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中国語の「簡体字」と「繁体字」は何が違うのでしょうか?
簡体字と繁体字は、英語と大文字と小文字のように字体が異なるだけで同じ漢字です。
簡体字は繁体字を簡略化したもので、画数が少なく、書きやすくなっています。
繁体字は昔のままの画数が多い漢字です。
中国大陸では簡体字、台湾や香港、マカオでは繁体字が使われています。
この記事では、簡体字の成り立ちや、それぞれの字体の特徴、字体を選ぶときのポイントを紹介します。
中国語の簡体字と繁体字の違いは、日本の現代の漢字と旧字体のように、字体の違いによるものです。
どちらを使うかは地域によって異なります。
詳しく見ていきましょう。
簡体字とは文字通り簡略化された字のことです。
昔の字は画数が多く書きにくかったため、古くから草書や行書のように字を崩して書いたり、異字体を書くことがありました。
そして、19世紀末から20世紀初頭にかけて、識字率の低さが問題視されるようになり、いくつかの段階を経て、1956年に中国大陸で正式に簡体字が導入されました。
現在、大陸では、学校教育も日常生活も簡体字が使われています。
繁体字は日本の旧字体のように画数が多い漢字です。
中国大陸では簡体字が導入されましたが、台湾、香港、マカオなどでは今も繁体字が使われています。
特に台湾では繁体字は「正字体」と呼ばれ、教育や正式な文書も繁体字です。
また、繁体字はその美しさから、書道や伝統文化で重んじられています。
簡体字は、繁体字の画数を少なくし、書き方を単純にしたものです。
中国大陸では簡体字が、台湾では繁体字が使われますが、文法や発音はほぼ同じで、中国の標準語を話せば互いに意思疎通できます。
香港とマカオは広東語のため、中国の標準語とは文法や発音が異なります。
▪️簡体字と繁体字の例
日本語 | 簡体字 | 繁体字 |
学習 | 学习 | 學習 |
発 | 发 | 發 |
宣伝 | 宣传 | 宣傳 |
会議 | 会议 | 會議 |
聴 | 听 | 聽 |
簡体字も繁体字も日本語と共通している字体がありますね。
簡体字と繁体字のどちらを勉強すべきかは、学習の目的にもよります。
台湾や香港、マカオでは繁体字が使われているため、これらの地域に特化して学習したい場合は、繁体字を学ぶ方がスムーズです。
そうではない場合は簡体字の方が便利です。
以下で詳しく解説します。
【関連記事】中国語の勉強が楽しいと感じるポイントは?
特にこだわりがなければ、簡体字から中国語を始めましょう。
簡体字は中国大陸全土で使われています。
学習者のための教材も豊富にあり、中国語検定やHSKの問題も簡体字で書かれています。
その上、繁体字を使う台湾華語とも基本文法や発音がほぼ同じで、台湾に行っても問題なく言葉が通じます。
繁体字をどうしても学びたい理由がある場合以外は、簡体字からのスタートがおすすめです。
香港やマカオ、台湾などに強い興味がある場合は、繁体字の方が適しています。
特に台湾では繁体字が正式な文字で、学校教育も日常生活も繁体字です。
台湾に留学に行く、台湾でお仕事をする、台湾が大好きで何度も旅行に行くなどの場合は、繁体字がおすすめです。
また、台湾の漢字は繁体字ですが、話している言葉は大陸とほぼ同じで、繁体字で学んでも大陸の人と交流することができます。
一方、香港やマカオでは広東語が使われています。
香港やマカオでも繁体字を使いますが、広東語は中国語の標準語とは大きく異なり、他の地域の人には通じません。
※近年は中国標準語の教育もあり、標準語を話すことができる人が増えています。
以上のことから、台湾で使われる台湾華語や香港・マカオで使われる広東語を特に学びたい場合は繁体字を選びましょう。
簡体字は使用している人が非常に多く、学習者向けの教材もたくさんあります。
台湾の公用語は繁体字ですが、文法や発音は大陸とほぼ共通しています。
また、香港やマカオなど広東語地域の人も中国語の標準語を話すことができます。
そのため、まずは簡体字で中国語の基本を学び、その後必要に応じて繁体字を学ぶのも1つの方法です。
日本人は漢字が分かるので、他の国の人と比べると、簡体字と繁体字の両方を学ぶのはそこまで大変ではありません。
特に読むだけなら、前後関係や漢字の見た目から推測できることもよくあります。
実際、簡体字地域の人も繁体字地域の人も、書けないけど両方読めると言う人は多くいます。
簡体字の中国語を学ぶメリットとデメリットは以下のとおりです。
簡体字は主に中国の大陸で使われています。
日本人の多くが学んでいる中国語も簡体字です。
日本で売られている中国語の教材は簡体字であることが多いです。
単語帳、文法書、会話集、検定対策本など、あらゆるジャンルの簡体字教材があります。
簡体字は、入門から上級まで、レベルや目的に合わせて勉強しやすいのが1番のメリットです。
【関連記事】中国語の勉強でおすすめの本や参考書の選び方と効果的な学習方法
簡体字は中国大陸全土で使われています。
北から南まで、どこに行っても簡体字で交流することができます。
また、繁体字の地域の人も、多くは簡体字も読むことができます。
上記のようなメリットから、中国語は簡体字で勉強している人が圧倒的に多いです。
他の人とは違った知識を身につけたい!という場合は、簡体字はあまり特徴的ではありません。
就職や転職の際は、簡体字の中国語だけでなく、それを使って何ができるのかという他の技量を求められることも多くあります。
繁体字を使う人も簡体字を読めることが多いですが、周りが繁体字の中、自分1人が簡体字だとアウェイ感があります。
文字入力だけなら繁体字もピンインで入力できるので、繁体字を使う人と交流する機会がある場合は、繁体字入力も設定しておくと役に立ちます。
繁体字の中国語を学ぶメリットとデメリットは以下のとおりです。
繁体字は主に台湾や香港、マカオで使われています。
簡体字に比べると使用人数は限られています。
香港やマカオで話されている広東語は繁体字で書かれています。
台湾の公用語である台湾華語も繁体字です。
香港やマカオ、台湾に興味があり、広東語や台湾華語を学びたい場合は、繁体字が必要になります。
【関連記事】中国語と台湾華語の違いは?勉強の始め方や方法を紹介します
中国語は簡体字で勉強している人が多いため、繁体字の中国語ができると貴重なスキルになります。
台湾と関わりのある企業では、資料の作成やメールのやり取りなど繁体字で行うことがあります。
香港やマカオの場合は、繁体字のみならず広東語も勉強する必要があります。
日本人で広東語をできる人は少ないため、広東語ができれば、他の人と差をつけることができます。
また、繁体字は画数が多くて書くのが難しいので、繁体字を書けると周りから一目置かれることもあります。
実際、繁体字が書けるとかっこいいですよね。
日本で買える中国語の教材は多くが簡体字で、繁体字の教材は簡体字と比べると少ないです。
近年少しずつ増えてはきましたが、自分のレベルや好みに合った教材を見つけにくいのが、繁体字学習の難点です。
台湾の言葉を学びたい場合は「台湾華語」と記載のあるもの、香港やマカオの言葉を学びたい場合は「広東語」「粤語」と書かれているものを選んでください。
簡体字を日常的に使う人はおよそ15億人と推定されますが、繁体字を日常的に使う人は数千万人しかいません。
この差から、繁体字で教えられる先生の数も非常に少ないことが分かります。
一般的な語学学校や中国語教室も簡体字がメインです。
台湾の先生がいれば、台湾華語を学べるところはあります。
広東語になると、教育体制も整っていないことから、さらに先生が少なくなります。
簡体字と繁体字の違いは、簡略化されているか昔のままの画数が多い漢字かの違いで、漢字そのものの意味は同じです。
簡体字は識字率向上のために制定されました。
現在、中国の大陸では簡体字が、台湾や香港、マカオなどでは繁体字が使われています。
繁体字を使う台湾華語は、文法や発音が大陸の標準語とほぼ同じで、互いに意思疎通できます。
香港やマカオで話されている広東語も繁体字を使いますが、文法や発音が中国の標準語とは大きく異なります。
これから中国語を始める場合は、特に特定の地域に特化して学習したいのでなければ、教材が豊富な簡体字で勉強を始めるのがおすすめです。
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