HSKの単語を暗記するコツは？おすすめのアプリ・参考書や覚え方を紹介！

HSKでは、1級から6級までレベルに応じて様々な単語が出題されます。

HSKの単語は数も多く、覚えるのがもう嫌になってしまったという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなHSKの単語の覚え方やおすすめの参考書・アプリについて紹介します。

HSK各級の必要単語数は？

HSKを受験するうえで単語暗記は必須です。級によって覚える単語数は異なります。1級・2級程度であれば、特に単語帳を用意する必要もありません。しかし3級以上となると必要数も増え、単語帳の購入がおすすめです。

この章では級ごとの単語数を紹介し、その単語のレベルについて解説します。自分が受けるべき級の指標にもなるので、ぜひ自分の中国語レベルを分析しながらご覧ください。

HSK1級の単語数

HSK1級に必要な単語数はおよそ150語の基礎常用中国語です。基礎中の基礎の単語を覚える必要があります。例えば「我」や「他・她」のような教科書の1文目に含まれるような単語です。

初心者用の「はじめての中国語」のような総合テキストを使えば、1級に必要な単語は暗記できます。そのため単語帳を購入する人もあまり多くいません。大学で第2外国語を半期ほど学習した人であれば十分合格できるレベルでしょう。

HSK2級の単語数

HSK2級に必要な単語数は約300語の基礎常用中国語です。「快乐（うれしい・幸せ）」や「手机（携帯電話）」のような単語が2級より含まれます。第2外国語で中国語を1年履修した内容が目安です。

300語であれば単語帳を購入せずに、教科書やテキストの音声を使ったリスニング練習で補えます。もし単語帳が欲しいのであれば、HSK公認の単語トレーニングアプリがおすすめです。

HSK3級の単語数

HSK3級に必要な単語数は600語程度の基礎常用中国語です。2級の単語数より約2倍に増えるため、3級以上では単語帳を使用するのが良いでしょう。「铅笔（鉛筆）」や「热情（熱意）」といった単語が増えます。

一気に単語数は増えたとしても、問われるレベルは中学英語程度です。3級は基礎単語をマスターする必要があります。1級・2級までとは違い、単語の暗記に重点を置いた学習方法がベターでしょう。

HSK4級の単語数

HSK4級に必要な単語数は1200語の常用中国語です。基礎レベルの単語から日常会話で使う単語まで幅広い範囲を覚えなければなりません。そして3級よりも600語も単語数が増えています。

4級以上はネイティブ相手に流暢に日常会話を行えるレベルです。そのため履歴書に書く資格として役立ちます。単語テキストは1級〜4級まで全て網羅した「合格奪取! 新HSK1〜4級 単語トレーニングブック」がおすすめです。

HSK5級の単語数

HSK5級から必要単語数が2500語と極端に増えます。4級までは日常会話レベルを問われていましたが、5級以上はビジネスでの利用を目的とした試験だからです。

例えば「秘书（秘書）」や「现象（現象）」などを5級で新しく覚えます。日常会話だけでなく、テレビや映画鑑賞など日常生活における娯楽も楽しめるレベルです。

HSK6級の単語数

HSK6級の単語数は5000語以上と、ネイティブ並みの語彙力が求められます。6級を取得することで、中国の一流大学への留学・編入も可能です。

ビジネスの場で自分の考え・企画をプレゼンしたり、考えを流暢に表現する能力が必要です。そのため中国に単身赴任する人や起業する人の多くが取得します。

HSK単語勉強におすすめのテキスト

HSKの級ごとに必要な単語数を紹介しました。おすすめのテキストも一部紹介しましたが、まとめると以下の2つが単語学習におすすめです。

• HSK公認単語トレーニング（全ての受験者）
• 合格奪取!新HSK1~4級単語トレーニングブック（4級までの受験者）

この章では上記の2点がどのような物なのかを詳しく解説します。

HSK公認単語トレーニング

HSK公認単語トレーニングは株式会社スプリックスが運営する単語アプリです。このアプリは他のアプリにはない、音声の速度を選べるという大きな特徴があります。トレーニングアプリのその他のメリットは以下の通りです。

• 音声・例文付きで発音練習ができる
• オフラインに対応、いつどこでも学習できる
• テストで確認、「覚えたつもり」をなくすよう工夫されている
• 勉強の仕方を選べる

単語を暗記するとき音声を使って発音も一緒に覚えるのが上達への近道です。単語の発音を正確に覚えていない多くの人はリスニング問題を苦手とします。視覚だけでなく聴覚も使って、より効率的に勉強しましょう。

合格奪取!新HSK1~4級単語トレーニングブック

4級までの受験者で書籍を使用したい人は「合格奪取!新HSK1〜4級単語トレーニングブック」がおすすめです。HSK日本実施委員会公認の単語帳で1200語収録されています。この単語帳の特徴は以下の通りです。

• テーマごとに単語が収録されている
• 例文にも音声がついている
• 覚える単語の対義語や類義語もあわせて覚えられる

1つの単語で類義語や対義語など複数を一緒に覚えられるのが大きなメリットです。単語暗記は、このように何かに関連付けて覚える方法が効率的です。

スポーツの単語→筆記用具を表す単語のようにテーマごとに覚えられるのも苦手な人に優しいポイントです。

HSK単語学習のコツと注意点

ここまでHSKの単語勉強におすすめの教材を紹介しました。教材を選んだら学習を進めていきますが、単語学習には以下の3つのコツがあります。

• 単語の意味をイメージしながら覚える
• 単語を繰り返し復習する
• 単語を実際に使う

なぜ上記の3点を意識して勉強するのが良いのか、詳しく解説していきます。

単語の意味をイメージしながら覚える

単語の意味をイメージしながら覚えることは、日本語訳を覚えなくても理解できることにつながります。いちいち和訳している人は中国語の理解が遅く、リスニングが苦手になりやすいのです。

例えば「apple」という英単語を聞いて、皆さんは「あの赤い果物」をイメージするはずです。わざわざ「apple→りんご→赤い果物」のように解釈しなくても理解できます。途中の和訳を介さず理解することが言語学習ではとても大切なのです。

単語を繰り返し復習する

単語の暗記は毎日繰り返し同じ単語に触れることが重要です。単語暗記の話になるとエビングハウスの忘却曲線を例に挙げます。繰り返し行うことで徐々に記憶に定着していくという長期記憶の考え方です。

実際筆者も英語や中国語の単語を毎日、600〜1000語を繰り返し見直していました。時間がないときは音声だけ聞いたり目を通したりなど、なるべく毎日単語帳を開きます。4級レベルであれば、毎日30分時間をとって単語の暗記をしてみてください。

単語を実際に使う

インプットした単語はアウトプットして初めて定着します。そのため単語を書きだしたり思い出したり、声に出してみたりすることが大切です。

注意点として、中国語での会話だけがアウトプットを表しているわけではありません。スクールに通うということではなく、声に出して録音したり発音練習したりすることもアウトプットです。

寝る前の数十分だけでも、流れてくる音声のリピーティングをするとさらに定着します。この1日数分の積み重ねが中国語を大きく上達させるのです。

HSK単語学習のよくある質問

HSK単語学習のよくある質問は下記の通りです。ぜひ学習の参考にしてください。

•  HSKの単語レベルはどのように決まっているのですか？
•  HSKの単語学習にはどのような方法がありますか？

Q1. HSKの単語レベルはどのように決まっているのですか？

基礎常用中国語（600語）・常用中国語（基礎600語＋600語）・その他の英単語（5級以上）と決められています。

Q2. HSKの単語学習にはどのような方法がありますか？

アプリをダウンロードするか書籍を購入して学習する方法があります。どちらも音声を使って毎日暗記することが中国語上達のコツです。

まとめ

今回はHSKの単語について解説しました。受ける級や使用する教材を選定したら、HSK単語学習のコツと注意点を参考に学習を進めてください。

試験に合格することだけでなく将来中国語を用いて会話をすることを意識しながら、試験に向けて頑張ってください。