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中国語の句読点が日本語と違ってよくわかりません。
中国語の教科書を見ると、見慣れない記号や日本語と異なる使い方をする句読点を目にすることがありますよね。
中国語の検定試験では句読点や記号の使い方が違うと減点対象になってしまいます。
また、ビジネス文書や論文などでの御用は信頼性が損なわれます。
お友達とのチャットやSNSではそこまで厳密ではないものの、不自然な使い方は避けたいですよね。
この記事では中国語の句読点やカギカッコの使い方、パソコンやスマートフォンでの入力方法、特に気をつけたい場面について解説します。
自信を持って中国語の文章が書けるようになりましょう!
中国語の文章を書き始めたとき、多くの人が戸惑うのが句読点(中国語では「标点符号 biāodiǎn fúhào」)の使い方です。
日本語と形が似ているのに役割が違ったり、中国大陸と台湾でルールが異なったりと、知らなければ思わぬ誤解を招きかねません。
この章では、そんな中国語の句読点の基本を、日本語との違いに焦点を当てながら分かりやすく解説します。
中国語の句点「。」は、日本語の句点と見た目は同じですが、その役割と使い方が異なります。
最も重要な違いは、中国語では複数の文(節)をコンマ「,」で繋いで1つの長い文(複文)を構成し、その最後に一度だけ「。」を打つのが基本である点です。
日本語のように短い文ごとに「。」で区切ると文章が細切れになり、子供っぽい印象を与えてしまうことがあります。
例:
△ 我昨天去了公园。然后买了咖啡。
〇 我昨天去了公园,然后买了咖啡。
— 私は昨日公園に行きました。それからコーヒーを買いました。
また、「。」の位置も地域によって異なり、簡体字を使う中国大陸では日本と同じ位置に、繁体字を使う台湾では下記のように中央に置かれます。
これは、それぞれの地域が定める公式ルール(大陸のGB/T 15834-2011、台湾の『重訂標點符號手冊』)に基づいています。
日本語のフォントでは見た目が崩れてしまうことがあるので、中国語の文書を作成する際は中国語のフォントを使いましょう。
◎中国語のフォントについては、スマホで中国語フォントを使うには?|おすすめフォントと設定方法の記事で紹介しています。
日本人学習者が混乱しやすいのが、読点「、」(顿号 dùnhào)とコンマ「,」(逗号 dòuhào)の使い分けです。
日本語の「、」は文の区切りにも単語の並列にも使える万能な記号ですが、中国語では役割が完全に分かれています。
中国語の「、」(顿号)は単語や短いフレーズの並列列挙専用で、「,」(逗号)が文中の意味的な区切りやポーズを示す役割を担います。
例:
「、」:我喜欢苹果、香蕉、葡萄。(並列)
「,」:我昨天去了公园,然后买了咖啡。(区切り)
しっかり使い分けましょう。
中国語では疑問文に疑問符「?」が必須です。
自由なチャットでは省略されることもありますが、HSKや中検などの試験や正式な文書では忘れないよう注意しましょう。
感嘆符「!」は、日本語とほぼ同じ感覚で使えます。
中国大陸の国家基準(GB/T 15834-2011)では、感情を強調するために「?」や「!」を最大3つまで重ねることが公式に認められています。
「?」と「!」を組み合わせても使えます。
例:
・怎么会这样???(困惑、驚き、理解不能)
— 何でこうなるの???
・你真的去了?!(疑問と驚き)
— 本当に行ったの?!
ただし、これはあくまで文学作品やSNSなど、感情表現が豊かな場面での話です。
ビジネス文書や学術レポートといったフォーマルな文章では、記号を重ねて使うことはまずありません。
TPOをわきまえ、カジュアルな場面でのみ感情表現のスパイスとして活用しましょう。
中国語の引用符(カギカッコ)は、日本と形や使い方が違います。
場面 | 日本 | 大陸 | 台湾 |
会話 | 「 」 | “ ” | 「 」 |
会話の中の会話 | 『 』 | ‘ ’ | 『 』 |
書名・映画名など | 『 』 | 《 》 | 「 」斜体 |
章・記事など | 「 」 | 〈 〉 | 『 』「 」 |
例①:
・他说:“我明天去北京。”
— 彼は「明日北京に行く」と言いました。
例②:
・我最近在读《红楼梦》。
ー 私は最近『红楼梦』を読んでいます。
例③:
・我最喜欢《唐诗三百首》中的〈静夜思〉。
— 『唐詩三百首』の中の「静夜思」が一番好きです。
それぞれ正しく使えるようにしましょう。
文章の論理構造を明確にするために、コロン「:」、セミコロン「;」、省略号「……」も重要な役割を担います。
コロン「:」(冒号)は、主に「これから説明・列挙・引用しますよ」という合図です。
例:
・他有三个爱好:看书、听音乐、打篮球。
— 彼の趣味は3つあります。読書、音楽鑑賞、バスケです。
・老师说:“要好好学习。”
— 先生が「しっかり勉強しなさい。」と言いました。
セミコロン「;」(分号)は、コンマ「,」よりも大きなレベルでの区切りを示し、対等な関係にある複数の文を並べるときに使用します。
例:
・语言,人们用来抒情达意;文字,人们用来记言记事。
— 言語は感情を表現するために、文字は事柄を記録するために使われる。
省略号「……」(省略号)は、省略や言葉の途切れを示しますが、常に点が6つ(リーダー2つ分)で漢字2文字分の幅を占めるという厳格なルールがあります 。
「有红的、黄的、白的……等」のように省略号と「等」(~など)を一緒に使うのは重複表現と見なされ、誤りです。
これらの記号を使いこなせると、文章がぐっと引き締まり、論理的で洗練された印象を与えられます。
正しいルールを理解したら、次はいよいよ実践です。
ここでは、PCとスマートフォンで、中国語の句読点を入力する方法を紹介します。
まず、お使いのデバイスに中国語入力システムを追加しましょう。
▪️Windows 11
「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」→「言語の追加」→「中文(中华人民共和国)」(簡体字)or「中文(台灣)」(繁体字)→インストール。
Alt+ShiftキーまたはWindowsキー+Spaceキーで入力切り替え。
▪️macOS
「システム設定」→「キーボード」→「入力ソース」→中国語(簡体字または繁体字)を追加。
Control+Spaceキーで入力切り替え。
▪️iOS
「設定」→「一般」→「キーボード」→「新しいキーボードを追加」→「簡体中国語 – 拼音」または「繁体中国語」→「QWERTY」。
▪️Android
「システム」→「言語と入力」→中国語キーボードを追加。
◎詳しくは「中国語キーボードの設定と入力|おしゃれなアプリもあり」の記事で写真付きで説明しています。
スマホで句読点や記号を入力するには、キーボードの「123」もしくは「符」などと書かれているところをタップします。
iOSでは左下に「123」があります。
さらに「#+=」を押すと《 》など他の記号も出てきます。
使いたい記号が見つからないときは、似ている記号を長押しすると出てきます。
句読点や?!は全角で入力しましょう。
音声入力では「逗号」「句号」「书名号」と発声することで対応する記号を入力できます。
中国語のキーボードは日本語のキーボードと配列が異なるため、日本語と入力とは位置が異なるものがあります。
中国語 | 入力方法 | 備考 |
。 | 日本語の「。」と同じ | 「る」の場所 |
, | 日本語の「、」と同じ | 「ね」の場所 |
、 | 日本語の 」(閉じカッコ)の位置 | Enterの左下「む」の場所 |
? | Shift+/ | 日本語と同じ |
! | Shift+1 | 日本語と同じ |
: | Shift+; | 「れ」の場所 |
; | 日本語の「;」と同じ | 「れ」の場所 |
“ ” | Shift+: | 2つめは自動的に閉じカッコ |
《 》 | Shift+<、Shit+> | Shiftを押しながら日本語の「、」と「。」の場所 |
( ) | Shift+9、Shift+0 | 日本語の( )の1つ右側 |
…… | Shift+6 |
※OSによって一部異なる場合があります。
特に「,」「。」「:」「;」「?」「!」の6つの基本記号はスムーズに打てると便利です。
ルールを覚えたら、実際のビジネスや学術の現場でどのように活かせるのかを見ていきましょう。
フォーマルな文章では、たった1つの句読点のミスが、文書全体の信頼性を損なうことにもなりかねません。
ここでは、3つの具体的なシーンを取り上げ、それぞれで守るべき特有のルールと、プロフェッショナルな印象を与えるためのポイントを解説します。
中国語のビジネスメールでは宛名の後にコロン「:」(冒号)を付けます。
例えば、「王经理:」や「尊敬的各位:」のように、相手の名前や役職の直後に必ず配置します。
これが日本の「様」や「御中」の後に続く文章への導入句の役割を果たし、礼儀正しさを示します。
句読点は本文全体で全角に統一し、半角記号(特に「,」や「.」)が混入しないように注意を払いましょう。
半角が混ざっていると、文章が不揃いに見え、細部への配慮が欠けているという印象を与えかねません。
結びの言葉は感嘆符「!」を使うのが一般的ですが(例:祝好!)、本文中での「!」の乱用は好ましくありません。
絵文字の使用は、相手との関係性が非常に親密でない限り、ビジネスシーンでは避けましょう。
学術論文やレポートでは、句読点の使い方が文章の信頼性に直結します。
特に重要なのが引用と書名符号のルールです。
引用文が独立した完全な文である場合、句点や疑問符は引用符の内側に配置します。
例:他说:“我明天去北京。”
一方、引用文が書き手の文の一部として組み込まれている場合は、文末の句読点を引用符の外側に配置します。
また、論文の章立てには厳格な階層ルールがあり、「一、」→「(一)」→「1.」→「(1)」→「①」の順で階層が深くなります。
それぞれに対応する句読点の使い方が規定されています。
書名符号《 》は書籍や論文のタイトルを示すために必須で、《红楼梦》《史记·项羽本纪》のように作品名を明確に区別する役割を果たします。
これらのルールを正確に守ることで、学術文書としての信頼性と専門性を示すことができます。
契約書や公文書といった法的効力を持つ文書では、意味の曖昧さを排除するため、特に厳格で特殊な句読点ルールが適用されます。
これらは中国の国家標準(GB/T 15834-2011)で定められています。
例えば、公文書の発行番号における年号表記は必ず六角括弧〔 〕を使用します。
例:国办发〔2024〕1号文件
項番の表記についても明確なルールがあり、「一、二、三」のように漢数字の後には頓号「、」を使用し、「第一,第二,第三」のように「第」が付く場合は逗号「,」を使用します。
条項の表記では「第一条、第二条」のように頓号で区切り、複数の当事者による条文では「甲方应当……;乙方应当……」のように分号「;」を使用して並列関係を明確に示します。
これらの句読点ルールは法的文書の正確性と有効性に直結するため、作成時は最新のGB/T 15834-2011基準を参照し、重要な文書では中国語ネイティブによる最終校正をおすすめします。
中国語の句読点やカギカッコは日本語と使い方が異なります。
特に注意が必要なのは「、」と「,」の使い分けで、中国語の「、」は並列の役割をし、文の区切りは「,」を使用します。
また、中国語では複文が好まれる傾向にあり、「。」は1つの内容が終わった後に最後に1つ付けます。
書籍名や映画のタイトルなどを書くときは《 》を、会話の引用などは“ ”を使うことにも気をつけましょう。
お友達とのチャットやSNSなどでは省略されることもありますが、ビジネス文書や論文などではルールに従って書くことが大切です。
また、中国大陸と台湾では使う記号が異なるため、相手の地域にも留意しましょう。
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