
中国語の電話対応フレーズ|初心者でも迷わない覚え方
この記事でわかること

中国語の電話対応が怖くて、フレーズの覚え方を知りたいです。
相手を見ながら話せる対面とは違い、身振り手振りや文字を使えない電話対応はハードルが高く感じますよね。
中国語に限らず、日本語でも電話は苦手…と、いう方は多いものです。
しかし、中国語でのビジネス会話は日本語のようなかしこまった敬語が少なく、コツさえ押さえれば電話対応を乗り切ることが可能です。
この記事では、中国語電話対応フレーズに焦点をあて、実践的に解説します。
- なぜ中国語の電話対応は難しく感じる?
- これだけは!電話対応で必須の中国語フレーズ
- 電話の横に貼っておこう!対応フローチャート
- 電話対応に特化したフレーズ練習3ステップ



事前準備で電話対応に自信をつけましょう。
目次
中国語の電話対応が怖いと感じる3つの原因


電話のベルが鳴った瞬間に頭が真っ白になってしまうのは、聞き取れなかったらどうしようという不安や緊張が大きな原因です。
電話では耳からの限られた情報のみで相手の話を理解し、的確に答えなければなりません。
対話やメールとは違った難しさを具体的に見ていきましょう。
相手の話すスピードに耳が追いつかない
電話で全然聞き取れないと焦ってしまいますよね。
実際の電話口では、表情や身振りといった視覚情報が一切ないうえに、通信環境による音声の歪みや周囲のノイズが重なります。
さらに、実際のネイティブの話し方は、教材や試験用音源のような丁寧で明瞭な発音ばかりとは限りません。
特有のアクセントやスピード、言葉の省略などが混ざり合うことで、音の細かな境界線が曖昧になり、会話全体の意味を見失ってしまいがちです。
これを解消するには、まずは落ち着いて「もう一度お願いします」「ゆっくりお願いします」と伝える練習をし、聞いた音をそのまま理解する力を養っていきましょう。
敬語や丁寧表現の使い分けがわからない
「日本のような複雑な敬語を完璧に使いこなさなければならない」という思い込みが、プレッシャーの原因になっているのかもしれません。
実は、中国のビジネスにおける「丁寧さ」の概念は、日本とは少し異なります。
「您(nín)」のような敬称は使われますが、それ以外は「簡潔さと正確な情報伝達」がプロフェッショナルな対応として重視される傾向にあります。
無理に日本の敬語を直訳しようとして不自然な長文になるよりも、まずは要件を端的に伝えることを優先しましょう。
基本的なフレーズに、相手への配慮を示す一言を添えるだけで、信頼感は十分に伝わります。
「完璧な敬語」というハードルを一度下げて、「正確な情報のやり取り」に意識を向けることで、受話器を取る際の心理的な負担は大幅に軽減されるはずです。
聞き返すことことを躊躇してしまう
相手の話を遮って聞き返すのをためらったり、聞き返すタイミングを失ったりして、つい愛想笑いでやり過ごしてしまうことがあるかもしれません。
相手の「好不好?」「是不是?」「对不对?」に対して、よくわからなくても「对」と答えそうになりますよね。
しかし、ビジネスの場では曖昧なままにしておくことこそが、重大なミスを招く原因となってしまいます。
特に、期日や個数、電話番号などの数字は注意が必要です。
中国語の電話対応では、復唱して内容を一つずつ確認し、会社やあなたの信頼を守りましょう。
電話を受けるときに必須の中国語フレーズ


電話を受けるときに必要となるのが、次の4パターンのフレーズです。
- 電話に出る
- 相手の名前を聞く
- 担当者に取り次ぐ
- 担当者が不在なら、伝言を聞く
短いながらも丁寧さを保てる表現に絞って覚えていきましょう。
電話に出る最初の一言
- 您好!这里是〇〇公司
Nínhǎo!Zhèli shì 〇〇 gōngsī
(xxx会社でございます)
「喂(wéi)」と電話に出るのを聞いたことがありませんか?
日本語の「もしもし」にあたる電話の定番表現ですが、会社の窓口として電話に出る際は、より丁寧で落ち着いた印象を与える「您好(Nín hǎo)」からスタートする方が望ましいです。
お友達など親しい関係の人なら「喂」で問題ありません。
立場によって使い分けましょう。
相手の名前や会社を確認する表現
- 您贵姓? Nín guìxìng?
(お名前を教えていただけますか?)
- 请问,贵公司的名字是?
Qǐngwèn, guì gōngsī de míngzi shì?
(すみません、会社のお名前は?)
- 不好意思,没听清楚。能再说一遍您的名字吗?
Bù hǎoyìsi, méi tīng qīngchu. Néng zàishuō yíbiàn nín de míngzi ma?
(すみません、はっきり聞こえなかったのでもう一度お名前をお願いできますか)
日本と同様に一般的にはかけた人が名乗りますが、もし相手が名乗らなかった場合や、聞き取れなかったときは、必ず確認しましょう。
聞き取りミスを防ぐ!定番の「苗字説明」フレーズ


知らない名前は聞き取りにくく漢字もわからないので、「10大姓」をチェックしておきましょう。
中国では、身近な単語を使うほか、単語をパーツに分解して説明する方法があります。
- 王:三横一竖王 sānhéng yíshù Wáng
(三本の横線に一本の縦線の王) - 李:木子李 mùzǐ Lǐ
(「木」と「子」の李) - 張:弓长张 gōngcháng Zhāng
(「弓」と「長」の張) - 劉:文刀刘 wéndāo Liú
(「文」と「リ(刀の変形)」の劉) - 陳さん:耳东陈 ěrdōng Chén
(「こざとへん(耳)」に「東」の陳) - 楊さん:木易杨 mùyì Yáng
(「木」と「易」の楊) - 黄さん:草头黄 cǎotóu Huáng
(「くさかんむり(草)」の黄) - 趙さん:走肖赵 zǒuxiào Zhào
(「走」と「肖」の趙) - 周さん:周末的周 zhōudào de Zhōu
(「周末」の周) - 呉さん:口天吴 kǒutiān Wú
(「口」と「天」の呉)
人によって説明の仕方は違いますが、よくある苗字だけでも覚えておくと安心です。
確認の間お待ちいただく表現
- 请稍等 Qǐng shāoděng
(少々お待ちください)
わからないことをその場で答える必要はありません。
一旦「少々お待ちください」と伝え、自分の気持ちを落ち着かせませしょう。
そして速やかに担当の方へつなぎます。
担当者が不在のときに伝える表現
- 他出去了 Tā chūqu le
(外出中です)
- 他在开会 Tā zài kāihuì
(会議中です)
- 他正在接另一个电话 Tā zhèngzài jiē lìng yí gè diànhuà
(ほかの電話に出ています)
- 他在居家办公 Tā zài jūjiā bàngōng
(在宅勤務中です)
- 他在出差 Tā zài chūchāi
(出張中です)
- 他今天休假 Tā jīntiān xiūjià
(休みです)
- 他下班了 Tā xiàbān le
(退勤しました)
担当者が不在の際は、「いません」だけでなく、不在の理由をセットで提示すると親切です。
そして、伝言があるか確認しましょう。
伝言の有無を尋ねる表現
- 您要留言吗? Nín yào liúyán ma?
(ご伝言はございますか)
伝言があれば聞き、メモをとって担当者へ伝えましょう。
メモで特に重要なことは以下の3点です。
- 誰から
- 何の件(電話をくださいなど)
- 数字(日付、電話番号など)
聞き間違いを避けるために、電話番号の「1」は「yāo」と言うことが一般的です。
あわせて覚えておきましょう。
電話を切るための締めの一言
- 谢谢您的来电 Xièxie nín de láidiàn
(お電話ありがとうございました)
- 好的,再见 Hǎo de, zàijiàn
(はい、失礼します)
カスタマーセンターや会社の窓口業務においては、「お電話ありがとうございました」がよく使われますが、親しい人ならもう少しシンプルです。
中国の方は電話を切るのが早い人も多く、「好的,就这样(はい、じゃあそれで)」だけの人もいます。
相手がすぐブツっと電話を切ってしまうと、日本人としては少し驚いてしまいますが、習慣の違いなので、そのときはこちらも短めに挨拶をして切りましょう。
電話をかける側で使える中国語フレーズ


電話をかけるときに必要となるのが、次の3パターンのフレーズです。
- 名乗る
- 伝言をお願いする
- 折り返し電話してもらう
日本語で考えてから中国語に訳すと長くなってしまうので、短いながらも丁寧さを保てる表現を覚えていきましょう。
「要件を短く端的に伝える」のがポイントです。
自分の名前と所属を名乗る表現
- 我是(会社名)公司的(自分の名前)
Wǒshì(会社名)gōngsī de(自分の名前)
日本と同様に、電話をかけたら名乗ります。
名前は漢字をピンインで読みましょう。
例:鈴木→Língmù、佐藤→Zuǒténg
適切な呼びかけ:役職名を添えるビジネスマナー
中国のビジネス現場では、日本以上に「苗字+役職」で呼ぶことが重要視されます。
また、日本では、他社の人に自社の人のことを話すときに苗字を呼び捨てにするのが一般的ですが、中国では自社の人にも役職をつけます。
- マネージャー:〇〇经理(jīnglǐ)
- 社長・総責任者:〇〇总(zǒng)
- エンジニア・専門職:〇〇工(〇〇 gōng)
- 学校の先生:〇〇老师 (〇〇 lǎoshī)
折り返しの電話をお願いする表現
- 请让他给我回个电话
Qǐng ràng tā gěi wǒ huí ge diànhuà
(折り返しお電話ください)
- 他回来后,让他给我回个电话
Tā huílái hòu, ràng tā gěi wǒ huí ge diànhuà
(戻られましたら、お電話ください)
直訳すると「彼に折り返し電話をかけさせてください」です。
「让」(~させる)の使い方を思い出しておきましょう。
伝言を残すときの定番フレーズ
- 我可以留言吗? Wǒ kěyǐ liúyán ma?
(伝言をお願いできますか?)
「留言」は中国語でメッセージを残すことを意味します。
事前に要件を短く伝える準備をしておくと安心です。
伝えたいことを箇条書きにしたメモを手元に置き、このフレーズを読み上げるだけでも十分でしょう。
聞き取れないときに使える中国語の切り返しフレーズ


聞き取れないときに相手の話が終わるのを待っていたら、どんどんわからなくなってしまいます。
電話では確実な意思疎通が最優先です。
聞き取れなくても焦らず聞き返すフレーズを見ていきましょう。
もう一度言ってもらう丁寧な頼み方
- 请您再说一遍 Qǐng nín zài shuō yíbiàn
(もう一度言っていただけますか)
- 我来复述一下 Wǒ lái fùshù yíxià
(復唱します)
言葉が聞き取れなかったときに一番避けたいのは黙ってしまうことです。
そのようなときは迷わずもう一度言ってもらうよう丁寧にお願いしましょう。
聞き取った情報を「復唱します」と宣言してから繰り返すのもお互いに確認し合えます。
ゆっくり話してほしいときの伝え方
- 请说慢一点儿 Qǐng shuō màn yìdiǎnr
(少しゆっくりお願いします)
相手の話すスピードが速すぎて全然耳に入ってこないときは、速さを調整してもらうよう働きかけましょう。
「一点儿」を語尾につけるのは、日本人の「ちょっと…」に近い配慮の言葉です。
命令口調を和らげる効果があり、相手に「申し訳ないのですが、ゆっくりお願いします」というニュアンスを届けることができます。
自分の中国語が未熟であることを正直に添え、無理に背伸びをしないことが大切です。
電波や音声が悪いときに使える表現
- 信号不好 Xìnhào bù hǎo
(電波が悪いです)
- 听不清 Tīng bù qīng
(はっきり聞こえません)
通信環境によって、声が途切れ途切れになってしまうことは珍しくありません。
「よく聞こえない」という状況を伝え、言い直してもらったり、メールやチャットに変更してもらったりしましょう。
電話対応に特化した3ステップ学習法


電話対応は聞き取れないと焦ってしまいますが、必要な事項は実はそれほど多くありません。
聞くのは音声のみになってしまいますが、話すのは見ながら言うことも可能です。
必ず使うフレーズから覚えていきましょう。
ステップ1:自分だけの電話フローチャートを見えるところに貼る
あらかじめ電話の流れがわかる全体像を用意しましょう。
「言葉が出てこない」「聞き取れなかったらどうしよう」という予測不能の不安を解消するのが、自分専用虎の巻です。
パソコンのモニターの横や、受話器のすぐそばがおすすめです。
迷いやすいところは、マーカーや赤字など工夫してみてくださいね。
【受電フローの例】
- 電話に出る:您好(Nín hǎo)+社名
↓ - 相手確認:请问,您是哪位?(Qǐngwèn nín shì nǎ wèi?)
↓ - 保留:请稍等(Qǐng shāoděng)
↓
- 担当者不在:他现在不在(Tā xiànzài búzài)+ 伝言の確認
↓
- 終了:好的,再见(Hǎo de, zàijiàn)
「これを見れば大丈夫!」と、心に余裕を持てれば、落ち着いて対応しやすくなります。
ステップ2:必須フレーズを集中して覚える
電話対応で必要なことは、全てを自分で答えるのではなく、要件を聞いて適切な担当者につなぐことです。
この記事で紹介している必須フレーズを優先して覚えましょう。
日本語のような長い敬語はあまり必要ありません。
簡潔に短い言葉で覚えるのがコツです。
ステップ3:カタカナに頼らずピンインで正しい音を身につける
とっさの場面で発音に迷わないよう、資料にはピンインを正確に記載しましょう。
カタカナ発音は大変通じにくい上、リスニング力向上の妨げにもなります。
電話対応必須フレーズを中心に、業務上必要な用語もピンインで覚えておくと「聞き取れない!」を減らすことができます。
本番を想定して練習しよう!


最後に、この記事で学んだことを応用を踏まえて練習しましょう。
- あなた:您好,这里是XYZ公司。
Nín hǎo, zhèlǐ shì XYZ gōngsī. - お客様:你好,王科长在吗?
Nǐ hǎo, Wáng kēzhǎng zài ma? - あなた:请问,您贵姓?
Qǐngwèn, nín guìxìng? - お客様:我姓李,是ABC公司的。
Wǒ xìng Lǐ,shì ABC gōngsī de. - あなた:请稍等。
Qǐng shāoděng. - (確認後)
- あなた:让您久等了,王科长在开会,您需要留言吗?
Ràng nín jiǔděng le, Wáng kēzhǎng zài kāihuì, nín xūyào liúyán ma? - お客様:他回来后,能不能让他给我回个电话?
Tā huílái hòu, néng bù néng ràng tā gěi wǒ huí ge diànhuà? - あなた:好的,您的电话号码是多少?
Hǎo de, nín de diànhuà hàomǎ shì duōshǎo? - お客様:123-456-7890
Yāo-èr-sān… sì-wǔ-liù-qī-bā-jiǔ-líng - あなた:我来复述一下。123-456-7890,ABC公司的李先生。
Wǒ lái fùshù yíxià. Yāo-èr-sān… ABC gōngsī de Lǐ xiānsheng - お客様:是的。
Shì de. - あなた:我会转告王科长的。
Wǒ huì zhuǎngào Wáng kēzhǎng de. - お客様:好的,麻烦你了,谢谢。
Hǎo de, máfan nǐ le, xièxie. - あなた:不客气,还有什么能帮到您的吗?
Fúwù: Bú kèqi, hái yǒu shénme néng bāng dào nín ma? - お客様:没有了。
Méiyǒu le. - あなた:好的,那我这边就先掛电话了。
Hǎo de, nà wǒ zhèbiān jiù xiān guà diànhuà le.
日本語訳
XYZ社でございます。
王課長いらっしゃいますか?
お名前を伺ってもよろしいでしょうか?
李です。ABC会社です。
少々お待ちください。
お待たせいたしました。王はただいま会議中でございます。ご伝言を承ります。
戻られたら、折り返しお電話いただけますか。
かしこまりました。お電話番号をお願いいたします。
123-456-7890です。
復唱いたします。123-456-7890、ABC社の李様でいらっしゃいますね。
はい。
王に申し伝えます。
お手数おかけします。
他に何かお手伝いできることはございますか?
いいえ、以上です。
それでは、こちらで失礼いたします。
まとめ


中国語の電話対応に必要なのは「簡潔で正確な情報伝達」です。
日本語のような長くて丁寧な敬語はあまり使いません。
日本語から中国語に訳すのではなく、中国の習慣に合わせた言い回しを覚えていきましょう。
- 電話に出る
- 相手の名前を確認する
- 少々お待ちいただく
- 担当者の不在を伝えて伝言を承る
- 電話を切る
この一連の流れを優先し、紙にも書いて貼っておくのがおすすめです。
堂々と受話器を取り、笑顔で対応できる未来へ、今その一歩を踏み出しましょう!



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参考資料:
- 中華人民共和国公安部戸政管理研究中心『二〇二一年全国姓名報告』(2022年1月24日発表)





