であり、中華系の人は学校教育で中国語を必修科目として学習するため、基本的な中国語でのコミュニケーションはおおむね可能です。
この背景には、1979年に始まった「スピーク・マンダリン運動」(方言から標準中国語への統一政策)と、1966年以降に導入された英語を中心とするバイリンガル教育政策という、2つの大きな言語政策が深く影響しています。
シンガポールでは、状況に応じて英語と中国語を巧みに使い分ける「機能的バイリンガリズム」が広く実践されています。
公的な場面や多民族間のコミュニケーションでは英語が使われます。
一方、中華系のコミュニティに足を踏み入れると、中国語が飛び交う場面が多く見られます。
チャイナタウンやホーカーセンター(屋台の複合施設)、中華系レストランなどで中国語を使って注文すると、店主との距離が縮まり、より親しみやすい対応をしてくれるかもしれませんよ。
シンガポールでは年代や民族によって中国語の使用率が異なります。
民族と年代 | 中国語の通じやすさ | 備考 | ||
中華系 | 60歳以上 | ◎ | 標準中国語または中国語方言 | 中国語教育を受けた。方言も多い |
40〜50代 | ◎ | 標準中国語 | 「スピーク・マンダリン運動」世代 | |
20〜30代 | 〇 | 英語優先 | 中国語の会話は苦手な人も | |
20歳未満 | 〇△ | 英語メイン | 中国語は学校で学ぶが不得意な人も | |
マレー系・インド系 | × | 英語、マレー語、タミル語 | 中国語を学ばない |
中華系でも若い人は、学校や職場で英語が主要言語として使われているため、自然と英語を話すことが習慣になっている人が多くいると見られます。
年配の方の中には、中国語を流暢に話せても漢字の読み書きが苦手な場合もあります。
この章では、シンガポールで話されている中国語の特徴を、以下の焦点から紹介します。
シンガポールでは1979年の「スピーク・マンダリン運動」によって標準中国語が積極的に話されるようになりました。
シンガポールに移住してきた中華系住民は元々、福建語、広東語、潮州語など、多様な方言を話していたため、意思疎通が困難な状況でした。
そこでシンガポール政府は「多讲华语,少说方言」(標準中国語を多く話し、方言を少なく話そう)というスローガンを掲げて教育でも標準中国語を義務付けたのです。
その結果、ホーカーセンターなどでも標準中国語を話せる人の割合が増加しました。
シンガポールでは、中国本土と同じ簡体字が公式に採用されています。
これは1976年の政府決定に基づくもので、中国本土との経済・文化的な関係強化と、文字の学習効率向上という実用的な観点から導入されました。
シンガポールのMRT(地下鉄)、街中の看板、政府機関の文書、学校の教科書、新聞などの中国語はすべて簡体字で表記されています。
日本で標準中国語を学習された方は、簡体字に慣れ親しんでいるため、シンガポールでの文字読解に困ることはほとんどなく、むしろ親しみやすい環境だと感じるでしょう。
シンガポールで話される中国語は「シンダリン(Singdarin)」と呼ばれ、特徴があります。
シンガポールは多言語社会であり、日常生活で英語、中国語、マレー語、タミル語が混在する環境にあるため、話者は効率的なコミュニケーションを図るために、1つの文の中で複数の言語を切り替えながら話すことがよくあります。
例:
・我要去market买东西。
— マーケットに買い物に行く
・Try一下。
— ちょっと試してみて
発音面では、「知道(zhīdào)」が「zīdào」、「吃饭(chīfàn)」が「cīfàn」のように、そり舌音なしで発音される傾向があります。
この章では、シンガポールで中国語が広く使われるようになった歴史的経緯と政策的背景を以下の点から見ていきましょう。
シンガポールの中華系住民は現在、人口の約74%を占めており、その起源は14世紀から15世紀頃に始まった中国南部からの移住にさかのぼります。
これらの移住者は、主に福建省、広東省、潮州など、海に面した地方から商業や労働の機会を求めてシンガポールに渡来し、現地に根を下ろしました。
移住の波は数世紀にわたり続き、それぞれの時代背景に応じて異なる地域から人々が移り住んできました。
しかし、各地の方言の差は大きく、お互いにコミュニケーションが取れないため、後の標準中国語普及政策の必要性を生み出す要因となりました。
シンガポールでは、英語、中国語、マレー語、タミル語の4言語が憲法で公用語として定められており、中国語も法的に保護された公的な地位を持っています。
MRT(地下鉄)でも中国語は英語に次いで2番目に表記されています。
シンガポールの言語政策は、多民族国家としての安定と国際競争力の両立を図る戦略的な設計です。
英語を共通語として異なる民族間のコミュニケーションを円滑にする一方で、各民族の母語として中国語、マレー語、タミル語を教科として学習させるバイリンガル教育政策が1966年から実施されています。
そのため、英語+母語のバイリンガルがシンガポールにはたくさんいます。
この章では、シンガポールで実際に役立つ中国語フレーズと、現地での文化的マナーを紹介します。
シンガポールは、観光地では英語も中国語も通じる場所が多いですが、現地ならではの言葉もあります。
シンガポールを訪れる前に少し現地の世界をのぞいてみましょう。
◾️あいさつ
日本語 | 標準中国語 |
こんにちは | 你好(Nǐ hǎo) |
ありがとう | 谢谢(Xiè xie) |
すみません | 不好意思(Bù hǎo yì si) |
◾️飲食の基本
日本語 | 標準中国語 |
これください | 我要这个(Wǒ yào zhè ge) |
海南鶏飯ください(シンガポール名物) | 我要一份海南鸡饭(Wǒ yào yí fèn Hǎinán jīfàn) |
辛くしないで | 不要辣(Bú yào là) |
ここで食べる | 在这里吃(Zài zhèli chī) |
テイクアウトで | 打包(Dǎ bāo) |
いくらですか | 多少钱(Duō shǎo qián) |
現金 | 现金(xiàn jīn) |
◾️現地語のコーヒーと紅茶
飲み物 | ローカル名 | 備考 |
ブラックコーヒー(甘い) | Kopi O | “O” は福建語(烏 o͘ =黒)由来 |
ブラックコーヒー(無糖) | Kopi O kosong | kosong=ゼロ(無糖) |
ミルク入りコーヒー(甘い) | Kopi C | エバミルク商品名 Carnation に由来 |
アイスミルクコーヒー | Kopi C peng | peng=氷 |
紅茶ミルク入り | Teh | シンプルな甘いミルクティー |
アイス紅茶 | Teh peng | 冷たい甘いミルクティー |
無糖紅茶 | Teh O kosong |
ホーカーセンターでは現地の言葉で話してみたいですよね!
シンガポールは多民族国家のため、食・宗教・言語の多様性をリスペクトする姿勢が非常に重要です。
また、公共マナーは知らないと罰金対象になることもあります。
◾️公共マナー
マナー・ルール | 内容・注意点 |
ゴミのポイ捨て禁止 | 小さく軽いものでも罰金 |
ガムの持ち込み・販売禁止 | 税関で没収される可能性あり |
禁煙エリア多数 | 喫煙可能エリアは「黄色枠」の指定あり |
地下鉄での飲食禁止 | 構内・車内とも水やアメもNG |
横断歩道以外の横断禁止(Jaywalking) | 信号無視や車道横断で罰金対象 |
◾️ホーカーセンターでの飲食
マナー・ルール | 内容・注意点 |
ティッシュで席取りOK | 地元では「チョープ(Chope)」文化と呼ばれる |
片付けはセルフ | 食べ終わったら返却エリアに戻すのが基本 |
相席は普通 | 混雑時は声をかければOK |
宗教に配慮した注文 | イスラム教徒(ムスリム)は豚肉NG、ヒンドゥー教徒は牛肉NG |
◾️その他
マナー・ルール | 内容・注意点 |
人を指ささない | 特に目上の人や宗教のある人には注意 |
人の頭を触らない | 神聖な部位とされている |
写真撮影は可能か確認 | NGな場所もある |
大声で話さない | 公共の場では静かに |
肌の露出に注意 | 宗教施設では不可の所も |
シンガポールは人口の約74%が中華系住民で、中国語はシンガポールの公用語の1つです。
学校教育においては、数学や社会などの科目は英語で実施され、その他に「母語」として自分の民族の言葉の授業があります。
そのため、年代や個人によって得意不得意はあるものの、中華系の人は英語+中国語のバイリンガルが多くいます。
また、シンガポールには現地特有の言い回しもあり、英語と中国語が1文内に混在していたり、方言由来の言葉も存在します。
中国語は単なる意思疎通の手段にとどまらず、相手との関係構築を深める重要なツールです。
相手への敬意と文化的配慮を重視し、より豊かな現地体験を実現しましょう!
毎日中国語公式LINEの中国語学習情報もチェックしてみてくださいね。
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