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中国語の「个」は何ですか?
「个」は日本語の「個」「つ」に相当する万能で便利な量詞(助数詞)です。
「迷ったら『个』を使う」という人も多いですよね。
しかし、なんでもかんでも「个」にしてしまうと、幼稚な印象を与えてしまうこともあります。
全ての量詞を暗記する必要はありませんが、TPOに応じた使い分けが大切です。
この記事では、会話では「个」もOKなときと、会話でも「个」を避けた方がいいときを解説します。
さらに、動詞に「个」を添えるネイティブっぽい表現も紹介しますので、中国の方との会話を楽しめるようになりましょう。




「个」は「個」の簡体字で、異字体は「箇」です。
gèと読み、意味は日本語の「個」「箇」と同じです。
ただし、「个」が使える名詞は日本語とはやや異なります。



まずは「个」の基本的な使い方と発音のポイントを見ていきましょう。
「个」は、専用の数え方を持たない名詞に対して使われる、最も汎用的な量詞です。
日本語の「個」「つ」「ヶ」と同じ役割で、特定の量詞がない言葉に対して広く使われます。
また、本来は専用の量詞がある名詞に対しても、日常会話では「个」で代用されるケースが多々あります。
日本語でも「1台」という場面で「1つ」と言うことがありますよね。
しかし、なんでも「个」で済ませてしまうと、不自然なことや幼稚な印象を与えてしまうこともあります。
「1冊の本(一本书)」「1枚の写真(一张照片)」などよく使うものは少しずつ専用の量詞を覚えていきましょう。
「个」のピンインは「gè」と表記されていますが、「1つ」「2つ」と数を数えるときは、軽く発音されることがよくあります。
また、数字の「一」とセットになる場合、「一(yī)」は第2声に変化して「yí ge」という音になります。
一方で「个人(個人)」「个子(身長)」など数ではない場合は、きちんと「gè」と発音します。
いずれも、ネイティブの発音や教材のお手本音声を聞いて、そのまま真似して発音してみましょう。
◎ 声調変化のルールは別の記事で詳しく解説しています。




「1年」「1ヶ月」「1週間」など、期間や時間を表す場合は、「个」が必要なときと不要な時があります。
「1ヶ月」は日本語と同じ「一个月」ですが、「1週間」は日本語には「ヶ」がないのに中国語では「一个星期」となることがあります。



使い方を整理しましょう。


日本語もそうですが、「3月」と書くとカレンダーの「3月」になってしまうので、「3ヶ月」と期間を表す際は「个」が必要です。
「〇週間」の場合は言い方が複数あります。
中国語で「曜日」は「星期」と言いますが、7日間の1まとまりは「一个星期」です。
「个」を省略して「一星期」とも言います。
どちらかというと「一个星期」は口語で多く使われます。
また「週間」を意味する「周」という言い方があります。
この場合は「个」は不要で「一周」になります。
「1時間」を表すときは「一个小时」「一小时」どちらも言えます。
「1時間半」は「一个半小时」で「半」の位置が日本語とは異なるので注意しましょう。
「2つ」「2個」と、量詞「个」の前で数字の「2」を使う場合は「二(èr)」ではなく、「两(liǎng)」と言います。
■ 例:
ただし、数字の一部として使われる「12個(十二个)」や「20個(二十个)」の場合は、そのまま「二」を使います。
スムーズに口から出るようにするには、理屈で考えるよりも「两个」をひとつの単語としてセットで覚えてしまいましょう。





とりあえず「个」を使えば通じるよね?
中国語には、「个」で代用してもネイティブが気にしない言葉と、使うと「子供っぽい」「不自然」と思われてしまう言葉の境界線があります。
大量にある量詞をすべて丸暗記する必要はないですが、まずはこの「セーフ」と「アウト」のラインを把握することが、効率的な学習の第一歩となります。
専用の量詞が存在する名詞であっても、日常会話においては会話のスピードや手軽さが優先され、「个」で代用されることがよくあります。
■ 例:
| 単語 | 本来の量詞 | 日常会話での代用 |
|---|---|---|
| 椅子 (いす) | 一把椅子 | 一个椅子 |
| 桌子 (机) | 一张桌子 | 一个桌子 |
| 雨伞 (傘) | 一把雨伞 | 一个雨伞 |
| 礼物 (プレゼント) | 一件礼物 | 一个礼物 |
| 事 (用事・事件) | 一件事 | 一个事 |
| 学校 (学校) | 一所学校 | 一个学校 |
| 公司 (会社) | 一家公司 | 一个公司 |
| 山 (山) | 一座山 | 一个山 |
ただし、こうした代用はあくまで「話し言葉」での許容範囲である点には注意しましょう。
試験や作文、スピーチなどでは、正しい量詞を使うことが大切です。


「个」が便利な一方で、すべての量詞を「个」で済ませてしまうといつまでもカタコトの印象になってしまいます。
形や輪郭がはっきりしているものは専用の量詞を使った方がスマートです。
表のように、本や雑誌・細長いもの、乗り物、ペアの物などは、そのまま覚えましょう。
実際の会話では、多少の不自然さを感じたとしても、「个」を使って通じないということはまずありません。
正しい量詞を思い出そうとして言葉に詰まり、黙り込んでしまうくらいなら、「个」でスムーズなコミュニケーションを取った方が、自分にとっても相手にとっても心が軽くなります。
コミュニケーションにおいて大切なのは、文法の完璧さよりもお互いに意思疎通を図ることです。





「一个人」は「1個の人」で失礼じゃない?
日本人の感覚では、人を数える時に「個」では違和感をおぼえますよね。
中国語の「个」は人を数える一般的な言葉ですが、相手が目上の場合やビジネスシーンは丁寧な表現も必要です。
ここでは、相手に不快感を与えないための正しい使い分けの基準を解説します。
家族や友人に対して「个」を使うことは全く問題ありません。
「个」は中立的な表現なので、対等な関係や身内に対して使うのが基本です。
「一个人(1人)」と言っても、決して相手を「モノ」扱いしているわけではないので安心してください。
一方で、親しい友人に丁寧すぎる「位」を使ってしまうと、かえって他人行儀で冷たい印象を与えたり、皮肉に聞こえたりすることがあります。
親しい人とのプライベートな会話であれば、「个」を基本にしましょう。
ビジネスシーンや目上の人に対しては、敬意を表す「位(wèi)」を使うのが社会人としてのマナーです。
「位」は日本語の「〇名様」に近い敬称で、相手を高める効果があります。
飲食店でも「何名様ですか?」と言うときに、「几位?」と言われます。
ただし、自分自身のことを「一位」と数えると「私は偉い」と自慢しているように聞こえるため、自分のことは「个」、相手には「位」と使い分けることが大切です。
「名(míng)」は書き言葉や公的な場で使われる硬い表現です。
感情を排した事務的な報告や、リスト上の人数を数えるような場面でよく見られます。
例えば、個人の属性を客観的に示す際、「一名学生(1人の学生)」のように言います。
実際に中国のニュース番組でも、被害者数や合格者数を伝える際には、この言葉が選ばれています。
レポート等で「名」を使えば、文章全体がフォーマルな印象になります。
「这个(これ)」を使って人を指すのは、失礼な感じがしてなんだか不安になりますよね。
「这个人(この人)」という表現自体は間違いではありません。
しかし、対面している相手に対して「这个」と呼ぶのは、日本語の「これ」や「こいつ」のように、相手を物として扱っているような非常に失礼な響きを与えかねません。
人に対する敬意を込めた量詞である「位(wèi)」を用い、「这位(こちらの方)」と表現するのが適切で上品です。
ただし、その場にいない第三者を話題に出す際や、写真を見せながら「这个朋友(この友達がね…)」と説明するような文脈では、全く問題ありません。
また、対面シーンでは、指示代名詞を避け、お名前や「王経理(王マネージャー)」といった役職名で直接呼ぶのが、中国の文化圏では最も信頼されるスマートな振る舞いです。





ドラマや映画で、数を数えているわけでもないのに「洗个澡(お風呂に入る)」のように動詞の後に「个」が入る場面を見たことはありませんか?
これは単なる数詞ではなく、動作のニュアンスを調整したり、口調を整えたりするネイティブ特有の表現です。
ここでは、教科書では深く扱われないものの、使いこなせると一気に現地の人らしくなる「動詞+个」の実践的な使い方を解説します。
中国語には「離合詞」と呼ばれる、動詞と目的語がセットになった言葉(例:见面=会う)が多く存在します。
この間に「个」を挟むことで、動作を「一回限りの具体的なイベント」として捉え直し、「ちょっと〜する」という軽いニュアンスを加えることができます。
「个」は「一个」が省略された形で、命令や提案の口調を和らげる効果があります。
例えば、友人とちょっと会うなら「见个面」、食事に誘う際なら「吃个饭」と言った方が、相手にプレッシャーを与えず軽く誘えます。
動詞の直後に「个」を置くと、文章のリズムが安定するだけでなく、後ろに来る対象が「特定の何か」ではなく「不特定の何か」であることを示すことができます。
■ 例:
→ 「找一个人」の「一」が省略された形。
実際のネイティブの会話では、この「个」は「一拍置くためのリズムの調整役」として機能します。
次に言う名詞を考えている最中に「動詞+个…」とつなげることで、不自然な間を空けずに、流暢なリズムで会話を続けることができる非常に便利なテクニックです。
また、 「个」を挟むことで、文章が「ぶっきらぼう」になるのを防ぐ効果もあります。
動詞の後ろに「个」を置き、その後に形容詞や補語を続けることで、その動作の結果や程度を強調する「〜しまくる」「思う存分〜する」という表現になります。
この用法の「个」は、量詞としての意味よりも、前の動詞と後ろの状態をつなぐ働きをします。
例えば、「玩个痛快」で「心ゆくまで遊ぶ」「思う存分遊ぶ」です。
単に「たくさん遊ぶ」と言うよりも、その動作によってどうなったかという結果が生き生きと伝わります。
実際にこれらの表現を使いこなすには、理屈を考えるよりも決まり文句としてセットで覚えてしまうのが一番の近道です。
日常会話では挨拶代わりの「ちょっと会おうよ」や、リラックスしたい時の「ひとっ風呂浴びる」といった表現で「个」がよく使われます。
以下の表は、ネイティブが使う「動詞+个」の代表的なフレーズをまとめたものです。
これらは文法的な正しさ以上に、会話の潤滑油として機能する表現ばかりです。
そのまま覚えて、ネイティブに話してみてくださいね。
| フレーズ | 意味 | 解説 |
|---|---|---|
| 见个面 (jiàn ge miàn) | ちょっと会う | 離合詞「见面」に挿入 |
| 洗个澡 (xǐ ge zǎo) | ひとっ風呂浴びる | 離合詞「洗澡」に挿入 |
| 吃个饱 (chī ge bǎo) | 満腹になるまで食べる | 結果の強調 |
| 玩个痛快 (wán ge tòngkuài) | 心ゆくまで遊ぶ | 程度の強調 |


中国語の量詞「个」は、「個」「つ」と同じような役割をします。
専用の量詞がある名詞でも、日常会話では「个」で代用されることがたびたびあります。
実際に中国人と会話していて、量詞を思い出せない時は「个」と言えばほぼ通じます。
しかし、全て「个」で済ますのは、不自然に感じることもあり、代表的な量詞は少しずつ覚えることも大切です。
また、「動詞+个」でネイティブっぽい柔らかいニュアンスを加えることができます。
本記事で紹介した代表的なフレーズは、実際のお友達と話してみましょう。



脱初心者を目指している方は、毎日中国語公式LINEの学習情報もぜひ活用してくださいね。


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