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中国語はどれを勉強する?標準語と7大方言|簡体字と繁体字

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この記事でわかること

中国語は、北京語や上海語など聞きますが、どれを勉強したら良いのでしょうか?

中国は国土がとても広く、各地さまざまな方言があります。

しかし、方言ではお互い通じないので、「標準語」が存在しています。

私たち日本人が一般的に学ぶのは中国の標準語です。

この記事では、各地の方言と使われている文字の違いを紹介します。

中国の広さを言語から体感してみましょう。

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目次

中国語の種類とは

中国語の種類とは
中国語の種類とは

中国語は文字による違いと、話し方の違いによって分けられます。

  1. 文字による種類
  2. 方言による種類

文字は漢字ですが、日本語の漢字とは異なる字体があります。

また、日本でも津軽弁や大阪弁があるのと同様に、中国も各地に方言があります。

【関連記事】初心者必見!中国語勉強の始め方から目標設定まで解説

文字による種類

中国語には簡略化された「簡体字」と、画数が多い「繁体字」があります。

簡体字は主に中国大陸で、繁体字は台湾や香港、マカオで使われています。

字体は異なりますが、発音や文法は同じです。

方言による種類

中国語は大きく分けて7種類の方言があり、さらにその中にも細かくたくさんの方言があります。

分け方によっては10大方言と言われることもあります。

方言の差は大きく、方言同士ではほぼ通じません。

下記で詳しく紹介します。

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中国語の文字の種類

中国語の文字の種類
中国語の文字の種類

中国の文字の種類は2種類です。

  1. 簡体字
  2. 繁体字

中国の方から見れば「英語の大文字と小文字」のような感覚だそうで、字体は違いますが読み方は同じです。

多くの中国人はどちらの字も読むことができます。

簡体字

簡体字は識字率の向上と教育の普及を目的に、1956年から正式に導入されました。

それまでは、字を読み書きできない人もたくさんいたそうです。

現在は主に中国の大陸で使われており、教科書や出版物の字も簡体字です。

▪️簡体字の例

日本の漢字簡体字

繁体字

繁体字は日本の旧字体と似ている画数の多い漢字で、現在も台湾では正式な文字として使用されています

香港やマカオでも使われています。

▪️繁体字の例

日本の漢字繁体字
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中国語の方言の種類

中国語の方言の種類
中国語の方言の種類

中国の方言はとても多くの種類があります。

ここでは、よく言われる「7大方言」と大陸の標準語、台湾の標準語を紹介します。

  1. 標準中国語
  2. 北方語
  3. 呉語(上海などの地域)
  4. 湘語(長沙などの地域)
  5. 贛語(南昌などの地域)
  6. 客家語(広東梅県のなどの地域)
  7. 閩語(福州や廈門などの地域)
  8. 粤語(広州などの地域)
  9. 台湾華語(台湾)

標準中国語

標準中国語は普通话(pǔ tōng huà)と呼ばれています。

19世紀後半ごろから共通の言語の必要性が高まり、1955年に正式に制定されました。

北京語の発音と北方方言の語彙をベースとしています。

一部の高齢者を除き、中国のどこに行っても通じる言葉です。

北方語

標準中国語である普通话の基礎となっており、中国人口のおよそ65%が北方語を話します

そのため、標準語との差はあまり大きくなく、地域によってややアクセントや単語に違いがあるものの、お互いに意思疎通しやすい言葉です。

「北方語」「北方方言」「官方方言」などと呼ばれますが、実際の使用地域は四川省など南の方にまでかかっています。

呉語(上海などの地域)

呉語(ごご/wú yǔ)は、浙江省、江蘇省南部、上海などで話されている方言です。

「吴侬软语(wú nóng ruǎn yǔ)」と言われ、柔らかく優しい響きが特徴です。

しかし一言に「呉語」と言っても、その中には上海话(shàng hǎi huà)、杭州话(háng zhōu huà)、温州话(wēn zhōu huà)、南京话(nán jīng huà)など複数の方言があり、地域が異なると会話が通じないこともあります

湘語(長沙などの地域)

「湘」は湖南省の別称で、湘語(しょうご/xiāng yǔ)は湖南省一体の言葉です。

湖南省は方言が多いことで知られ、代表的なのは长沙话(cháng shā huà)です。

湖南省の言葉は標準語との違いが大きく、その地域の人でなければほとんど聞き取ることができません

例えば、「你去哪里啊?(どこに行くの)」は長沙では「克哪里咯!」と言い、すれ違った知人への挨拶としてよく言われています。

贛語(南昌などの地域)

贛語(かんご/gàn yǔ)は、江西省、湖南省東部、湖北省南部、安徽省西部などで話されています。

その中にも複数の方言がありますが、方言同士は比較的通じやすいです。

代表的なのは南昌话(nán chāng huà)です。

客家語(広東梅県のなどの地域)

客家語(はっかご/kè jiā yǔ)は広東省東部、江西省南部、福建省西部、広西省などで話されています。

昔の言葉が多く残っており、客家人の文化がうかがえます。

代表的なのは梅州话(méi zhōu huà)です。

閩語(福州や廈門などの地域)

「閩」は福建省を表す言葉で、閩語(びんご/mǐn yǔ)は福建省や台湾、廈門(アモイ)、その他周辺の地域で話されています。

福建省は山が多く行き来が困難であったことから、同じ福建省内でも異なる方言が複数存在しています。

また、台湾は福建省南部から移民した人が多いため、閩南語(びんなんご/mǐn nán yǔ)を話せる人がたくさんいます。

粤語(広州などの地域)

粤語(えつご/yuè yǔ)は広東省、広西チワン族自治区東南部、香港、アモイなどで話されており、広東語とも言います。

声調が多いのが特徴で、標準語は4つ(軽声を含めると5つ)なのに対し、粤語は9つもあります。

また、香港やアモイで使われている経緯から、国際的に影響力のある言葉です。

台湾華語(台湾)

台湾で現在公用語として使われているのが台湾華語です。

使われている文字は繁体字ですが、話す言葉は大陸の標準語とほぼ同じで、互いに問題なく交流できます。

使っている単語が少し異なることがあります。

例)タクシー

大陸:出租车(chū zū chē)

台湾:計程車(jì chéng chē)

また、ちょっと紛らわしいのですが、「台湾語」と言うと、一般的に閩南語を起源とする台湾で使われている言葉を指し、台湾華語とは違う言語です。

【関連記事】中国語と台湾華語の違いは?勉強の始め方や方法を紹介します

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中国語の勉強を始めるなら、どの種類がおすすめ?

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以上のように、中国語には2種類の漢字と複数の方言がありますが、中国語の勉強を始める場合は、標準語から始めるのがおすすめです。

詳しく見て行きましょう。

  1. 基本は「標準中国語」を学べば問題ない
  2. 使う文字は、興味のある地域に合わせて選ぶ

基本は「標準中国語」を学べば問題ない

外国の方が日本語を学ぶ場合は、一般的に日本語の「標準語」を勉強します。

いきなり津軽弁や博多弁を学ぼうとしても難しいですし、他の地域の人には通じないですよね。

それと同様に、中国語も標準語である「普通话」を学べば、中国のどこに行っても意思疎通を図ることができます

【関連記事】中国語って何から勉強したらいいの?効率よく学べる順序について徹底解説!

使う文字は、興味のある地域に合わせて選ぶ

大陸では簡体字が、台湾や香港では繁体字が使われています。

仮に台湾が大好きで台湾の言葉を学びたい!大陸に行く予定や大陸の人と交流する予定はない!という場合は、繁体字の方が便利です。

しかし、繁体字の教材は限られています。

簡体字の教材の方が豊富で、かつ文法体系は簡体字でも繁体字でも同じなので、大陸と台湾の両方に興味がある場合は、先に簡体字で基礎を学んでから繁体字を学ぶのも1つの方法です。

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まとめ

まとめ
まとめ

中国はとても広く人口も多いため、各地に方言があります。

大きく分けて「7大方言」「10大方言」のように分類されますが、実際はその中にも非常に多くの方言があり、隣の村に行くと全く言葉が通じないということも珍しくありません。

そのため、普通话(pǔ tōng huà)と呼ばれる中国の標準語があります。

私たち日本人が中国語を学ぶ場合は、一般的にはこの普通话を先に学びます。

普通话を話せれば大陸でも台湾でもどこに行っても交流することができます

また、大陸では簡体字、台湾では繁体字が使われています。

字体は異なるものの、簡略化されているか難しいままかという違いだけであるため、漢字の読み方や文法体系は共通しています。

方言はその地域の文化と根強い関係があります。

中国のお友達に地元の言葉をちょっと聞いてみるのも楽しいですよ。

中国語学習に迷ったら、毎日中国語公式LINEまでご相談くださいね。

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中国語はどれを勉強する?標準語と7大方言|簡体字と繁体字

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