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中国語で会話していると、「OK」「わかった」「了解」など、自分の理解を示す言葉を使うシーンも多くありますよね。
実は中国語には、自分の理解度に応じて「わかった」を表すフレーズが異なることがあるんです。
この記事では、そんな中国語の「了解」について色々な言い方を勉強してみましょう!
中国語で了解の言い方を調べると、「知道了」と「明白了」が出てきます。
どちらも「了解」を示す言葉ですが、2つの言葉には下記のような明確な違いがあるのです。
この章では上記の2つの単語について詳しく解説していきます。
事実や情報を理解したときにいう了解は「知道了(Zhīdàole)」です。
知道了を使うのは以下のような場面です。
他にもいろいろな使用シーンがあります。
すべてに共通していることは何かを知ったときや学んだときに使うことです。「知」という漢字から連想させること覚えやすいですね。
ある事柄を知る」ことに重点があり、知らなかったことを→知る、という変化を表します。
例えば、誰かが会議の時間や場所を教えてくれたとき、「知道了」と返事をすると、「その情報を覚えた」という意味になります。
この表現は、日常会話のちょっとしたことから、仕事や勉強に関する具体的な事項まで幅広く使用可能です。
新しい情報を受け取り、それを理解したことを確認するときに「知道了」と言えばよいでしょう。
例
A:「明日の午後3時に会議室で会議があります。」
B:「知道了。(承知しました。)」
相手の気持ちや考えを理解したときにいう了解は「明白了(Míngbaile)」です。基本的に「分からない」が「分かる」に変わったときに使用します。
例えば以下のようなシーンです。
「明白」という漢字から連想すると、何かが明らかになったときに使うのだと理解できます。
了解を表す中国語がどのような漢字を書くのかもあわせて覚えましょう。
物事を「理解する」ことをより強調した表現です。特に、原理・理由・論理・相手の意図などを把握することに焦点を当てています。
例えば、先生が数学の問題の解き方を説明した後、生徒が「我明白了」と言えば、「論理や解き方を理解した」という意味になります。
仕事の場面では、上司が業務の目的やポイントを説明した後、部下が「明白了」と返事をすると、「仕事の核心を理解した」と捉えられるでしょう。
前章では「知道了」と「明白了」の違いについて詳しく解説しました。それを踏まえて、下記の3つの場面で「了解した・わかった」と伝える例文を紹介します。
分からないことが明らかになったのか新しい知識を得たのかに注目して覚えていきましょう。
指示や依頼に対して了解と伝えることは、相手の考えを理解したということを指します。
そのため下記の例文のように「明白了」を使いましょう。
このように上司や先輩といった目上の人にも使える単語です。
分からないことを質問して説明をしてもらった場合には「明白了」を使いましょう。
そのような会話では分からないことを伝える表現「不明白(Bù míngbai)」を事前に相手に伝えます。
特に分からないことがなくて、新しい知識を相手から教わったときには「知道了」を使います。
説明を受けるシチュエーションによって使う言葉が異なるのがポイントです。
相手の気持ちを理解したときは明白了・知道了のどちらも使いません。「了解了(liǎojiě le)」と言います。
了解了は相手の気持ちに焦点を当てた言葉です。事実・情報が明確になった場合には明白了を使います。
「知道了」と「明白了」の両方の意味を含む表現です。
例えば、ビジネス交渉の場面で、双方がそれぞれの会社の事業範囲や協力意向を紹介し合った後に「我们对彼此的需求都了解了」と言えば、「お互いのニーズを理解した」という意味になるでしょう。
また、「新製品の特徴や市場での位置づけについて、すでに了解した」という場合にも「了解了」が使われます。
今まで紹介した了解を表す言葉、「明白了」「知道了」「了解了」の代わりに使える表現について、以下の3つを紹介します。
これら3つの表現は日常会話でも多用される重要な単語です。実際の会話で使いながら覚えましょう。
知道了をよりフランクな表現にしたのが「好的(Hǎo de)」です。家族や友人に何か頼まれて、「分かった!」と答えるイメージをしてください。
注意点として好的は目上の人に対してあまり使いません。
日本語で解釈するなら好的は「わかった!OK!」、知道了は「承知しました」です。
知道了の方が日本語の敬語に近い表現だと理解すると覚えやすいでしょう。
【注意点として:「好的」は目上の人にはあまり使わない?】
日本語で解釈するなら、「好的」は「わかった!OK!」、「知道了」は「承知しました」となるでしょう。
しかし、そのような禁忌(使ってはいけないルール)はないと考えています。「好的」の意味は「收到(了解しました)」とほぼ同じで、上司の指示を受けた際に「好的」や「收到」と返事をしても、無礼な印象にはならないでしょう。
むしろ、個人的には「知道了」と返すほうが、少し面倒くさそうに聞こえるように感じます。
「~してもらってもいいですか?」のようにお願いされる質問に対して答える了解は「可以(kěyǐ)」です。「いいですよ」と承認・同意することを意味します。
知道了や明白了は理解したという意味が強いため、承認を求められたときの答えとして最適ではありません。
他にも「行(xíng)」が可以の類義語です。
可以で聞かれたら可以を使い、行で聞かれたら行を使って答えましょう。
「問題ありますか?」「大丈夫ですか?」と聞かれたら「没问题(Méi wèntí)」と答えましょう。意味は「問題ありません」です。
「有问题吗?(問題ありますか?)」と聞かれて「没问题(問題ない)」と伝えるのが一般的な流れです。可以と一緒に使った例文を紹介します。
例文のように承認とあわせて使うと良いでしょう。
ここまで了解・理解した・承知したという表現について詳しく解説しました。「分かった」と伝えられたら、次に「わからない」を伝えられるように練習しましょう。この章では以下の5つの表現を紹介します。
やや多いので、漢字から意味を連想させながら覚えていきましょう。
相手の説明に対して理解ができなかったときには「不懂(Bù dǒng)」と伝えます。意味はシンプルに「分かりません」です。
自分の経験や能力が足らず、相手の話を理解できなかったときに使います。「懂」は理解するという意味です。
「不明白(Bù míngbai)」は疑問が解消されなかったときに使う表現です。
この単語も「理解できない」と訳します。「明白」を漢字の通り、「明らかになる」と覚えましょう。
「没听懂(Méi tīng dǒng)」は相手が何を言っているのか分からないときに使う言葉です。下記の例文をご覧ください。
【例文】あなたが何を言っているのかわかりません:没听懂你的意思(Méi tīng dǒng nǐ de yìsi)
「听」は聞くという意味です。聞いても理解ができなかった場合に使います。
「听不懂(Tīng bù dǒng)」は没听懂と同じ、聞いてもわからないという意味です。
どちらを使っても問題ありません。
はっきりとせず分からないときは「不清楚(Bú qīng chu)」と言います。曖昧な感じで、何かよくわからないという場合に言いましょう。
日本語の清楚とは全く違う意味なので、注意してください。
中国語で了解を表す表現と分からないことを伝える表現について紹介してきました。この章では了解をマスターするコツについて解説します。
紹介した単語は全部で11単語です。それぞれの意味を直訳し、かつ漢字から連想しながら覚えていきましょう。
単語を暗記することも大切ですが、例文とあわせて暗記するとより実践的です。例文を声に出して読み、使い方を理解しましょう。
序盤に紹介した「明白了」「知道了」「了解了」以外にも、代わりとなる表現を覚えましょう。
特に「好的」「可以」「没问题」の3つは日常会話でよく使います。
優先順位をつけずに全て覚えることで、表現の幅も広がって実践に活かされるのです。
インプットしたら、実際に使ってアウトプットしましょう。ネイティブの人と話してみると、現地の人の使い方も学ぶことができます。
最初から完璧に話せることはないので、実際に会話をしながら間違いを修正していきましょう。
アウトプットが中国語上達への近道です。
今回は中国語で「了解」と伝える表現について解説しました。多くの単語を「了解」「わからない」と訳すことができますが、それぞれのニュアンスが異なります。
漢字から何が分かったのか、何が分からないのかを意識しながら覚えるのがコツです。ぜひ本記事を参考にして、「了解」を意味する中国語表現をマスターしてくださいね。
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