【例文32選】中国語の過去形は「了」ではない|5つの表し方

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この記事でわかること

中国語の過去形はどう書いたらいいですか?

実は中国語には過去形がないんです。

では、どうやって過去を表すのでしょうか?

この記事では、日本語や英語の感覚で理解しようとしてしまい、なかなか先に進めなくなってしまう中国語の「過去」、そして「了」の使い方をピックアップしてお伝えします。

今までのモヤモヤを晴らし、会話も試験も自信を持って臨めるようにしていきましょう!

目次

まず結論:中国語に「過去形」はない

まず結論:中国語に「過去形」はない
まず結論:中国語に「過去形」はない

えっ!?と思う方も多いと思いますが、中国語には「過去形」をはじめとする「現在形」「未来形」などの「時制」という仕組みが存在しません

動詞は「去(行く)」なら過去でも未来でも「去」のまま、形が変わらないからです。

中国語が時間を表すのは、時制(テンス)ではなく、動作が完了したか・続いているかといったアスペクトによるもの。

「了=過去形」と誤解されがちですが、実は「明天下了课(明日授業が終わったら)」のような未来の文でも使われる、動作の完了を示す目印なのです。

中国語は動詞の形が変わらない

英語や日本語は、動詞の形を変えることで時間の流れを示すことができます。

例:
日本語:行く→行った
英語:go→went

しかし中国語では、動詞の形が過去を示すために変わることはありません。

代わりに、その状況に応じて「昨天(昨日)」「明天(明日)」などの時間を表す単語をつけ足すことで「いつのことか」を表現します。

そのため「中国語には過去形がない」と説明されるのです。

時制ではなくアスペクトで表現する

中国語は、英語や日本語のように「過去・現在・未来」という時制(tense)で表すのではなく、アスペクト(aspect)と呼ばれる仕組みで表現します。

アスペクトとは「動作が完了したのか」「継続しているのか」「経験があるのか」といった動作の状態を示す考え方です。

例えば「了」は動作が完了したことや変化を、「过」は経験を表します。

この「アスペクト」の考え方に慣れることが、中国語学習においての大きなポイントになります。

「了=過去形」ではない理由

中国語を学び始めると、「我吃饭了」を「私はご飯を食べた」と訳す場面に多く出会います。

これが「了=過去形」という誤解の大きな原因です。

しかし実際には、「了」は過去のことだけを表すわけではありません。

現在や未来のことでも使われます。

例:

・我明天就走了。
(私は明日出発する → 未来の確定した予定)
・快下雨了。
(もうすぐ雨が降りそう → 未来に向けて状況が変化している)
・时间不早了。
(もう遅い時間だ → 状態の変化、現在)説明

このように、「了」は「過去時制」を表すのではなく、動作の完了や状態の変化、未来の確定 などを示すマーカーであることを理解しておきましょう。

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中国語で過去を表す5つの方法【早見表】

中国語で過去を表す5つの方法【早見表】
中国語で過去を表す5つの方法【早見表】

中国語に過去形という仕組みはありませんが、過去を表す便利な方法がいくつもあります。

代表的なのは時間詞や助詞を使った表現です。

この章では、初級者でもすぐに使える過去表現の基本を整理します。

  • 時間詞で「いつ」を示す
  • 完了の「了」を使う
  • 経験の「过」を使う
  • 「在/正在」で「〜していた」を表す
  • 「是〜的」で過去の詳細を強調する

まずは早見表で全体を再確認しましょう。

  • 時間詞
    役割:いつの話かを示す
    型:時間詞+主語+動詞
    例文:我昨天去了图书馆。(昨日、図書館へ行った)
    使う場面:日付や「以前」などで時点を伝える
  • 完了の「了」
    役割:動作が済んだことを表す
    型:主語+動詞+了+目的語
    例文:我吃了午饭。(お昼を食べた)
    使う場面:「〜した」と完了を伝える
  • 経験の「过」
    役割:〜したことがある(経験)
    型:主語+動詞+过+目的語
    例文:我去过北京。(北京に行ったことがある)
    使う場面:過去の経験を言う
  • 進行の「在/正在」
    役割:〜していた(過去進行)
    型:時間詞+主語+在/正在+動詞
    例文:那时候他正在做作业。(そのとき宿題をしていた)
    使う場面:過去のある時点で進行中だった動作
  • 強調の「是〜的」
    役割:時・場所・方法を強調
    型:主語+是+(時/場所/方法)+動詞+的
    例文:我是昨天来的。(きのう来ました)
    使う場面:「いつ・どこで・どうやって」を際立たせる

1. 時間詞で「いつ」を示す

中国語で過去を表す最もシンプルな方法は、時間を示す言葉(時間詞)を文に入れることです。

動詞は過去でも形を変えないので、「いつ」を示す単語を加えるだけで、過去の出来事だと伝わります。

よく使われる時間詞の例:
・昨天(昨日)
・前天(おととい)
・刚才(さっき)
・上个星期(先週)
・以前(以前、かつて)

■ 例文:

他以前住在上海。 Tā yǐqián zhù zài Shànghǎi.(彼は以前上海に住んでいた)

我昨天在家。 Wǒ zuótiān zài jiā.(私は昨日家にいた) 
我上个星期很忙。 Wǒ shàng ge xīngqī hěn máng.(私は先週忙しかった) 

ポイント:動詞の形はそのままで、時間詞が過去を示す手がかりになる。

2. 完了の「了」を使う

中国語の「了」は過去形ではありませんが、動詞の直後に「了」を置くことで過去に動作が完了したことを表すことができます。

■ 例文:

我看了电影。 Wǒ kàn le diànyǐng.(私は映画を見た)

他给我打了电话。 Tā gěi wǒ dǎ le diànhuà.(彼は私に電話をかけた)
我昨天见了朋友。 Wǒ zuótiān jiàn le péngyou.(私は昨日友達に会った) 

ポイント:日本語に訳すと「〜した」となるが、中国語の感覚では「完了した」ことを伝えている。

3. 経験の「过」を使う

「过 guò」は、過去に一度でも経験したことがある という意味を表す助詞です。

「〜へ行ったことがある」「~を食べたことがある」といった表現に使われます。

完了の「了」との違いは、「了」が動作の完了そのものを示すのに対し、「过」は過去に経験した事実を示す点です。

「了」と「 过」で迷う人が多いので、ここで押さえておきましょう。

■ 例文:

我去过北京。 Wǒ qù guo Běijīng.(私は北京に行ったことがある)

我看过这部电影。 Wǒ kàn guo zhè bù diànyǐng.(私はこの映画を見たことがある)
我吃过四川菜。 Wǒ chī guo Sìchuān cài.(私は四川料理を食べたことがある)

ポイント:「过」は過去に「~したことがある」という経験を表す。

4. 「在/正在」で「〜していた」を表す

「過去のある時点で動作が進行中だった状態は「在/正在+動詞」で表します。

中国語は、時間詞がないと現在進行と区別できません。

日本語の「〜していた」を訳すときに迷いやすいので、例文をしっかり確認しておきましょう。

■ 例文:

我昨天在看电视。  Wǒ zuótiān zài kàn diànshì.  (昨日はテレビを見ていた。)

那时候他正在做作业。  Nà shíhou tā zhèngzài zuò zuòyè.  (そのとき彼は宿題をしていた。)
你打电话的时候,我正在洗澡。  Nǐ dǎ diànhuà de shíhou, wǒ zhèngzài xǐzǎo. (あなたが電話したとき、私はお風呂に入っていた。)

ポイント:時間詞で「過去のいつの話か」を示す。型は「時間詞+主語+在(正在)+動詞」。

5. 「是〜的」で過去の詳細を強調する

すでに起こった過去について、いつ・どこで・どうやって・誰と、を強調するときは「是〜的」を使います。

会話で頻出なので疑問文の形も押さえましょう。

■ 例文:

我是昨天来的。  Wǒ shì zuótiān lái de.  (昨日来ました。)

你是怎么来的?  Nǐ shì zěnme lái de?  (どうやって来たの?)
我是在东京买的。  Wǒ shì zài Dōngjīng mǎi de.  (東京で買ったんです。)

ポイント:「是〜的」は、過去の出来事そのものではなく、その時・場所・方法に焦点を当てて強調する。型は「主語+是+(時間/場所/方法)+動詞+的」。

補足:「完」と「曾经」の使い方

完了補語「完」は「動詞+完」で動作を最後までやり終えたことを表し、「了」と組み合わせて使うことが多くあります。

「曾经」は「かつて〜したことがある」という遠い過去の経験を表し、「过」より文語的なニュアンスです。

  • 完(動詞+完)
    吃完了 chī wán le(食べ終わった)
    作业写完了 zuòyè xiě wán le(宿題を書き終えた)
  • 曾经
    我曾经去过中国 Wǒ céngjīng qù guo Zhōngguó(かつて中国に行ったことがある)
    他曾经是一名老师 Tā céngjīng shì yì míng lǎoshī(彼はかつて教師だった)

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 「了」の使い方を整理しよう

 「了」の使い方を整理しよう
 「了」の使い方を整理しよう

「了」は中国語学習で混乱しやすい助詞のひとつです。

過去を表すと思われがちですが、実際には 「動作の完了」や「状況の変化」 を示します。

最後にこの章で、「了」の主な使い方と、不要な場合を整理してみましょう

  • 位置①:動詞の直後の「了」
  • 位置②:文末の「了」
  • 位置③:「了」が不要な場合

動詞直後の「了」:動作の完了

動詞のすぐ後に置く「了」は、その動作の完了を表します。

一般的に、具体的な目的語を伴う文で使われます。

我今天喝了两杯咖啡。Wǒ jīntiān hēle liǎng bēi kāfēi.(私は今日コーヒーを2杯飲んだ)
他上周买了三本书。Tā shàng zhōu mǎile sān běn shū.(彼は先週本を3冊買った)
我到了家就给你打电话。Wǒ dàole jiā jiù gěi nǐ dǎ diànhuà.(家に着いたら電話するよ)

ポイント:「動詞+了+目的語」で、その動作の完了を表す。過去とは限らない。

文末の「了」:状態の変化

文末に置く「了」は、ある状況や状態が変化したこと、または新しい状況が始まったことを示します。

単純に「〜した」という過去の意味ではなく、「状況が変わった」というニュアンスを伝えるのが特徴です。

下雨了。Xià yǔ le.(雨が降ってきた → 雨が降る状況に変化した)
我感冒了。Wǒ gǎnmào le.(風邪を引いた → 今は風邪の状態になった)
8点了。Bā diǎn le.(8時になった → 時間が変化した)

ポイント:「文末の了」は「過去形」ではなく、「変化・新しい状況」を表すとして理解しましょう。

「我看了书」と「我看书了」のニュアンス差

同じ動詞・目的語でも、「了」の位置が違うと伝わるニュアンスが変わります

「我看了书」は動作の完了に、「我看书了」は状況の変化に焦点が当たります。

日本語訳だけでは差が見えにくいので、下の比較で押さえましょう。

  • 我看了书。(Wǒ kànle shū.)=動詞直後の「了」
    「本を読んだ」という動作の完了に焦点。
  • 我看书了。(Wǒ kàn shū le.)=文末の「了」
    「本を読む」という新しい事態・状況の変化に焦点。

「昨日何してた?」に「我看了书」なら“過去にやった動作”の報告。

予定を聞かれて「我看书了」なら“これから読む・読むことにした”と状況が動いたニュアンスになります。

「了」を使わない文:是・形容詞述語・習慣

去でも「了」を付けない文があります。

①「是+名詞」の文、②形容詞が述語の文、③習慣・恒常的な動作の3つです。

いずれも「動作の完了・変化」ではなく、状態や性質を述べているため「了」は不要で、過去かどうかは時間詞で示します。

この3ケースを覚えると、余計な「了」を付ける誤りを防げます。

  • 「是+名詞」:存在する状態を示すだけで、完了する動作ではないため「了」は付きません。
    ・他是老师。 Tā shì lǎoshī.(彼は先生だ)
    ・我以前是学生。 Wǒ yǐqián shì xuésheng.(以前は学生だった)
  • 形容詞述語文:性質や状態を描写しているだけで、動作の完了ではないため「了」は不要です。
    ・她很漂亮。 Tā hěn piàoliang.(彼女はきれいだ)
    ・昨天很冷。 Zuótiān hěn lěng.(昨日は寒かった)
  • 習慣・恒常的な動作:一回の完了を示すわけではないため「了」は使いません。
    ・他以前每天跑步。 Tā yǐqián měi tiān pǎobù.(以前は毎日ジョギングしていた)
    ・我每天喝咖啡。 Wǒ měi tiān hē kāfēi.(毎日コーヒーを飲む)

「了」は未来にも使える

「了=過去形」ではないと最もはっきり分かるのが、この使い方です。

「了」は未来の完了や変化にも使えます

時間軸を決めているのは「了」ではなく、前後の時間詞(明天・下个星期など)。

つまり「了」は時制ではなく、動作の完了・状態の変化を表す印なのです。

だから「了=過去形」とは言えません。

  • 明天下班了就去。  Míngtiān xiàbān le jiù qù.  (明日、仕事が終わったら行く。)
  • 下个星期毕业了以后,我打算去旅行。  Xià ge xīngqī bìyè le yǐhòu, wǒ dǎsuàn qù lǚxíng.  (来週卒業したあと、旅行に行くつもり。)
  • 你到了给我打电话。  Nǐ dào le gěi wǒ dǎ diànhuà.  (着いたら電話して。)

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過去の疑問文・否定文の作り方

過去の疑問文・否定文の作り方
過去の疑問文・否定文の作り方

過去の出来事について「〜しましたか?」「〜しませんでした」と言えるようになるのは、日常会話に欠かせないスキルです。

ここまでで学んだ「了」の理解を土台に、疑問文・否定文を整理します。

特に否定では「了」を外す場面があるので、ルールを正確に押さえましょう。

疑問文:「吗」と反復疑問文

過去の動作に関する疑問文や否定文は、「吗」や「没有」を使います。

「吗」はニュートラルな聞き方、反復疑問は口語的で、相手にはっきり答えを求める印象になります。

場面に応じて使い分けましょう。

你去了吗?  Nǐ qùle ma?  (行きましたか?)
你吃饭了吗?  Nǐ chī fàn le ma?  (ご飯食べた?)
你去没去?  Nǐ qù méi qù?  (行った?)
你看没看那部电影?  Nǐ kàn méi kàn nà bù diànyǐng?  (あの映画見た?)

否定文:「不」と「没(有)」の使い分け

過去の否定で迷うのが「不」と「没(有)」の使い分けです。

過去の動作・出来事を「しなかった」と否定するときは「没(有)+動詞」 、意志的にしない・状態や性質を否定するときは「不+動詞/形容詞」を使います。

特に、否定文では「了」を一緒に使わない点に注意しましょう。

我昨天不忙。 Wǒ zuótiān bù máng.(昨日忙しくなかった)
昨天不冷。 Zuótiān bù lěng.(昨日は寒くなかった)
我昨天没去学校。 Wǒ zuótiān méi qù xuéxiào.(私は昨日学校に行かなかった)
我没吃过北京烤鸭。 Wǒ méi chī guo Běijīng kǎoyā.(北京ダックを食べたことがない)

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中国語の過去表現でよくある質問(FAQ)

Q1. 中国語に本当に過去形はない?

日本語や英語のような「過去形」はありません。動詞の形は変わらず、時間詞・了・过・在/正在・是〜的の5つで過去を表します。「いつの話か」は時間詞や文脈で判断します。

Q2. 「了」と「过」はどう違う?

「了」は動作の完了(〜した)、「过」は過去の経験(〜したことがある)を表します。「我吃了饭(ご飯を食べた)」は完了、「我吃过日本菜(日本料理を食べたことがある)」は経験、と覚えましょう。

Q3. 「了」と「是〜的」はどう使い分ける?

「了」は動作の完了そのものを伝えます。「是〜的」は過去に起きたことは前提として、その時・場所・方法を強調します。「いつ・どこで・どうやって」を際立たせたいときは「是〜的」を使います。

Q4. 「〜していた」は中国語でどう言う?

過去のある時点で進行中だった動作は「在/正在+動詞」で表します。
例:那时候他正在做作业。(そのとき彼は宿題をしていた。)
時間詞で「過去のいつか」を示すのがポイントです。

Q5. 「〜しなかった」は中国語でどう言う?

過去の動作を否定するときは「没(有)+動詞」を使います。
例:我没去。(行かなかった。)
意志的にしない・状態の否定は「不」を使い、否定文では「了」を併用しない点に注意します。

まとめ

まとめ
まとめ

中国語には、日本語や英語のような「過去形」という仕組みがありません。

動詞の形は変わらず、時間詞(昨天・以前など) や 助詞(了・过)を使って過去を表します。

・中国語には過去形はなく、時間詞・了・过・在/正在・是〜的の5つで表す
・「了」は動詞直後と文末で意味が変わり、未来にも使う
・過去の否定は「没(有)」、意志・状態の否定は「不」

特に「了」は日本人学習者が誤解しやすく、「過去形」ではなく「完了」 と理解することが大切です。

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中国語に過去形はない?「了」の正しい使い方と過去表現のまとめ

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