中国語学習の独学におすすめの勉強法とおすすめの参考書

この様な疑問やお悩みにお答えします。

学習を続けていても、なかなか上達しないと、挫折してしまうこともあるでしょう。

中国語の勉強は何から始めるのがおすすめ？

中国語の勉強を始めたばかりの方は、何から始めればよいかわからずに、迷ってしまう方も多いでしょう。

中国語の勉強法に関する詳しい情報は、「初心者におすすめの中国語の勉強法とは？独学でも挫折しないプロが教える学習のステップを紹介」の記事でも解説しています。

ピンインと声調の基礎

まずはじめに、ピンインと声調の基礎の勉強をしましょう。

ピンインと声調は、中国語の基礎であり非常に重要なのです。

声調とは音程の上げ下げであり、中国語の声調は第一声から第四声まで四種類に分かれているため、四声とも呼ばれています。

ピンインと声調は中国語において非常に重要なため、まずはピンインと声調の基礎を勉強しましょう。

基本単語とフレーズの学習

ピンインと声調とは別に、基本単語とフレーズの学習をすることをおすすめします。

日本人は漢字が読めるので、中国語学習を始めたばかりの方でも簡単な文を理解することができます。しかし、構文の重要な箇所で知らない単語があると、いくら周りの単語を知っていても文の意味を掴むことができません。

基本単語を学習すれば知らない単語が少なくなり、ある程度の文章が読めるようになります。

文章を読んだり、簡単な会話ができるようになると、中国語学習が更に楽しくなりますよ。

基本単語とフレーズの学習をして、少しずつ中国語の文章を読んだり会話をできるようにしていきましょう。

中国語勉強を独学から始めるポイント

中国語の勉強を独学で始める場合のポイントを紹介します。

独学の場合はいきなり勉強を始めずに、下記で紹介するポイントを参考にしてみてください。

より効果的に学習ができますよ。

自分の学習レベルを把握する

中国語の勉強を独学で始める場合、まずは自分の学習レベルを把握しましょう。

自分のレベルを客観的に把握して、自分に合ったレベルの学習をすることで、より効果的に学習できます。

レベルの把握としては、HSKレベルチェックテストを活用して簡易的なレベルチェックをするのがおすすめです

達成できる目標を設定する

自分の学習レベルを把握した後は、自分が達成できる目標を設定しましょう。

目標を設定することで、中国語の学習方法も明確になりますし、モチベーションもあがります。

長期的な目標としては、「中国語をビジネスで使いたい」というような目標も良いでしょう。

中国語の検定試験として、中国語検定とHSKがありますね。

ぜひ、達成可能な目標を設定してみてください。

初心者必見の中国語勉強の始め方については、「初心者必見！中国語勉強の始め方から目標設定まで解説」の記事でさらに解説しています。

学習スケジュールを立てる

目標の設定ができたら、その目標を達成するための学習スケジュールを立てましょう。

目標設定をすることで学習内容が明確になっていますが、学習スケジュールを立てることで、更に学習内容が明確になります。また、学習スケジュールはモチベーションの維持にもつながりますよ。

学習計画ができたあとは、1日の勉強スケジュールを決めることで、勉強のペースをつかむことができます。

達成できない計画を作っても意味がないので、無理のない学習スケジュールを作ってください。

最初は中国語検定とHSKから目標にしてみよう！

また、どちらを受けるか決めたとしても、今度は何級を受ければ良いか迷ってしまうと思います。

中国語検定3級のアプリについては、「中国語検定3級はアプリのみで合格できる？リスニングを鍛える無料・おすすめアプリ14選」の記事をご覧ください。

中国語検定とは

中国語検定は、日本の「一般財団法人日本中国語検定協会」が主催している、主に日本語を母語とする中国語学習者を対象とした検定試験です。

中国語検定のレベルと勉強時間の目安

中国語検定のレベルは下から、準4級・4級・3級・2級・準1級・1級と、6段階に分かれています。
中国語検定の各級のレベルと勉強時間の目安を見ていきましょう。

級	レベル	勉強時間
準4級	中国語学習の準備が完了し、基礎的知識を身につけていること。	勉強時間の目安は約45〜60時間。一般大学の第二外国語において半年以上の学習。
4級	中国語の基礎をマスターし、簡単な中国語の会話を聞くことができること。	勉強時間の目安は約90〜120時間。一般大学の第二外国語において一年以上の学習程度。
3級	基本的な文章の読み書きができ、簡単な日常会話ができること。	勉強時間の目安は約180〜210時間。一般大学の第二外国語において二年以上の学習程度。
2級	複文を含むやや高度な中国語の文章を読み、３級程度の文章を書くことができること。また、日常的な話題での会話が行えること。	勉強時間の目安は公式サイトには記載されていませんが、HSKと比較をすると約440〜760時間と想定されます。
準1級	社会生活に必要な中国語を基本的に習得し、通常の文章の中国語訳・日本語訳、簡単な通訳ができること。	勉強時間の目安は公式サイトには記載されていませんが、HSKと比較をすると約880〜1000時間と想定されます。
1級	高度な読解力・表現力を有し、複雑な中国語及び日本語の翻訳・通訳ができること。	勉強時間の目安は公式サイトには記載されていませんが、HSKと比較をすると約1000〜2000時間と想定されます。

HSKとは

HSKとは、中国政府教育部（日本の文部科学省に相当）直属の機関である「孔子学院総部」が主催している、中国政府が認定する資格試験です。
中国や日本はもちろんのこと、世界中で118の国と地域で試験が実施されており、国際的に認められています。

HSKのレベルと勉強時間の目安

HSKは下から、1級・2級・3級・4級・5級・6級と、こちらも6段階に分かれています。
中国語検定とは反対で、数字が大きくなるほど難しいレベルです。
HSKの各級のレベルと勉強時間の目安を見ていきましょう。

級	レベル	勉強時間
1級	中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができ、具体的なコミュニケーションを行うことができる。	勉強時間の目安は約45〜60時間。 150語程度の常用単語と文法知識を習得し、大学の第二外国語における第一年度前期履修程度の学習が目安とされています。
2級	身近な日常生活の話題について簡単で直接的な交流ができ、初級中国語の上位レベルに達している。	勉強時間の目安は約90〜120時間。 300語程度の常用単語と文法知識を習得し、大学の第二外国語における第一年度後期履修程度の学習が目安とされています。
3級	中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。	勉強時間の目安は約135〜160時間。 600語程度の常用単語と文法知識を習得し、大学の第二外国語における第二年度前期履修程度の学習が目安とされています。
4級	幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションをすることができ、中国語を母語とする者と流ちょうに話すことができる。	勉強時間の目安は約180〜210時間。 1200語程度の常用単語と文法知識を習得し、大学の第二外国語における第二年度後期履修程度の学習が目安とされています。
5級	中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、中国語でスピーチすることができる。	勉強時間の目安は約380〜440時間。 主に週2～4回の授業を2年間以上習い、2,500語程度の常用単語を習得している者を対象としています。
6級	中国語の音声情報や文字情報を不自由なく理解することができ、自分の意見や見解を流暢な中国語で口頭または書面にて表現することができる。	勉強時間の目安は約1年760〜880時間。 主に5,000語かそれ以上の常用単語を習得している者を対象としています。

中国語の勉強におすすめの教材

中国語勉強におすすめの教材を紹介します。

参考書を使って勉強するのが一番良いのですが、他にもYouTubeチャンネル、アプリ、ドラマなども利用して、効率的に楽しみながら学習を続けましょう。

NHKの中国語講座で勉強する方法については、「NHKの中国語講座で勉強する方法は？初心者から上級者までのコツを紹介」の記事で触れています。

独学におすすめの参考書

独学で学習をする場合、参考書を使う方が多いでしょう。

単語・文法・リスニング・検定試験など、それぞれに特化した参考書を揃えるとよいですよ。

文法のおすすめ参考書	Why?にこたえるはじめての中国語の文法書
単語のおすすめ参考書	キクタン中国語シリーズ 耳タン中国語シリーズ
リスニングのおすすめ参考書	本気で学ぶ中国語シリーズ
中国語検定のおすすめ参考書	中国語検定トレーニングブックシリーズ 中国語検定公式試験問題シリーズ
HSKのおすすめ参考書	HSKトレーニングブックシリーズ HSK公式過去問集シリーズ

中国語の勉強でおすすめの本に関する詳しい情報は、「中国語の勉強でおすすめの本や参考書の選び方と効果的な学習方法を解説します。」の記事でも解説しています。

視覚と聴覚で学ぶYouTubeチャンネル

視覚と聴覚で学べるYouTubeチャンネルで学習することも良いでしょう。

特にリスニングの学習におすすめです。

毎日中国語では、講師が自らYouTubeで動画を公開しています。

手軽に学べる中国語学習アプリ

手軽に学べる中国語アプリもおすすめです。

アプリであれば、スキマ時間などに手軽に勉強をすることもできます。

特におすすめのアプリは、下記の5つです。

総合的な中国語学習におすすめのアプリ	究極中国語 中国語アプリ ChineseSkill NHK ゴガク 語学講座
リスニングにおすすめのアプリ	動画リスニングで語学学習 Langholic!
単語暗記におすすめのアプリ	Audily 中国語 – 単語と例文で学ぶ中国語の単語帳

中国語勉強で挫折しそうな時は

中国語学習を続けていると、どうしてもやる気がなくなってしまったり、挫折感を感じてしまったりする時がありますよね。

そんな、挫折をしそうになったりやる気がなくなってしまう場合の、対処法を紹介します。

勉強方法の見直しを試みる

上達が感じられないのであれば、勉強方法の見直しを試みましょう。

効率の悪い勉強方法をしてしまっている場合は、勉強方法を見直すことにより、上達速度が上がることがあります。

学習の楽しさを追求しモチベーションを保つ

学習の楽しさを追求して、モチベーションを保つこともよいでしょう。

楽しみながら学習をすれば、挫折せずに学習を続けることができます。

楽しみながら学習をすれば、モチベーションを保つことができますよ。

中国語スクールへの参加を検討する

お金に余裕がある方は、中国語スクールへの参加を検討してみてください。

独学とは違って、中国語スクールに通う場合、専門の先生に教えてもらえることができます。

一緒に中国語を学ぶ仲間ができることも、非常に大きな意義がありますよ。

まとめ

今回は、中国語の勉強方法について、下記内容を解説しました。

特に独学の場合は、何から勉強してよいかわからないと思います。

ピンインと声調が分かれば中国語の発音が理解できますし、基本単語とフレーズがわかれば中国語の読み書きや会話ができるようになります。

また、中国語学習を始める前に自分のレベルを把握した上で、目標を決めてスケジュールを立てて学習をすると、効率よく勉強できますよ。