
中国語の声調記号の付け方|正しい位置とパソコン・スマホでの入力方法を解説
この記事でわかること
- 中国語の声調記号はa→o/e→i/uの順に付ける。i/uは後ろの文字に。
- パソコンでは辞書登録か翻訳サイトからのコピーが便利。
- スマホでは母音長押しでāáǎà、üはvを押す。

中国語の声調記号はどこに付けますか?パソコンやスマホで ā á ǎ à を打つには?
声調は中国語の意味を区別する大切な要素です。
学習中のメモ、学校のレポートなど声調を付けたい場面はたくさんありますよね。
この記事では、声調記号を付ける正しい位置と、パソコンやスマホでの入力方法を紹介します。



正しい声調記号を理解すれば、中国語学習もぐっと楽になりますよ。
目次
中国語の声調記号を付ける基本ルール


声調記号を付ける位置には明確な優先順位があります。
この章では、どんな単語でも迷わず正確に声調記号を付けられる4つのルールを解説します。
- ルール(1)a があれば必ず a に付ける
- ルール(2)a がなくて o か e があればそこに付ける
- ルール(3)iu / ui は後ろの母音に付ける
- ルール(4)母音が1つなら迷わず付ける
- コラム:なぜこのルールなのか?
ルール(1)a があれば必ず a に付ける
ピンインに a が含まれているときは、どの組み合わせでも a の上に声調記号を付けます。
例
- 猫 māo →「a」に付ける
- 钱 qián →「a」に付ける
- 远 yuǎn →「a」に付ける
- 跳 tiào →「a」に付ける
ルール(2)a がなくて o か e があればそこに付ける
「a」がない場合は、「o」または「e」を探します。
「o」と「e」が同じ音節で同時に現れることは絶対にないので、ある方につけます。
例
- 多 duō →「o」に付ける
- 头 tóu →「o」に付ける
- 美 měi →「e」に付ける
- 月 yuè →「e」に付ける
ルール(3)iu / ui は後ろの母音に付ける
「i」と「u」が並んでいる場合は、後ろの母音に声調記号を付けます。
例
- 秋 qiū →後ろの「u」に付ける
- 牛 niú → 後ろの「u」に付ける
- 水 shuǐ →後ろの「i」に付ける
- 对 duì → 後ろの「i」に付ける
ルール(4)母音が1つなら迷わず付ける
ピンインの中に母音が1つしかない場合は、その母音に声調記号を付けます。
例
- 妈 mā
- 波 bō
- 陈 chén
- 停 tíng
- 准 zhǔn
- 绿 lǜ
コラム:なぜこのルールなのか?



声調記号を付ける位置は、実は発音のしくみに基づいています。
中国語の音節では、複数の母音があるときも「一番響きの強い母音」が決まっており、声調はその上に付けられます。
また、母音の優先順位「a → o → e → i → u → ü」は、口の開きの大きさ=響きの強さを表しています。
口を大きく開ける「a」が最も強く、閉じる音ほど弱くなるため、この順番になっているのです。
つまり声調記号のルールは、見やすさのためだけでなく、発音の構造そのものを反映しているのです。
パソコンでの声調記号付け方


レポート作成など、パソコンで声調記号を付けるにはちょっとした工夫が必要です。
この章では、WindowsとMacでの入力方法と、便利な機能やツールを紹介します。
- 方法(1)Windowで入力する
- 方法(2)Macで入力する
- 方法(3)Wordのルビ機能を使う
- 方法(4)翻訳サイトや辞書サイトからコピーする
- コピーして使える!声調記号一覧
方法(1)Windowで入力する
Windowで直接 ā á ǎ à などを入力するには文字コードが必要で少々不便です。



そこで、手軽に入力するには次の設定をしておくと便利です。
中国語入力の場合:「ユーザー定義の語句」を追加する
手順
- 設定ボタン→IMEの設定→辞書と自己学習→ユーザー定義の語句
- 例:ピンイン「a」に ā á ǎ à をそれぞれ追加する
- 他も同様に登録する
- ピンイン入力で「a」と打てば、 ā á ǎ à が変換候補に出る






日本語入力の場合:「単語の追加」をする
手順
- タスクバーの「あ」を右クリック→単語の追加
- 例:ā á ǎ à それぞれを、よみ「あ」に登録する
- 他も同様に登録する
- 日本語入力で「あ」と打てば ā á ǎ à が変換候補に出る




※お使いのバージョンによって手順がやや異なることがあります。
正しく表示されない時は、フォントをArial Unicode MS, Noto Sans, SimSun, DengXianなどに設定してみてください。
方法(2)Macで入力する
Macは英語入力モードで母音を長押しすると、多くの場合複数の記号付き文字が出てきます。
また、Optionキーを使う方法もあります。
- ā:Optionキー + a + a
- á:Optionキー + e + a
- ǎ:Optionキー + v + a
- à:Optionキー + ` + a
ただ、いずれの方法も ǖ ǘ ǚ ǜ は直接入力できないので、登録する必要があります。
手順
- システム設定(またはシステム環境設定)を開く
- 「キーボード」→「テキスト」タブをクリック
- 「+」ボタンを押して、ǖ ǘ ǚ ǜ を追加
登録が少々大変な時は、以下の方法も試してみましょう。
方法(3)Wordのルビ機能を使う
Microsoft Wordのルビ(振り仮名)機能を使えば、中国語の漢字に声調記号付きピンインを振ることができます。
手順
- Wordに中国語の漢字を入力
- ピンインを振りたい漢字を選択
- ホームタブにある「あ亜」のボタンをクリック
- 自動でピンインが入力される
- ルビのサイズや配置を調整
例えば「你好」を選択してルビをクリックすると「nǐ hǎo」が自動表示されます。
活用場面例
- 大学のレポートや論文
- 中国語教材の作成
- プレゼンテーション資料での読み方表示
- 学習用の単語リスト作成
など
ただし、多音字(複数の読み方がある漢字)の場合、文脈によって正しいピンインが異なるため、必ず最終確認を行いましょう。
方法(4)翻訳サイトや辞書サイトからコピーする
中国語の文が大量にあるときは、翻訳サイトからコピーするのが最も手軽です。
例えば、Google翻訳のサイトでは、中国語の文を入力すると瞬時に声調記号付きのピンインが表示され、そのままコピーできます。
多音字の場合は不正確な時があるので、使用前に確認しましょう。
コピーして使える!声調記号一覧
小文字の声調記号は以下が全てです。
| 母音 | 第1声 | 第2声 | 第3声 | 第4声 |
|---|---|---|---|---|
| a | ā | á | ǎ | à |
| o | ō | ó | ǒ | ò |
| e | ē | é | ě | è |
| i | ī | í | ǐ | ì |
| u | ū | ú | ǔ | ù |
| ü | ǖ | ǘ | ǚ | ǜ |



必要な方はコピーしてお使いくださいね。
スマホでの声調記号付け方


スマホでの声調記号入力は、母音を長押しするだけです。
この章では、スマホの設定方法とアプリを使った方法を紹介します。
- 方法(1)iPhoneで長押しする
- 方法(2)AndroidのGboardで長押しする
- 方法(3)翻訳アプリで変換する
方法(1)iPhoneで長押しする
iPhoneは、パソコンと同じ配列の中国語キーボードで長押しすれば、声調記号付きピンインを簡単に入力できます。
手順
- 設定 → 「一般」 → 「キーボード」
- 「新しいキーボードを追加」をタップ
- 「簡体字中国語」の「拼音」を選択
- 中国語入力モードで各母音を長押しすると入力できる
- 「ü」は「v」を長押しする


方法(2)AndroidのGboardで長押しする
Android端末では、Googleが提供する「Gboard」で声調記号付きピンインを入力できます。
多くのAndroid端末には最初からインストールされていますが、ない場合はGoogle Playストアから無料でダウンロードできます。
手順
- Gboard→「言語」→「キーボードを追加」を選ぶ
- 「中国語(簡体字)」→「拼音」を選択
- キーボード上部のスペースバー長押しまたは地球儀アイコンで中国語に切り替える
- 母音を長押しすると声調記号付きのピンインが入力できる
- 「ü」は「v」を長押しする
方法(3)翻訳アプリで変換する
Google翻訳などの翻訳アプリを使えば、長い文の声調付きピンインもすぐにコピーできます。
アプリを開いて、中国語を入力するだけなので、最も手軽です。
翻訳アプリの便利な機能
- 音声入力:マイクアイコンをタップして話すと入力される
- 手書き入力:漢字が分からない場合でも入力可能
- カメラ入力:看板や教科書を撮影してピンインを表示
- 発音確認:スピーカーアイコンをタップすると正しい発音が聞ける
多音字(読み方が複数ある漢字)の場合は不正確な時があるので、使用前に必ず確認しましょう。
特殊ケースの声調記号ルール


基本ルールをマスターしても、「あれ?この場合は?」と迷うケースがあります。
この章では、3つの特殊ケースを解説します。
- 特殊ルール(1)i の点を消して付ける
- 特殊ルール(2)ü(uウムラウト)の扱い
- 特殊ルール(3)声調変化の表記
特殊ルール(1)i の点を消して付ける
ルール:i に声調記号を付ける時は、i の点を消します。
正しい表記は「ī í ǐ ì」で、点と声調記号が重複することはありません。
これは中国語ピンイン表記の国際標準規格で定められたルールで、手書きでもデジタル入力でも共通です。
特殊ルール(2)ü(uウムラウト)の扱い
ルール:NとLの後ろの ü に声調記号を付ける時は、ウムラウトの点の上に重ねます。
正しい表記は「ǖ ǘ ǚ ǜ」です。
- nǚ(女)
- lǜ(緑)
重要な省略ルール:j、q、x、y の後では、ü は常に「u」と表記されます。
- jū(居)→「ju」と書くが、発音は「jü」
- qù(去)→「qu」と書くが、発音は「qü」
これらの子音の後には通常の「u」が来ないため、点々が省略されます。
特殊ルール(3)声調変化の表記
中国語には声調変化のルールがあります。
- 第3声+第3声 → 最初の第3声が第2声に変化
- 例:「你好」→ 「nǐ hǎo」だが、発音は「ní hǎo」
- 「一」の変化: 後続する声調によって変化
- 例:「一共」→ 「yī gòng」から「yí gòng」へ
- 「不」の変化: 後続する声調によって変化
- 「不去」→ 「bù qù」から「bú qù」へ
- 学習者向け教材 → 実際の発音に従って表記することが多い
- 辞書 → 元の声調で表記することが多い
まとめ


中国語の声調記号は、ルールを覚えてしまえばそれほど難しくありません。
a → o / e → i / u の順で、i と u の両方がある場合は後ろの文字に付けます。



パソコンではIMEや辞書登録、スマホではキーボードの長押しで入力できます。
中国語は声調が異なると意味が違ってしまうので、ピンインのみではなく、声調もセットで覚えることが非常に重要です。
今日覚えたルールと入力方法で、中国語学習や資料作成に弾みをつけましょう!
中国語の学習方法については毎日中国語公式LINEもチェックしてみてくださいね。




